前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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■中村超硬 <6166>  614円 (+100円、+19.5%) ストップ高

 中村超硬 <6166> [東証G]がストップ高。同社が5月14日に発表した26年3月期連結決算は営業損益が1億6300万円の赤字だった。今期の営業損益予想は1億6000万円の赤字。経常損益については4期連続の赤字予想となっており、決算発表を受けて株価は急落。6月3日に安値435円を形成した。今期は新素材実装機用ノズルの量産拡大と、 半導体分野での吸着コレットの拡販などを図る同社だが、ここに来てレアアースの回収などで成長が期待されているナノサイズゼオライトに対し、市場参加者の関心が向かうようになった。子会社Zeo Nextのホームページではトップページにおいて「カミングスーン」との表示があり、新たな情報発信がなされるとの思惑が一部の投資家の間に台頭。値幅狙いの短期マネーの流入を誘う形となり、8日も買いが継続したようだ。

■イノバセル <504A>  710円 (+100円、+16.4%) ストップ高

 イノバセル <504A> [東証G]がストップ高。今年2月24日に東証グロース市場に新規上場したニューフェースで、オーストリアのインスブルック医科大学からスピンアウトした細胞治療・再生医療ベンチャー。失禁治療に向けたパイプラインを持つ。同社は切迫性便失禁をターゲットとする開発品「ICEF15」で日欧国際第3相臨床試験を実施中。腹圧性尿失禁をターゲットとする「ICES13」で第3相臨床試験の準備を進めている。8日、「肛門失禁の予防及び治療のための最適化された方法で使用される筋原性前駆細胞」を発明の名称とする特許登録が伝わっており、イノバセル株の刺激材料となったようだ。発行日は6月8日となっている。

■ホドルワン <2345>  245円 (+26円、+11.9%)

 ホドルワン <2345> [東証S]が続急騰。8日午後1時ごろにシンガポールのWeb3テクノロジー企業で、SBIホールディングス <8473> [東証P]やソニーグループ <6758> [東証P]が出資をするスターテイル・グループと業務提携基本合意書を締結したと発表しており、これを好材料視する買いが入った。今回の基本合意書の締結により、両社はブロックチェーン関連プロダクトに関する開発支援やIPプロジェクトなどの紹介、その他協業や、日本円ステーブルコインをはじめとした関連事業開発、顧客開拓、ユースケース創出及び事業領域などで協議・検討する。なお、現時点において同件が業績に与える影響は軽微としている。

■JINSHD <3046>  8,560円 (+500円、+6.2%)

 東証プライムの上昇率4位。ジンズホールディングス <3046> [東証P]が3日続急伸。一時10%を超える上昇で年初来高値を更新、プライム市場で一時値上がり率トップとなり、フシ目の9000円大台乗せを指呼の間に捉える場面があった。前週末5日取引終了後に開示した5月の既存店売上高は前年同月比17.2%増と大幅な伸びとなった。なお、全店ベースでは同26.4%増の急拡大を示している。同社の今年度(25年9月以降)の月次売上高は好調を続けているが、大幅な伸びを確保した4月に続き5月の伸び率が更に際立つ展開となり、マーケットの耳目を集めた。5月は休日が前年より2日多かったことに加え、各種プロモーション施策の実施が功を奏し、旺盛なインバウンド需要や季節需要などを首尾よく取り込むことに成功、売上高の増加につなげた。足もとでこれを評価する買いを呼び込んだが、株式需給面ではここ一貫して信用買い残の整理が進捗していたこともあって上値を軽くした。

■小野測器 <6858>  905円 (+52円、+6.1%)

 小野測器 <6858> [東証S]が4日続急伸。全体相場はAI・半導体関連セクターで時価総額の大きい主力銘柄を中心にリスク回避目的の売りがかさんだが、AI関連から距離を置いた中小型の好業績株の一角にはリターンリバーサル狙いの根強い買いも観測された。同社は電子計測機器で高い実績を誇り、振動・騒音の低減などで高技術を持つニッチトップ企業。業績も好調で営業利益は4.1倍化した25年12月期に続き、26年12月期も前期比87%増の11億円と高変化を見込んでいる。キャッシュリッチ銘柄でR&Dにも積極的に取り組んでいる。PBRが0.5倍台と割安感が際立つなか配当政策にも前向き。高成長かつ割安なニッチトップという、今の荒れた地合いに見合ったヘッジ対象としてのニーズで買いを誘引した。

■レック <7874>  926円 (+50円、+5.7%)

 東証プライムの上昇率7位。レック <7874> [東証P]が続急伸。8日午後1時ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(自己株式を除く発行済み株数の2.97%)、または10億円としており、取得期間は6月9日から12月8日まで。資本効率の向上及び株主還元の充実を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■住友ファーマ <4506>  1,514.5円 (+77.5円、+5.4%)

 東証プライムの上昇率8位。住友ファーマ <4506> [東証P]が続急伸。大和証券は5日、同社株の目標株価を1900円から2600円に引き上げた。レーティングは5段階で2番目の「2(アウトパフォーム)」を継続した。同証券では同社の業績予想を上方修正した。26年3月期の実績が同証券予想を上回った前立腺がん治療剤オルゴビクスや過活動膀胱治療剤ジェムテサなどの売り上げを増額。27年3月期の連結純利益は863億円(会社計画770億円)を見込んでいる。

■コスモス薬品 <3349>  6,066円 (+264円、+4.6%)

 コスモス薬品 <3349> [東証P]が大幅続伸。前週末5日、5月度の月次営業速報を発表した。既存店売上高は前年同月比5.5%増と9ヵ月連続で前年同月を上回っており、好感した買いが集まった。全店売上高は同10.9%増となった。

■巴工業 <6309>  1,766円 (+76円、+4.5%)

 巴工業 <6309> [東証P]が大幅続伸。同社は前週末5日の取引終了後、26年10月期の業績予想の修正を発表。今期の経常利益予想は従来の見通しから2億3000万円増額して60億円(前期比11.1%増)に引き上げており、材料視されたようだ。化学工業製品販売事業は工業材料関連を中心に伸長し、機械製造販売事業の収益性改善も寄与する。中国拠点の清算完了に伴う為替換算調整勘定取崩益や政策保有株式の売却益も計上し、最終利益予想を42億円から44億円(同14.3%増)に引き上げた。一方、機械製造販売事業で海外向け物件が一部繰り延べになる影響で、売上高予想は3億円減額し629億円(同6.0%増)に引き下げた。

■カナモト <9678>  5,360円 (+220円、+4.3%)

 カナモト <9678> [東証P]が大幅続伸。同社は前週末5日の取引終了後、26年10月期第2四半期累計(25年11月-26年4月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.7%増の1079億5200万円、経常利益は同25.7%増の107億1300万円となった。決算とともに配当予想の増額修正や、自社株買いの上限引き上げと取得期間の延長、自社株消却も公表しており、これらを評価した買いが入ったようだ。国土強靱化政策を背景とした公共投資とともに、民間では省エネ・省力化ニーズや物流インフラ整備などが進展し、建設機械のレンタル需要が堅調だった。4月30日を基準日とする中間配当はこれまでの予想から5円増額して55円で決定。期末配当予想も5円増額して55円とした。年間配当予想は前期比15円増配の110円となる。また、同社は昨年12月に取得総数90万株(取得総額30億円)を上限とする自社株買いを今年6月30日まで実施すると発表していたが、今回上限について総数130万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.79%)、総額50億円に見直した。取得期間に関しては11月30日までに変更する。なお。5月31日までに同社は自社株60万1500株を取得済み(取得総額は約25億1900万円)。自社株200万株について6月30日に消却する予定。このほか、株主優待品の一部変更についても公表している。

■シップHD <3360>  2,075.5円 (+66円、+3.3%)

 シップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P]が3日ぶり大幅反発。前週末5日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表した。上限を330万株(自己株式を除く発行済み株数の3.50%)、または50億円としており、取得期間は6月8日から12月31日まで。中期経営計画における資本政策の一環として、株主還元の強化及び資本効率の向上などを図ることが目的という。

■スギHD <7649>  2,944円 (+93.5円、+3.3%)

 スギホールディングス <7649> [東証P]が大幅続伸。前週末5日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、バミューダ諸島に本拠を置く資産運用会社のオービス・インベストメント・マネジメントによる株式保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は管理下にあるファンドの資産運用のための投資としており、報告義務発生日は5月29日となっている。

■クスリアオキ <3549>  3,763円 (+116円、+3.2%)

 クスリのアオキホールディングス <3549> [東証P]が大幅続伸。前週末5日取引終了後、月次営業速報を発表。5月度の既存店売上高は前年同月比3.0%増と、3ヵ月連続でプラスとなった。客数が前年同月と比べて減少したものの、客単価の上昇で補った格好。全店ベースでは同12.8%増となった。

■トリドール <3397>  3,775円 (+99円、+2.7%)

 トリドールホールディングス <3397> [東証P]が4日ぶり反発。足もとプライム市場ではAI・半導体関連株中心に流れ込んでいた投資マネーが逆流し、日経平均が大きく売り込まれる展開となったが、底値圏に位置していた内需系の小売り・外食関連株の一角には資金シフトの動きが観測され、同社株もその対象となった。今年4月上旬から販売開始した「丸亀うどんメシ」が顧客層に好評を博し、中期的な収益貢献が期待されている。同メニューはうどんとご飯という「炭水化物+炭水化物」の組み合わせだが、新しいカテゴリーとして需要を獲得。嗅覚を支配するソースの香りなどがニーズを捉え、「ギルティ料理(背徳感の伴う料理)」として認知度を高め、販売開始後6日で20万食に達したことが報じられている。このインパクトの強い新メニューが改めて脚光を浴び、底値圏の株価に浮揚力を与えるカタリストとなった格好だ。

■モスフード <8153>  3,580円 (+90円、+2.6%)

 モスフードサービス <8153> [東証P]が続伸。前週末5日、5月の月次情報を発表した。5月度の国内モスバーガー店舗における既存店売上高は前年同月比7.1%増と22ヵ月連続で前年同月を上回っており、株価の支援材料となった。全店売上高は同6.3%増だった。

■Jエレベータ <6544>  1,703.5円 (+41円、+2.5%)

 ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証P]が12日ぶり反発。東海東京インテリジェンス・ラボは5日、同社株の目標株価を2380円から2500円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「アウトパフォーム」を継続した。同社は独立系でエレベーターやエスカレーターの保守・保全業務などを手掛けている。同ラボでは人員増強もあり保守契約台数やリニューアル実施台数の伸びが続くことを評価している。27年3月期の連結営業利益は前期比18.1%増の130億円の計画だが、同ラボでは137億円への上振れを見込む。物価高を背景にオフィスビルオーナーや商業施設などでコスト削減意識が高まる可能性が高いことに加え、設置から20~30年経過したエレベーターが増加しており、リニューアル売り上げも伸びるとみている。

■Joshin <8173>  3,515円 (+55円、+1.6%)

 Joshin <8173> [東証P]が5日続伸。年初来高値圏を突き進んだ。同社は関西地盤の家電量販店大手。先月上旬に発表した26年3月期決算は営業利益が前の期比47.0%増の54億2200万円と絶好調。猛暑によるエアコン販売の伸長に加え、携帯電話やパソコン、テレビゲームの拡大が寄与した。続く27年3月期も前期比10.7%増の60億円と成長継続の見通しを示した。29年3月期を最終年度とする中期経営計画が目下進行中であり、最終年度に営業利益100億円とする目標を掲げている。不採算店舗の整理といった効率化を進めつつ、プライベートブランドの強化やリアル店舗とネットを組み合わせた戦略などに取り組む。こうした施策によって企業価値を高め、PBR1倍以上の早期実現を目指す構えだ。成長期待の高まりから足もと買いを呼び込んだようだ。

■エムスリー <2413>  1,611.5円 (+21.5円、+1.4%)

 エムスリー <2413> [東証P]が3日続伸。前週末5日の取引終了後、介護・福祉事業所、医療施設向けシステムの開発・販売などを手掛けるワイズマン(盛岡市)を7月1日に子会社化すると発表しており、材料視した買いが入った。ワイズマンの顧客基盤とエムスリーのウェブマーケティングのノウハウを活用し、両社サービスの拡販を図る。取得価額は非開示。業績に与える影響は現在精査している。

■コクヨ <7984>  811.1円 (+10.8円、+1.4%)

 コクヨ <7984> [東証P]が続伸。前週末5日の取引終了後に株主優待制度の拡充を発表したことが好材料視された。現行制度では毎年12月末日時点で2000株以上の株式を保有する株主を対象に株主優待制度を実施していたが、26年12月末日時点の株主優待から保有株数の要件に保有株数500株以上2000株未満、かつ半年以上継続保有の区分を新設し、自社グループ商品4000円相当(または寄付)を提供する。なお、2000株以上を保有する株主を対象とする優待制度は現行のままとしている。

■青山商 <8219>  686円 (+8円、+1.2%)

 青山商事 <8219> [東証P]が続伸。8日発表した5月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比4.9%増となり、2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同3.0%増と上昇したことに加えて、4月は前年割れとなった客数が同1.8%増と増加した。スーツとカジュアルが好調だったという。なお、全店売上高は同3.5%増だった。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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