<動意株・29日>(大引け)=石原産、三井ハイテク、Fスターズ、藤田観など

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 石原産業<4028.T>=急伸。11%超の上昇で3400円台まで噴き上げる場面があった。生成AIブームが加速するなか、そのインフラの中核であるAIサーバー市場が急拡大し、サーバーのコア部分を占めるGPUやHBMなどの電源ネットワーク及び、通信回線などの高速インターフェースに大量に配置される積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要が飛躍的な伸びを示している。MLCCを手掛ける電子部品メーカーは軒並み株価の居どころを変えているが、ここ最近はMLCCの製造で必須となる素材メーカーにマーケットの視線が向いている。そうしたなか、酸化チタン大手でMLCC製造に欠かせないチタン酸バリウムなどの機能材料を主力とする同社株に、出遅れ修正を見込んだ買いが流れ込んでいる。同社は完全子会社の富士チタン工業とともに、MLCC世界トップメーカーの村田製作所<6981.T>と3社共同でチタン酸バリウムの製造を行う合弁会社を設立していることもあって、関連有力株として一気に頭角を現している。

 三井ハイテック<6966.T>=異色人気に一時ストップ高。世界的な電気自動車(EV)の不振でモータコア事業は逆風が強い一方、同社が手掛ける半導体リードフレーム事業に追い風が吹き始めたとの見方が浮上している。同社が手掛けるリードフレームは自動車などで使われるレガシー半導体が中心だが、ここにきてデータセンターのAIサーバー稼働によって発現する膨大な電力需要に関し、超高電圧の電源部分でパワーデバイスの需要拡大が観測されている。そのなか、同社が有するリードフレーム分野での技術力の高さにスポットが当たっている。株式需給面では貸株市場を通じた空売りが高水準に積み上がっていたが、その買い戻しが波状的に浮揚力を与えている。株価水準的にも4ケタ台が地相場であり、上場来高値は22年4月の2576円(分割修正後株価)と、時価はかなりディスカウントされた状態で短期資金の追随買いを誘っているもようだ。

 フィックスターズ<3687.T>=一時ストップ高で新値街道爆走。米IBM<IBM>が28日、量子コンピューティング分野に今後5年間で100億ドル以上を投資する計画だと発表したことが伝わっており、量子コンピューター関連の一角として同社に買いが入っているようだ。また、この日は同社の子会社Fixstars Amplifyが、ドイツの量子スタートアップ企業であるクドラ・テクノロジーズ社と日本で初めてのパートナーシップを締結したと発表。クドラ社の量子コンピューティング環境「QUDORA Cloud」を最適化し、クラウドサービス「Fixstars Amplify」の標準マシンに追加したと発表しており、これも好材料視されている。

 藤田観光<9722.T>=6日ぶり大幅反発。28日の取引終了後に、ワシントンホテル<4691.T>との業務提携の一環として、両社の株主を対象とした宿泊優待の相互利用を開始すると発表しており材料視されている。今年4月に開始した両社会員プログラムの相互利用に続く施策で、今回の取り組みにより藤田観の株主はワシントンHが運営する「ワシントンホテルプラザ」及び「ワシントンR&Bホテル」(合計43施設)の優待を利用できるようになる一方、ワシントンH株主は藤田観が運営する「ワシントンホテル」及び「ホテルグレイスリー」(合計15施設)の優待を利用できるようになる。

 村田製作所<6981.T>=マドを開けて最高値圏を舞い上がる。世界的なAIデータセンター新設・増設ラッシュを背景にサーバーに組み込まれる積層セラミックコンデンサー(MLCC)への爆発的な需要が発現している。MLCCはサーバーの中核であるGPU周辺の電源回路に敷き詰められるほか、通信・ネットワークなど高速インターフェース周辺で大量配置される。CPU中心の通常のサーバーと比べ十数倍規模とも言われ、スケールメリットは極めて顕著となっている。そのなか同社は、MLCCで世界シェア40%と一頭地を抜く商品競争力を誇っており、関連最右翼銘柄としてマーケットの注目度が高い。同社の優位性は「超極小・大容量化」にフォーカスした量産技術であり、今後もAIインフラで不動のポジションを占めることが予想される状況にある。

 キッツ<6498.T>=大幅高で最高値更新。一時14.4%高の2410円と値を飛ばし、2月12日につけた高値2351円を払拭し、約3カ月半ぶりに上場来高値を更新した。総合バルブメーカーで国内トップシェアを誇るが、生成AI向けの半導体需要の高まりを背景に追い風が強い。市場では「半導体製造装置向けバルブの受注が2月に過去最高を記録したほか、その後も受注拡大基調が継続していることから見直し人気が再燃しているようだ」(中堅証券調査部)という指摘がある。また、AIデータセンター向けでは、製造装置用とは別の範疇で熱を冷ます冷却水を通す水冷用バルブへの引き合いも高まっているもようで、収益環境を一段と後押ししている。

 AnyMind Group<5027.T>=大幅高で続伸。28日取引終了後、AIライブコマース「AnyLive」と、台湾の主要ECプラットフォームであるShopee台湾とのシステム連携を開始したと発表した。これにより、台湾市場においてブランド企業はAIアバターを活用した24時間・多言語対応のライブ配信をShopee上で展開できるようになるという。これが手掛かり視されているようだ。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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