前週末29日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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■Fスターズ <3687>  2,704円 (+487円、+22.0%) 一時ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。フィックスターズ <3687> [東証P]が4日続急騰、一時ストップ高となった。米IBM  が28日、量子コンピューティング分野に今後5年間で100億ドル以上を投資する計画だと発表したことが伝わっており、量子コンピューター関連の一角として同社に買いが入ったようだ。また、29日は同社の子会社Fixstars Amplifyが、ドイツの量子スタートアップ企業であるクドラ・テクノロジーズ社と日本で初めてのパートナーシップを締結したと発表。クドラ社の量子コンピューティング環境「QUDORA Cloud」を最適化し、クラウドサービス「Fixstars Amplify」の標準マシンに追加したと発表しており、これも好材料視された。

■SUMCO <3436>  3,994円 (+646円、+19.3%)

 東証プライムの上昇率2位。SUMCO <3436> [東証P]が続急騰。半導体向けのシリコンウエハーを手掛ける同社は26年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結営業損益が77億円の赤字となる見通しを示しているものの、AI相場のなかでシリコンウエハーの需要が一段と拡大するとの期待から株価は上昇基調を強めている。更に、29日は野村証券による目標株価の引き上げが刺激材料となり、投資マネーを誘引。ショートカバーを誘発する形で株高に弾みがつき、2007年以来の高値圏で推移している。SUMCOが属するセクターの金属製品は東証の業種別指数の上昇率でトップとなった。

■Jグループ <3063>  969円 (+150円、+18.3%) ストップ高

 ジェイグループホールディングス <3063> [東証G]がストップ高。28日の取引終了後に株主優待制度の拡充と記念株主優待の実施を発表し、これを好感した買いが流入した。現行制度では毎年2月末日及び8月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に、グループ店舗で利用できる食事券を保有株数に応じて2000~1万2000円分提供していたが、26年8月末日時点の株主から食事券を保有株数に応じて2000~2万5000円分提供する。また、26年3月に創業30周年を迎えたことを記念して、26年8月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に一律で食事券1000円分を追加で提供する。同時に27年2月期配当予想を中間・期末各2円の年4円から中間3円・期末2円の年5円に引き上げており、これも好材料視された。中間配当で創立30周年記念配当1円を実施する。

■ブルーミーム <4069>  1,033円 (+150円、+17.0%) ストップ高

 BlueMeme <4069> [東証G]がストップ高。5月28日の取引終了後に集計中の26年3月期連結業績について、売上高が従来予想の33億円から32億9900万円(前の期比40.4%増)へ、営業利益が1億5000万円から1億2500万円(同4.0倍)へ、最終利益が1億円から8300万円(前の期1700万円の赤字)へそれぞれ下振れて着地したようだと発表した。同社は5月13日に、20年3月期から26年3月期までの一部の取引に関して、会計上の処理の妥当性をより慎重に認識すべき事項が判明したため決算発表の日程変更を行うと発表。これを受けて株価は急落していたが、今回の修正発表でアク抜け感が強まったようだ。なお、業績下振れは、事業拡大のためにエンジニアの採用活動の強化を図り、新入社員の訓練中のリソース不足を補うための外部委託の活用に加えて、採用コストの増加などが利益を圧迫したためという。

■三井ハイテク <6966>  1,022円 (+140円、+15.9%) 一時ストップ高

 東証プライムの上昇率7位。三井ハイテック <6966> [東証P]が続急騰、一時ストップ高となった。世界的な電気自動車(EV)の不振でモータコア事業は逆風が強い一方、同社が手掛ける半導体リードフレーム事業に追い風が吹き始めたとの見方が浮上している。同社が手掛けるリードフレームは自動車などで使われるレガシー半導体が中心だが、ここにきてデータセンターのAIサーバー稼働によって発現する膨大な電力需要に関し、超高電圧の電源部分でパワーデバイスの需要拡大が観測されている。そのなか、同社が有するリードフレーム分野での技術力の高さにスポットが当たっている。株式需給面では貸株市場を通じた空売りが高水準に積み上がっていたが、その買い戻しが波状的に浮揚力を与えている。株価水準的にも4ケタ台が地相場であり、上場来高値は22年4月の2576円(分割修正後株価)と、時価はかなりディスカウントされた状態で短期資金の追随買いを誘ったようだ。

■オリコン <4800>  1,332円 (+171円、+14.7%)

 オリコン <4800> [東証S]が4日続急騰。同社は28日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の実施を発表した。三菱商事 <8058> [東証P]グループの丸の内キャピタルが運営するファンド傘下の買収目的会社が非公開化を目的として、1株1332円でTOB(株式公開買い付け)を実施する。オリコンの株価はTOBにサヤ寄せをする流れとなった。買付予定数の下限は390万3300株で、上限は設定しない。買付期間は29日から7月9日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経てオリコンは上場廃止となる見通し。東京証券取引所は28日付でオリコンを監理銘柄(確認中)に指定した。

■村田製 <6981>  9,625円 (+1,087円、+12.7%) 一時ストップ高

 東証プライムの上昇率9位。村田製作所 <6981> [東証P]が続急騰、一時ストップ高となった。株価は初の9000円台乗せを果たし、時価総額も既に18兆円を超えた。世界的なAIデータセンター新設・増設ラッシュを背景にサーバーに組み込まれる積層セラミックコンデンサー(MLCC)への爆発的な需要が発現している。MLCCはサーバーの中核であるGPU周辺の電源回路に敷き詰められるほか、通信・ネットワークなど高速インターフェース周辺で大量配置される。CPU中心の通常のサーバーと比べ十数倍規模とも言われ、スケールメリットは極めて顕著となっている。そのなか同社は、MLCCで世界シェア40%と一頭地を抜く商品競争力を誇っており、関連最右翼銘柄としてマーケットの注目度が高い。同社の優位性は「超極小・大容量化」にフォーカスした量産技術であり、今後もAIインフラで不動のポジションを占めることが予想される状況にある。

■ヒュマメイド <456A>  1,397円 (+118円、+9.2%)

 HUMAN MADE <456A> [東証G]が3日ぶり急反発。東京証券取引所が28日の取引終了後、同社株を29日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買われたようだ。また、日本証券金融も29日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■石原産 <4028>  3,330円 (+280円、+9.2%)

 石原産業 <4028> [東証P]が続急伸。生成AIブームが加速するなか、そのインフラの中核であるAIサーバー市場が急拡大し、サーバーのコア部分を占めるGPUやHBMなどの電源ネットワーク及び、通信回線などの高速インターフェースに大量に配置される積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要が飛躍的な伸びを示している。MLCCを手掛ける電子部品メーカーは軒並み株価の居どころを変えているが、ここ最近はMLCCの製造で必須となる素材メーカーにマーケットの視線が向いている。そうしたなか、酸化チタン大手でMLCC製造に欠かせないチタン酸バリウムなどの機能材料を主力とする同社株に、出遅れ修正を見込んだ買いが流れ込んでいる。同社は完全子会社の富士チタン工業とともに、MLCC世界トップメーカーの村田製作所 <6981> [東証P]と3社共同でチタン酸バリウムの製造を行う合弁会社を設立していることもあって、関連有力株として一気に頭角を現している。

■JET <6228>  607円 (+50円、+9.0%)

 ジェイ・イー・ティ <6228> [東証S]が続急伸。29日午後1時ごろ、売り上げ計上時期を巡る特別調査委員会の調査と、それを受けた会計処理の修正などに伴って開示が遅れていた25年12月期の決算短信を発表した。あわせて過年度の有価証券報告書などを訂正したことも明らかにし、アク抜け感から買い戻しの動きを誘ったようだ。25年12月期の連結決算は、売上高が146億6200万円(前の期比24.1%減)、最終損益は23億3600万円の赤字(前の期5億4000万円の黒字)だった。客先の都合による案件延期や利益率の低い装置の計上などが響いた。なお、26年12月期の見通しについては中間決算発表時に開示するという。

■トクヤマ <4043>  5,107円 (+374円、+7.9%)

 トクヤマ <4043> [東証P]が急反発。同社は29日午前9時ごろ、27年3月期から31年3月期までを対象とした中期経営計画を策定したと発表。最終年度の連結営業利益目標を570億円(26年3月期実績は370億1700万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。31年3月期の連結売上高目標は4075億円(同3494億7600万円)に設定。化成品事業及び環境事業は合理化などによる事業強化(改善)で収益力向上を目指すほか、電子先端材料事業とライフサイエンス事業は積極的な投資によって事業を成長させるとしている。

■ベルテクス <5290>  1,575円 (+104円、+7.1%)

 ベルテクスコーポレーション <5290> [東証S]が4日ぶり急反発。28日の取引終了後に自社株買いと自社株の消却を発表したことが好感された。自社株買いは上限を58万8000株(自己株式を除く発行済み株数の1.17%)、または10億円としており、取得期間は6月1日から9月30日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的という。一方、自社株の消却は6月11日付で280万株(消却前発行済み株数の4.85%)を消却する。消却後の発行済み株数は5490万6700株となる。

■キッツ <6498>  2,237円 (+130円、+6.2%)

 キッツ <6498> [東証P]が続急伸。総合バルブメーカーで国内トップシェアを誇るが、生成AI向けの半導体需要の高まりを背景に追い風が強い。市場では「半導体製造装置向けバルブの受注が2月に過去最高を記録したほか、その後も受注拡大基調が継続していることから見直し人気が再燃したようだ」(中堅証券調査部)という指摘がある。また、AIデータセンター向けでは、製造装置用とは別の範疇で熱を冷ます冷却水を通す水冷用バルブへの引き合いも高まっているもようで、収益環境を一段と後押ししている。

■藤田観 <9722>  1,870円 (+93円、+5.2%)

 藤田観光 <9722> [東証P]が6日ぶり急反発。28日の取引終了後に、ワシントンホテル <4691> [東証S]との業務提携の一環として、両社の株主を対象とした宿泊優待の相互利用を開始すると発表しており、好材料視された。今年4月に開始した両社会員プログラムの相互利用に続く施策で、今回の取り組みにより藤田観の株主はワシントンHが運営する「ワシントンホテルプラザ」及び「ワシントンR&Bホテル」(合計43施設)の優待を利用できるようになる一方、ワシントンH株主は藤田観が運営する「ワシントンホテル」及び「ホテルグレイスリー」(合計15施設)の優待を利用できるようになる。

■伊藤園 <2593>  3,008円 (+146.5円、+5.1%)

 伊藤園 <2593> [東証P]が3日続急伸。28日の取引終了後に集計中の26年4月期連結業績について、売上高が従来予想の4950億円から4978億円(前の期比5.3%増)へ、営業利益が200億円から216億円(同6.0%減)へ、純利益が10億円から34億円(同76.0%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されたようだ。北米や東南アジア(ASEAN)を中心に海外事業の業績が堅調に推移したことに加えて、グループ全体で広告宣伝費を含む総コストの削減を図ったことが奏功した。また、想定を上回る円安の進行に伴う為替差益の計上なども寄与した。

■三和HD <5929>  3,645円 (+170円、+4.9%)

 三和ホールディングス <5929> [東証P]が大幅高で4日続伸。28日の取引終了後、米投資会社のバリューアクト・キャピタルが三和HD株を買い増していたことが明らかとなり、思惑視した買いを誘った。同日に提出された変更報告書によると、バリューアクトの保有割合は5.94%から7.54%に上昇した。保有目的の項目において、三和HD側と経営や資本配分など多岐にわたる項目で協議をする可能性などを示唆。「重要提案行為に該当するとみなされる可能性がある」と記載している。報告義務発生日は21日。

■エニマインド <5027>  498円 (+19円、+4.0%)

 AnyMind Group <5027> [東証G]が大幅続伸。28日取引終了後、AIライブコマース「AnyLive」と、台湾の主要ECプラットフォームであるShopee台湾とのシステム連携を開始したと発表した。これにより、台湾市場においてブランド企業はAIアバターを活用した24時間・多言語対応のライブ配信をShopee上で展開できるようになるという。これが手掛かり視されたようだ。

■カネカ <4118>  5,521円 (+186円、+3.5%)

 カネカ <4118> [東証P]が大幅反発。29日、29年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高9300億円(26年3月期8116億3800万円)、営業利益680億円(同328億9400万円)を目指すとしたことが好感された。先端事業へ積極的に経営資源を投入し、ポートフォリオ変革を継続的に推進するとしており、営業利益における先端事業の比率は29年3月期に60%(26年3月期50%超え)に到達する計画だ。

■トランシティ <9310>  1,146円 (+35円、+3.2%)

 日本トランスシティ <9310> [東証P]が大幅続伸。29日午後1時30分ごろ、取得総数180万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを行うと発表しており、好感した買いが集まった。取得期間は6月1日から来年3月31日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。最適資本構成実現に向けた株主還元強化を図る。

■フリー <4478>  2,112円 (+51円、+2.5%)

 フリー <4478> [東証G]が3日ぶり反発。29日、中小企業基盤整備機構から「令和8年度 創業支援等事業計画機能強化事業に係る起業家教育事業 運営事務局業務」を受託したと発表しており、好材料視された。「創業支援等事業計画機能強化事業に係る起業家教育事業」は、高等学校や高等専門学校などでの起業家教育を後押しし、若い世代の起業マインドを育てるために、中小機構が自治体や学校を支援する事業。同社では、これまで取り組んできた雑誌「起業時代」や学生への授業・プログラムで培った知見と経験を生かし、全国の高等学校などにおけるアントレプレナーシップ教育(起業家教育)の更なる普及と基盤強化を推進するとしている。

■第一実 <8059>  3,115円 (+70円、+2.3%)

 第一実業 <8059> [東証P]が反発。28日の取引終了後に、26年9月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことが好感された。毎年9月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、特設サイトでおコメやこだわりグルメ、選べる体験ギフトなど5000種類以上の商品と交換できる株主優待ポイントを保有株数に応じて600~5万5000ポイント提供する。

■NSグループ <471A>  1,462円 (+31円、+2.2%)

 NSグループ <471A> [東証P]が続伸。28日取引終了後、350万株を上限に29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。買い付け価格は28日終値の1431円。これが好感されたようだ。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、NSグループは予定通り買い付けを実施し、346万9400株を取得した。

■小糸製 <7276>  2,797円 (+57.5円、+2.1%)

 小糸製作所 <7276> [東証P]が3日続伸。29日午後3時ごろに、上限を2500万株(自己株式を除く発行済み株数の9.50%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は6月1日から来年5月31日までで、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得する。

■パーク24 <4666>  1,856.5円 (+26円、+1.4%)

 パーク24 <4666> [東証P]が反発。29日、新幹線を利用する人を対象に、「タイムズ仙台駅屋上駐車場」における「交通ICパーク&ライド」を6月1日に開始すると発表しており、好材料視された。同社は駅近くの駐車場にクルマを駐車し、公共交通機関に乗り換えて目的地に向かうパーク&ライドの取り組みを推進しており、交通系ICカードに記録された鉄道の乗車履歴に応じて対象のタイムズパーキングでの駐車料金が優待となる「交通ICパーク&ライド」サービスを展開。今回の取り組みは、東日本エリアで初めて新幹線利用者を対象にした「交通ICパーク&ライド」で、「タイムズ仙台駅屋上駐車場」に駐車し、新幹線eチケットサービスまたは「タッチでGO!新幹線」をSuicaなどの交通系ICカードで利用した際、駐車料金精算時に新幹線・仙台駅で降車した交通系ICカードを精算機で認証することで、駐車料金の優待を受けることができるようになる。

■四国化HD <4099>  6,250円 (+70円、+1.1%)

 四国化成ホールディングス <4099> [東証P]が3日ぶり反発。29日正午ごろに6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることにより、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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