午後:債券サマリー 先物は続落、10年債入札の好結果を受けた買い限定的

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市況

 12日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。この日に実施された10年債入札は強い結果となったが、原油高を通じたインフレ懸念が根強く戻りは限定的だった。

 米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が難航し、ホルムズ海峡の早期再開への期待感が後退するなか、原油高による国内物価の上振れ圧力を意識した売りが先行。日銀が朝方公表した4月27~28日開催分の金融政策決定会合における主な意見で、ある委員が「次回以降の決定会合での利上げ判断は十分にあり得る」との見解を示していたことが重荷となった面もあった。午前に行われた片山さつき財務相とベッセント米財務長官との会談は買い手掛かり材料とはならず、債券先物は前引け間際に一時129円08銭まで軟化した。午後に入ると10年債入札の結果が好感される形で持ち直す場面もあったが、時間外取引で米原油先物や米長期金利が水準を切り上げると債券に再び売りが流入。夕方にベッセント氏と高市早苗首相の会談が予定されていることも戻りの鈍さにつながったようだ。なお、10年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が3銭と前回(4月2日)の36銭から縮小し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.90倍と前回の2.57倍を上回った。

 先物6月限の終値は、前日比22銭安の129円16銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時の時点で前日に比べて0.030%高い2.545%と約29年ぶりの高水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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