株価指数先物【寄り前】 過熱意識も、日経平均型優位の需給状況
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大阪3月限ナイトセッション 日経225先物 67260 +180 (+0.26%) TOPIX先物 3922.5 -16.0 (-0.40%) シカゴ日経平均先物 67300 +220 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。イランメディアは、「イランが米国との戦闘終結に向けた交渉を停止する」と報じた。これをきっかけにリスク回避の売りが先行し、NYダウは260ドル超下落する場面もみられた。その後、トランプ米大統領が「レバノンの親イラン組織ヒズボラとイスラエルが双方への攻撃を停止することで合意した」と自身のSNSに投稿したことで買い戻しが優勢となり、上昇に転じている。 エヌビディアは台湾で開いた技術イベントで、人工知能(AI)パソコン向け半導体の新製品を発表した。これが材料視されて6%を超える上昇となり、NYダウを牽引した。また、ファンCEO(最高経営責任者)が高性能AIがソフトウエアを代替するとの見方を否定したことが伝わり、ソフトウエア株の買いも強まった。 NYダウ構成銘柄ではエヌビディアのほか、セールスフォース 、IBM 、ゴールドマン・サックス・グループ 、マイクロソフト が買われた。半面、アマゾン・ドット・コム 、メルク 、ボーイング 、シャーウィン・ウイリアムズ 、プロクター・アンド・ギャンブル が軟調。 シカゴ日経平均先物の清算値は大阪比220円高の6万7300円だった。1日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比100円高の6万7180円で始まった。その後は6万6850円~6万7200円辺りで日中終値を挟んだ保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下抜け、6万6530円まで売られる場面もみられた。ただ、6万6600円~6万6800円辺りでの底固めを経て、終盤にかけて上へのバイアスが強まり、6万7620円まで上げ幅を広げた。引けにかけては持ち高調整に伴うロング解消が入り上げ幅を縮めたが、日中比180円高の6万7260円でナイトセッションの取引を終えている。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行して始まることになろう。イラン情勢を巡る報道に振られやすい状況が続くが、WTI原油先物価格が1バレル=92ドル台に上昇しているため、短期的なショートを誘う可能性はありそうだ。ただ、イラン大統領は1日、高市首相と電話会談を行い「日本の船舶が円滑で容易に通航できるよう努める」と述べたようであり、ショートは控えておきたい。 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σ(6万5010円)と+2σ(6万7460円)とのレンジ内での推移を継続している。+2σに沿ったトレンドを形成している状況であり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。前日はソフトバンクグループ<9984>[東証P]とキオクシアホールディングス<285A>[東証P]の2社で日経平均株価を1000円超牽引する形だったが、一方で東証プライムの7割を超える銘柄が下落していた。ソフトバンクグループはトヨタ自動車<7203>[東証P]を抜いて時価総額トップになったことで、ファンドなどは保有比率を高めざるを得ない状況とみられ、引き続き同社への資金流入が見込まれる。 指数インパクトの大きいソフトバンクグループを筆頭に、半導体やAI関連株に集中する形での日経平均型優位の需給状況になりそうだ。また、米国ではソフトウエア株を見直す動きが強まっており、東京市場でも再評価が期待されるところである。さらに、AI開発の米新興企業アンソロピックは1日、新規株式公開(IPO)を非公開で申請したと発表。計画通りに進めば、今秋にも上場を果たす見通しと伝えられていることも日経平均型優位に働きそうだ。 日経225先物は+2σを挟んだ攻防を意識しつつ、オプション権利行使価格の6万6500円から6万8000円によるレンジを想定。過熱感が意識されてくる可能性はあるが、半導体やAI関連株に一極集中している需給状況のなかでは、ショートは控えておきたい。 1日の米VIX指数は16.05(29日は15.32)に上昇した。一時16.34まで切り上がる場面もみられたが、引き続き下向きで推移する25日移動平均線(17.26)に上値を抑えられる形で下げており、200日線(18.43)からは明確に下放れる形状である。トレンドとしては昨年12月24日の安値(13.47)が射程に入っていることで、リスク選好に向かわせよう。 1日のNT倍率は先物中心限月で17.03倍(29日は16.77倍)に上昇した。+2σ(16.85倍)を上抜けてきたことで、いったんNTロングを巻き戻す動きも意識されるものの、ソフトバンクグループへの資金流入が継続することで+3σ(17.15倍)とのレンジに移行する可能性はある。リバランスを意識しつつも、押し目ではNTロングを組成する動きに向かわせそうだ。 株探ニュース