ドル円、160円台での底堅い値動き 米CPIへの反応限定的=NY為替概況

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ドル円、160円台での底堅い値動き 米CPIへの反応限定的=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は160円台での底堅い値動きを維持し、160.50円近辺まで上昇。この日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数が前月比で予想を下回ったことから、若干ドル安の反応が見られ、ドル円も値を落とす場面が見られたものの、160円台はしっかりと維持した。

 5月の米CPIは、総合指数がイラン紛争によるエネルギー価格上昇を背景に3年超ぶりの高い伸びとなり、賃金上昇率を上回ったが、食品とエネルギーを除くコア指数は前月比で予想を下回る伸びに留まった。

 FRBは今回の結果に対して、多少居心地の悪さを感じるとの指摘が出ていたものの、今回の5月分がこのインフレ局面のピークになる可能性が高いとの見方も出ている。根拠として、米国内のガソリン価格が5月20日のピークから約9%下落していることを挙げ、コスト上昇圧力は徐々に和らぎつつあるという。

 ロンドン時間に日銀の植田総裁が肝嚢胞感染症の治療で入院したと伝わった。今月の決定会合は欠席する意向。市場の利上げ見通しに変化はなく、短期金融市場ではほぼ100%で利上げが織り込まれている。 

 ユーロドルは様子見の雰囲気が強まり、1.15ドル台での推移が続いた。一方、ユーロ円も185円台半ばでの推移。全体的に次の手掛かりを探しており、様子見の雰囲気が強い。

 ユーロに関しては明日のECB理事会が注目される。利上げ再開が確実視されている。ただ、ECBのより大きな課題は、決定そのものよりも今後の金利動向にある可能性が高いとの指摘も出ている。短期金融市場では、年末までに3回近く利上げすることを織り込んでいるが、これは経済状況を考えると、やや野心的に見えるという。

 このような顕著な引き締めが実現すれば、欧州のすでに脆弱な成長に著しく重石がのしかかるリスクがあると述べている。

 ポンドドルは一時1.34ドル台に上昇していたものの、1.33ドル台に伸び悩む展開。一方、ポンド円も215円台に上昇後、214円台に伸び悩んでいる。

 来週の英金融政策委員会(MPC)について、エコノミストからは、7対2で政策金利を据え置く可能性が高いとの見方が示されている。チーフエコノミストのピル委員、グリーン委員が、最近の発言から見てタカ派姿勢を維持しており、来週の会合で利上げに投票する可能性があるという。

 ただし、大多数の委員は据え置きを支持するとみられ、短期金融市場では据え置くの確率を88%で織り込んでいる。今回の注目点は政策金利そのものよりも、「利上げを主張する委員が何人いるか」にある。もし、実際にピル委員とグリーン委員の2人が利上げ票を投じれば、市場に対して英中銀内には依然としてインフレ警戒派が存在するとのシグナルとなり、年後半の利下げ期待を後退させる可能性はある。

 一方、利上げ票が1票以下に留まれば、利上げよりも景気への配慮を重視し始めているとの受け止めにつながる可能性がある。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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