午後:債券サマリー 先物は続伸、インフレ懸念が上値抑える
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21日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。世界的な長期金利の上昇に一服感が出たことが買い安心感につながったものの、インフレ懸念が依然として根強いことが上値を抑えた。 トランプ米大統領が20日に「イランとの交渉は最終段階にある」と発言したことを受け、同日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が下落。物価上振れリスクに対する警戒感が和らぐなか、米国や英国、ドイツなどの長期金利が低下した流れが東京市場に波及した。ただ、トランプ氏は「イランとの交渉が合意に至らなければ攻撃を再開する」とも警告しており、中東情勢の先行きが読みにくいことから債券先物は128円08銭で寄り付いたあとは伸び悩み。また、日経平均株価が大幅高となったことも安全資産とされる債券の重荷となった。日銀の小枝淳子審議委員が福岡県金融経済懇談会で「適正なペースで政策金利を引き上げて、物価高への対応を進めていくことが大切」と述べたことへの反応は限定的だったが、この日に実施された日銀の国債買いオペ結果が弱めと受け止められると先物は上げ幅を更に縮小。時間外取引で米長期金利や米原油先物がやや水準を切り上げたことも影響し、午後2時20分ごろに一時127円71銭をつけた。 先物6月限の終値は、前日比30銭高の127円94銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時の時点で前日に比べて0.010%低い2.760%で推移している。 出所:MINKABU PRESS