株価指数先物【寄り前】 AI関連物色のなかで+2σの沿ったトレンドを形成
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大阪3月限ナイトセッション 日経225先物 67490 +740 (+1.10%) TOPIX先物 3954.0 +30.0 (+0.76%) シカゴ日経平均先物 67540 +790 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 2日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。ヒューレット・パッカード・エンタープライズがAI(人工知能)データセンター向け需要を追い風に、2026年10月期の収益見通しの上方修正を発表して急伸。スーパー・マイクロ・コンピューター などに買いが広がったほか、エージェント型AIを搭載した新製品を発表したシスコシステムズ への買いも目立っており、AI関連への物色が継続。 また、経済指標では、4月の米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数は前月比11%増の761万8000件だった。AIが雇用を奪うとの労働市場を巡る懸念が和らぎ、景気敏感や内需株への買いに向かわせた。ただ、イスラエルとレバノンの親イラン組織ヒズボラによる攻撃の応酬が続いていると伝わるなど、イラン情勢を巡る不透明感が重荷になった。 NYダウ構成銘柄ではシスコシステムズのほか、キャタピラー 、アップル 、IBM 、ゴールドマン・サックス・グループ 、JPモルガン・チェース が買われた。半面、ナイキ 、セールスフォース 、マイクロソフト 、ボーイング 、アマゾン・ドット・コム が軟調。 シカゴ日経平均先物の清算値は、大阪比790円高の6万7540円だった。2日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比190円高の6万6940円で始まった。その後は6万6700円を安値に、6万6700円~6万6900円辺りで日中終値を挟んで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上抜けて6万7000円を回復すると、終盤にかけて6万7600円まで買われる場面もみられ、日中比740円高の6万7490円でナイトセッションの取引を終えている。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まることになろう。イラン情勢を巡る報道に振られやすい状況が続いており、WTI原油先物価格が1バレル=93ドル台に上昇しているため、短期的なショートを誘う可能性はありそうだ。一方で、米国ではAI関連物色が継続している。前日まで買われていたセールスフォースやマイクロソフトは売られたものの、AIサーバーに関連する銘柄が買われており、東京市場でも半導体やAI関連株に資金が集中しやすい状況は続きそうだ。 ADR(米預託証券)でソフトバンクグループ<9984>[東証P]は横ばいながら、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、キオクシアホールディングス<285A>[東証P]はいずれも強い動きをみせており、日経平均型優位の需給になりそうである。 日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(6万5370円)と+2σ(6万7860円)とのレンジ内での推移を継続しており、足もとでは+2σに沿ったトレンドを形成している。+2σを超えてくる局面では過熱感から短期的なショートを誘う可能性はあるものの、半導体やAI関連株に資金が集中する流れのなかでは、押し目狙いのロング対応に向かわせるだろう。そのため、オプション権利行使価格の6万6500円から6万8000円のレンジを想定する。 また、+2σ突破で過熱感が警戒されたとしても、週足の+2σは6万9020円まで切り上がってきているため、ショートに傾けるポジションは控えておきたいところだろう。 2日の米VIX指数は15.77(1日は16.05)に低下した。一時16.29まで切り上がる場面もみられたが、引き続き下向きで推移する25日移動平均線(17.18)に上値を抑えられる形で下げており、200日線(18.42)からは明確に下放れる形状であることで、リスク選好に向かわせそうである。 2日のNT倍率は先物中心限月で17.01倍(1日は17.03倍)に低下した。朝方に一時17.17倍まで切り上がり、+3σ(17.29倍)に接近する場面もあった。その後はリバランスの動きが強まった形である。ただ、16.89倍まで低下したものの、+2σ(16.95倍)を割り込んできたことで、NTロングを組成する動きも意識された。上向きのトレンドを形成しているなかでは、NTロングに振れやすい需給状況であろう。 株探ニュース