話題株ピックアップ【夕刊】(2):アドテスト、KDDI、オンコリス
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■アドバンテスト <6857> 25,625円 +335 円 (+1.3%) 本日終値 アドバンテスト<6857>がしっかり。野村証券は19日、同社株の目標株価を3万円から3万600円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「バイ」を継続した。26年3月期第4四半期(4Q)での需要上放れとキャパシティ拡大前倒し方針を反映し、同証券では業績予想を上方修正した。27年3月期会社計画はSoCテスター売上構成比上昇などを考えると粗利率計画が慎重で、次期GPUの生産立ち上がりのタイミング次第で27年3月期下期売り上げは上振れる可能性をみている。また、29年3月期以降はシリコンフォトニクス(SiPh)分野でのテスト需要が立ち上がると予想し、株式市場から注目が高まる可能性がある、と見込んでいる。 ■KDDI <9433> 2,780円 +16 円 (+0.6%) 本日終値 KDDI<9433>が小幅続伸と堅調推移。SMBC日興証券は19日、同社株の目標株価を2800円から3000円に引き上げた。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続した。同証券では28年3月期の1株当たり配当金を90円と予想しており、予想配当利回り3%となる3000円を目標株価とした。また、同社が発表した中期経営計画に対して、モバイルの安定成長と法人向けや個人向け非通信での高い成長を目指すものと指摘。年3000億円水準の自社株買いを継続すると予想し、EPS押し上げ要因とみている。法人向けの成長にはリソース増強・体制強化が必要であり3カ年の中期経営計画期間で成果がみえるほど簡単ではないと思われるとしながらも、その方向と実行を前向きに評価していきたい、としている。 ■オンコリス <4588> 2,041円 -477 円 (-18.9%) 一時ストップ安 本日終値 オンコリスバイオファーマ<4588>が急落。この日、個人投資家の五味大輔氏の保有割合が5.04%から3.91%に低下したことが明らかになり、需給懸念が広がった。同日に提出された変更報告書で判明した。報告義務発生日は14日となっている。 ■アストロHD <186A> 1,920円 -195 円 (-9.2%) 本日終値 アストロスケールホールディングス<186A>が大幅反落。同社は19日の取引終了後、第三者割当による新株及び転換社債型新株予約権付社債(CB)と、海外での公募によるユーロ円建CBの発行により、306億円を調達すると発表。1株利益の潜在的な希薄化リスクを意識した売りが膨らんだ。ユーロ円CBは2029年満期で発行金額は100億円。また、ヒューリック<3003>を割当予定先としてCBを発行し163億円調達するほか、ヒューリックとスカパーJSAT<9412>を割当予定先として新株も発行。発行株式数は252万3473株、発行価格は1株1704円とし、約43億円調達する。東証での18日終値を当初転換価額として計算した場合の希薄化率は最大12.08%。アストロHDは調達資金に関し、防衛関連の受注拡大を見据えた生産設備の拡充や、寿命延長サービス衛星の製造、運転資金などに充てる。 ■千代田化工建設 <6366> 712円 -59 円 (-7.7%) 本日終値 千代田化工建設<6366>は年初来安値を更新した。今月11日の取引時間中に発表した26年3月期連結決算は、純利益が846億6300万円(前の期比3.1倍)と急拡大。米ゴールデンパスLNGの損益改善効果が寄与した。会社側では中東情勢について遂行中案件への物理的被害はなく、安全確保を最優先に工事は再開・回復基調とした上で、復旧需要に取り組む考えを示した。一方、続く27年3月期の純利益は120億円(前期比85.8%減)と予想。現下の不透明要素を踏まえつつ遂行状況を勘案したという。配当は前期まで無配継続とし、今期は未定とした。前期の最高益から一転して大幅減益の見通しとなり、これを嫌気した売りで同日の株価はストップ安まで急落。その後も冴えない値動きを続けている。 ■サンケイRE <2972> 113,200円 -9,000 円 (-7.4%) 本日終値 サンケイリアルエステート投資法人<2972>が大幅安となった。19日の取引終了後、トーセイ<8923>の100%子会社であるトーセイ・アセット・アドバイザーズが運営管理するファンドによるサンケイREへのTOB(公開買い付け)が不成立になったことが明らかとなった。買付価格は1口12万5000円で、買付予定数の下限は24万7563口とし、18日までTOBを実施していた。非公開化を目的としたTOBだったが、応募口数が13万8376口にとどまり、下限に達しなかった。TOBの不成立を受け、見切り売りがかさんだようだ。サンケイREはフジ・メディア・ホールディングス<4676>傘下のサンケイビル系列のREITで、村上世彰氏の長女である野村絢氏らが共同保有者とあわせて5月1日報告時点で25%超を保有している。 ■ソフトバンクグループ <9984> 5,039円 -322 円 (-6.0%) 本日終値 ソフトバンクグループ<9984>は売り優勢。ただ、ここ株価は調整色を強めており、前日まで4営業日続落で10%以上も水準を切り下げていることから、目先リバウンド狙いの投資資金流入も想定されるところ。26年3月期の業績は最終利益段階で5兆円と歴代最高水準を記録したが、日米ともに金利上昇懸念を背景にAI・半導体関連に利食い急ぎの動きが観測されるなか、同社株にも直近は下落圧力が強まっていた。同社の株価と連動性の高いナスダック市場も前週末を境に下値を試す動きとなっていたことから逆風が意識された。前日もナスダック総合株価指数は軟調だったが、同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングスは3.7%高と続伸しており、これを受けて同社株にも5000円トビ台では押し目買いを誘導している。アームHDを巡る米FTC(連邦取引委員会)が反トラスト法(独占禁止法)調査に着手したと報じられたが、その後アームの株価は堅調な値動きを見せている。 ■コクサイエレ <6525> 6,252円 -348 円 (-5.3%) 本日終値 KOKUSAI ELECTRIC<6525>が続急落。同社は19日の取引終了後、主要株主の米KKR が保有株式を全て売却する予定だと発表した。短期的に株式需給が悪化することを警戒した売りがかさんだ。KKRは保有するコクサイエレ株2469万2000株(議決権割合10.57%)について、証券会社を通じて売却する。買取注文を野村証券が取りまとめ、同社は国内市場および海外市場で転売する予定。 ■アクセルHD <402A> 699円 -23 円 (-3.2%) 本日終値 アクセルスペースホールディングス<402A>は朝高後に値を消した。19日の取引終了後、子会社が今年7月以降に次世代地球観測衛星「GRUS-3」(グルーススリー)を7機打ち上げる予定と発表しており、寄り付きは上昇して始まったものの、買い一巡後は売りに押された。GRUS-3はニコン<7731>が培ってきた宇宙望遠鏡開発技術・ノウハウを活用した特注の望遠鏡を搭載。広範囲の観測を高頻度に行い、精密農業や森林監視のほか、金融や不動産などの幅広い分野の需要に対応し、地球観測データの活用を促す。 ■モイ <5031> 357円 +80 円 (+28.9%) ストップ高 本日終値 モイ<5031>はストップ高。19日取引終了後、SBIホールディングス<8473>と資本・業務提携すると発表。これを材料視した買いが膨らんだ。同社は国内有数のライブ配信サービス「ツイキャス」を運営しており、金融・メディア・ITを融合した「ネオメディア生態系」の拡大を進めるSBIグループと組むことでシナジーの実現を目指す。AIを活用した次世代ライブ配信コミュニケーションプラットフォームの開発や、ファンコミュニティー発のIP創出・開発領域での連携などを図っていく。SBIは、モイの第三者割当増資や既存株主からの譲渡で20.41%の持ち分を保有する大株主となる見通し。 株探ニュース