<動意株・10日>(大引け)=セイコーG、東洋エンジ、住友鉱、シスメックスなど
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セイコーグループ<8050.T>=異彩高で1万円大台ライン突破しストップ高。前週末7日取引終了後、27年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の335億円から410億円(前期比33%増)に増額しており、これが好感されている。同社はムーブメント(時計の駆動装置部分)で世界屈指の技術レベルを有しており、AI・デジタルの世界とは対極に位置する“世界最高峰のアナログ職人”として、海外投資家からの注目度も高い。今期は時計を含むEVS(エモーショナル・バリュー・ソリューション)事業に加え、電子部品や精密機器のDS(デバイスソリューション)事業が好調で収益が押し上げられる見通しだ。最高峰ブランドで同社の看板商品である「グランドセイコー」は北米を中心に人気を博しており、価格改定効果も反映されている。このグランドセイコーに関しては、今年春先にメジャーリーグの大谷翔平選手がグローバルパートナーに就任した。「セイコーGは『大谷関連』として改めて海外筋の注目を浴びる存在となっている」(中堅証券ストラテジスト)という評価もあり、株高を助長しているもようだ。 東洋エンジニアリング<6330.T>=大幅高で底値もみ合い圏離脱の動き。一時13%を超える上昇で2344円まで駆け上がり底値ボックスゾーンの上限ラインをブレイク、テクニカル的には本格反騰の緒に就いた形となっている。同社が前週末7日に発表した27年3月期第1四半期(26年4~6月)決算は最終利益が前年同期比5.1倍となる28億7800万円と高い変化率でマーケットの耳目を驚かせた。韓国の化学プラントをはじめ海外の大型案件の工事進行に伴う採算性向上が収益に反映されている。通期の業績予想は据え置いているが、最終利益60億円予想は、進捗率を考慮すると増額修正の可能性を内包している。同社はレアアース関連の象徴株として今年1月に8760円の高値をつけており、時価はそこから73%あまりの下落をみせていることもあって、戻り余地の大きさに着目した短期筋の買いを誘導している。 住友金属鉱山<5713.T>=切り返し急。午後2時30分ごろに27年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8830億円から2兆650億円(前期比18.6%増)へ、純利益を1390億円から2160億円(同22.5%増)へ上方修正したことが好感されている。データセンター関連の電子部品向け部材の需要が堅調を維持していることや、金属価格の上昇、円安の進行などにより第1四半期(4~6月)決算が大幅増益になったことを踏まえつつ、足もとの非鉄金属価格や為替などの動向を考慮したうえで各事業の生産・販売計画も見直したという。なお、第1四半期決算は、売上高5401億1000万円(前年同期比42.3%増)、純利益879億3500万円(同3.2倍)だった。 シスメックス<6869.T>=上昇加速で5連騰。年初来高値を更新している。前週末7日の取引終了後に27年3月期の連結業績予想について、売上高を5350億円から5450億円(前期比9.0%増)へ、営業利益を580億円から600億円(同15.8%増)へ、純利益を360億円から370億円(同4.4%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期に、米州地域におけるヘマトロジー(血液)分野の機器の売上高が好調に推移したことに加えて、為替レートが想定より円安に推移したことなどが寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1306億7400万円(前年同期比23.6%増)、営業利益148億2100万円(同39.5%増)、純利益86億9100万円(同90.9%増)だった。 ノリタケ<5331.T>=鮮烈切り返し。7月末を境に底入れ反転の動きを明示したが、前週後半にひと押し入れていた。きょうは3営業日ぶりに改めて大口の買いを呼び込んでいる。一時17.6%高の4185円まで駆け上がる場面があった。同社は陶磁器産業に君臨する森村グループの中核企業として存在感を示すが、食器製造で鍛え上げたセラミックス技術をベースに、自動車向けやAIデータセンター関連の積層セラミックコンデンサー(MLCC)用電子ペーストが高水準の伸びを示しており、マーケットの注目を浴びている。そうしたなか、前週末7日取引終了後に同社は27年3月期第1四半期(26年4~6月)決算の発表と合わせ、通期業績予想の上方修正を発表した。売上高は従来予想の1500億円から1575億円(前期比10%増)、営業利益は115億円から130億円(同17%増)に増額した。更に今期年間配当は、従来計画の100円から120円に上方修正したこともポジティブサプライズとなった。株式分割を考慮すると前期実績からは実質30円の大幅増配となる。配当利回りも3%前後まで高まり、中期スタンスでバリューシフトに動く投資資金を誘引する格好となっている。 平田機工<6258.T>=ストップ高で一気に年初来高値更新。前週末7日の取引終了後、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.0%増の258億8300万円、経常利益は同2.3倍の38億2200万円となった。大幅な増益で着地しており、見直し買いが入ったようだ。生成AI関連の需要を追い風にウエハー搬送装置が大きく伸長したほか、製品の価格転嫁が進んだ。自動車関連はEV(電気自動車)生産設備が減少した半面、コスト削減効果が表れた。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS