ダウ、ナスダックとも大幅安 米雇用統計を受け調整色を強める=米国株概況

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市況

NY株式5日(NY時間16:22)(日本時間05:22)
ダウ平均   50866.78(-695.15 -1.35%)
S&P500    7383.74(-200.57 -2.64%)
ナスダック   25709.43(-1121.53 -4.18%)
CME日経平均先物 63630(大証終比:-3040 -4.77%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも大幅安。前日のIT・ハイテク株の売りが本日も続いたほか、この日発表の米雇用統計を受けて米株式市場は調整色を一層強めている。ナスダックは一時4%下落し、2025年初めの関税ショック時以来の大幅下落となった。

 5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が17.2万人増と予想を大きく上回り、前回分も上方修正された。3、4月に続く労働市場の基調の強さが証明され、2月の落ち込みからの持ち直しが一時的ではないことが示されていた。失業率も4.3%と低水準を維持しており、FRBのタカ派姿勢を正当化する内容。米国債利回りも急上昇し、短期金融市場では年内のFRBの利上げ確率を完全に織り込んでいる。

 一方、半導体中心にIT・ハイテク株への利益確定売りが強まる中、他セクターへの資金シフト(ローテーション)の動きも見られ、ダウ平均はプラスで始まったものの、下げに転じる展開。生活実需品やヘルスケアなどディフェンシブは買われているものの、その他のセクターは一斉に調整売りに押されていた。

 ストラテジストは「投資家は以前から売りボタンに指をかけている状態だった。市場から撤退したいわけではないが、この2カ月で大きく上昇した半導体の保有比率が長期目標から大きく乖離しており、どこかで利益確定する必要があった」と指摘している。SOX指数は今回の下落後も年初来で約75%上昇している。

 市場では、来週予定のスペースXの大型IPOも意識されている。評価額は1兆7700億ドルに達するとされる一方、その上場がAI相場の過熱感の頂点を示す可能性を懸念する声も出ている。

 「スペースXのIPOに参加したい投資家は、P&G<PG>を売るのではなく、AI関連や半導体、モメンタムなどを売却して資金を捻出する可能性が高い。売りが始まると雪崩のように広がり、無秩序な下落に繋がることがある」との声も出ていた。

 S&P500は前日時点まで、小幅ながらも週間ベースで上昇となっていたが、結局、10週間ぶりの下落となった。

 スポーツアパレルのルルレモン・アスレティカ<LULU>が決算を受け下落。足元で事業環境の逆風に直面しており、それを踏まえて通期見通しを引き下げた。

 SaaSプラットフォームのサービスタイタン<TTAN>が決算を受け上昇。アナリストは「非の打ちどころのない四半期決算」と評した。

 損保業界向けシステムのガイドワイア<GWRE>が決算を受け大幅安。第4四半期のサブスク売上高の見通しが予想を下回ったことが嫌気された。

 衛星データ提供のプラネット・ラブズ<PL>が大幅安。最大15億ドルの増資計画を公表。普通株を随時売却できるアット・ザ・マーケット(ATM)方式での増資を複数の金融機関と契約を締結した。

ルルレモン<LULU> 114.23(-10.69 -8.56%)
サービスタイタン<TTAN> 77.40(+3.07 +4.13%)
ガイドワイア<GWRE> 136.06(-15.11 -10.00%)
プラネット・ラブズ<PL> 32.22(-11.31 -25.98%)

アップル<AAPL> 307.34(-3.89 -1.25%)
マイクロソフト<MSFT> 416.67(-11.38 -2.66%)
アマゾン<AMZN> 246.03(-7.76 -3.06%)
アルファベットC<GOOG> 365.76(-3.51 -0.95%)
アルファベットA<GOOGL> 368.53(-3.66 -0.98%)
テスラ<TSLA> 391.00(-27.45 -6.56%)
メタ<META> 593.00(-34.57 -5.51%)
エヌビディア<NVDA> 205.10(-13.56 -6.20%)
AMD<AMD> 466.38(-56.82 -10.86%)
イーライリリー<LLY> 1131.42(+6.15 +0.55%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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