前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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■DMP <3652>  3,015円 (+504円、+20.1%) ストップ高

 ディジタルメディアプロフェッショナル <3652> [東証G]がストップ高。28日午後0時30分ごろ、インドの ドローン技術企業ideaForge Technologyと戦略的覚書を締結したと発表した。今回のパートナーシップの締結に基づき、ideaForge社はDMPのエッジAISoC「Di1」を搭載した次世代のAIドローンを開発し、DMPの支援のもと日本市場への参入を図るとしており、好感した買いが集まっている。ideaForge社が自社無人航空機プラットフォームにDi1を統合し新機能の実現を目指すほか、DMPは日本市場でideaForge社のドローンの顧客開拓や販売などに取り組む。

■ティラド <7236>  9,610円 (+1,500円、+18.5%) ストップ高

 東証プライムの上昇率2位。ティラド <7236> [東証P]がストップ高。自動車向けを主力にラジエーターやオイルクーラーなどの熱交換器を手掛けるが、業績成長トレンドをまい進しているほか、株主還元に積極姿勢をみせていることでマーケットの注目を浴びている。同社が27日取引終了後に開示した26年3月期決算は営業利益が前の期比54%増の112億4900万円と急拡大し、過去最高利益を大幅更新した。また、27年3月期も同利益は前期比4%増の117億円予想とピーク更新が続く見通しだ。国内とアセアン地域での売り上げ拡大が収益に貢献している。また、好業績を背景に増配姿勢を強め、26年3月期の年間配当は従来計画の320円に240円増額し560円とするほか、27年3月期はそこから更に240円の大幅増配となる800円を計画している。配当利回りは前日終値換算で9.9%に達する。これがポジティブサプライズとなり、大口の投資資金を呼び込む格好となった。

■東光高岳 <6617>  7,070円 (+1,000円、+16.5%) ストップ高

 東証プライムの上昇率3位。東光高岳 <6617> [東証P]がストップ高。同社は28日午後3時、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示。今期の売上高は前期比2.6%増の1150億円、最終利益は同51.5%増の100億円を見込む。前期の業績は計画に対して上振れして着地。また前期の期末配当をこれまでの予想から25円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比14円増配の134円とした。更に、取得総数130万株(自己株式を除く発行済み株式総数の8.1%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、これらを評価した買いが集まった。足もとの業績進捗や受注環境を踏まえ、中期経営計画に関しては27年度の営業利益目標などを引き上げている。また東京都品川区に持つ賃貸用ビルの売却に伴い、27年3月期と28年3月期において、固定資産売却益約107億円と、売却に伴う修繕引当金戻入益約13億円の特別利益の計上を見込む。

■きんでん <1944>  7,932円 (+1,000円、+14.4%) ストップ高

 東証プライムの上昇率4位。きんでん <1944> [東証P]がストップ高。同社は27日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高予想は前期比7.9%増の8100億円、経常利益予想は同1.6%増の960億円とした。連続最高益更新を計画する。加えて、3月31日を基準日とする前期の期末配当を従来の予想から5円増額し70円(年間130円)としたうえで、今期の年間配当予想は前期比110円増配の240円に設定した。業況と株主還元姿勢を好感した買いが集まっている。今期の完成工事高は前期比7.9%増の8100億円を見込む。単体での受注工事高は同5.8%減の6800億円を計画。工事種別で一般電気工事と電力その他工事の受注工事高は前期を下回る水準と想定する一方、配電工事や情報通信工事、環境関連工事は増加を見込む。加えてきんでんは取得総数3350万100株(所有割合16.92%)、取得総額約2236億8016万円を上限として、買付価格1株6677円で4月28日から6月1日の間に自社株TOBを実施する。TOBが成立した際には、6月30日に自社株消却を行う予定。関西電力 <9503> [東証P]がグループで保有するきんでん株の一部売却の意向を示したことに対応する。

■関電工 <1942>  6,797円 (+815円、+13.6%)

 東証プライムの上昇率5位。関電工 <1942> [東証P]が3日ぶり急反騰。電気工事で同業のきんでん <1944> [東証P]が好決算と大幅増益予想を発表し、ストップ高になるなどと気を吐くなか、28日の決算発表を予定していた関電工に対しても、好業績期待の買いが入って前場は大幅高となっていた。関電工が午後1時に発表した26年3月期連結決算は計画に対して上振れして着地。27年3月期の業績予想については売上高を前期比5.1%増の7800億円、最終利益を同2.3%増の650億円とし、連続最高益更新となる計画を示した。加えて、前期配当の4円増額修正と、今期の年間配当予想を前期比6円増配の130円とすることも公表した。発表後は利食いに押される場面があったものの、同時に発表した中期経営計画の見直しにおいて、今期のROE(自己資本利益率)目標を従来の10%超から16%程度に引き上げたことがサプライズ感をもたらしたもよう。利食い売りをこなす形で前場の高値を上抜ける場面があった。

■豊田合 <7282>  4,566円 (+545円、+13.6%)

 東証プライムの上昇率6位。豊田合成 <7282> [東証P]が6日ぶり急反騰。同社は28日、26年3月期の連結決算を発表。売上高は前の期比8.2%増の1兆1467億7200万円、最終利益は同70.7%増の620億900万円となった。これまでの会社計画を上振れして着地した。また、3月31日を基準日とする前期の期末配当については従来予想から28円増額の88円(年間138円)で決定した。今期は増収・最終減益の見通しとなっているものの、発射台となった前期の利益水準が切り上がったことを踏まえ、ガイダンスに対しては前向きな評価が広がっているもよう。更に、9月30日を基準日として10月1日付で1株を5株に分割することも公表した。今期の年間配当予想は株式分割前のベースで175円。実質増配を計画しており、これらを評価した資金が流入し株高に弾みをつけた。今期の想定為替レートは1ドル=155円。原価改善効果などが利益を押し上げる要因となる。

■愛知鋼 <5482>  3,005円 (+342円、+12.8%)

 東証プライムの上昇率7位。愛知製鋼 <5482> [東証P]が5日ぶり急反騰。28日午後2時40分ごろ、26年3月期連結決算を発表。売上高は3043億4100万円(前の期比1.7%増)、営業利益は173億7100万円(同44.6%増)だった。特殊鋼や自動車用型打鍛造品の販売数量が増加した。鉄スクラップなど購入品価格の値下がりなども寄与した。続く27年3月期の売上高は3100億円(前期比1.9%増)、営業利益は175億円(同0.7%増)の見通し。配当は株式分割考慮ベースで前期分を138円から145円に引き上げたうえで、今期は更に積み増し150円を見込んだ。決算内容と株主還元姿勢を評価した買いが集まった。

■中外炉 <1964>  4,565円 (+490円、+12.0%)

 東証プライムの上昇率8位。中外炉工業 <1964> [東証P]が5日ぶり急反騰。同社は28日午後2時ごろ、27年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比25.7%増の36億2000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比14円増配の180円としていることが好感されたようだ。売上高は同7.9%増の403億円を見込む。「カーボンニュートラルを中心に新市場の創出」「既存商品のニーズ適合ブラッシュアップで拡販と利益向上」などといった重要戦略を引き続き推進していくという。また、30万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.15%)、11億4000万円を上限とする自社株取得枠を設定したこともあわせて発表。資本効率の一層の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためで、取得期間は4月30日から8月31日までとなる。

■福井銀 <8362>  3,830円 (+410円、+12.0%)

 東証プライムの上昇率9位。福井銀行 <8362> [東証P]が6日ぶり急反騰。同社は28日午後1時、26年3月期の連結業績に関し、純利益が従来の予想を26億円上回る86億円(前の期比20.0%増)で着地したようだと発表。減益予想から一転して増益で着地する格好となった。更に、期末配当予想は33円増額の79円に見直しており、これらをポジティブ視した買いが優勢となった。貸出金利息が堅調に推移し、有価証券利息配当金がポートフォリオ再構築を通して増加した。政策保有株式の売却益の計上も利益を押し上げた。前期の年間配当予想は108円(前の期は58円)となる。

■保土谷 <4112>  2,497円 (+232円、+10.2%)

 東証プライムの上昇率10位。保土谷化学工業 <4112> [東証P]が急反騰。売上高が前回予想を上回ったなか、固定費の削減や為替相場の円安進行に伴う為替差損益の好転、政策保有株式の売却などが利益を押し上げた。

■小松ウオール <7949>  2,685円 (+243円、+10.0%)

 小松ウオール工業 <7949> [東証P]が続急伸。27日の取引終了後、26年3月期の単体決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比4.0%増の486億円、経常利益は同3.8%増の43億1000万円を見込む。前期に続き過去最高益を更新する計画を示し、ポジティブ視されたようだ。3月末時点で受注残は増加しており、オフィス向けの可動間仕切りや移動間仕切りの堅調な推移を予想する。年間配当予想は同5円増配の135円とした。26年3月期の売上高は前の期比4.7%増の467億2500万円、経常利益は同10.5%増の41億5000万円だった。

■オリックス <8591>  5,350円 (+479円、+9.8%)

 オリックス <8591> [東証P]が続急伸。27日取引終了後、傘下のオリックス銀行の全株式を大和証券グループ本社 <8601> [東証P]の子会社、大和ネクスト銀行へ譲渡すると発表した。譲渡価額は3700億円。株式譲渡実行日は10月までを予定している。これに伴い27年3月期に約1242億円の売却益を計上する見込みとしており、これが好感されマドを開けて買われた。オリックス銀行は、1993年に設立された山一信託銀行を前身とする。98年にオリックスグループに入り、銀行事業を担う中核会社として事業を展開してきた。

■第四北越FG <7327>  2,005円 (+175円、+9.6%)

 第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]が3日ぶり急反発。27日の取引終了後、27年3月期を最終年度とする中期経営計画(25年3月期~)の数値目標を上方修正すると発表した。最終益目標をこれまでの400億円から500億円、連結ROE(自己資本利益率)目標を7.5%以上から8.7%以上に引き上げており、好感した買いが集まっている。国内市場金利が2025年3月の前回目標修正時での水準よりも高く推移しているほか、「基礎的内部格付手法」への変更に伴うリスクアセットの積み上げや有価証券ポートフォリオの見直しを通じた市場運用部門収益の改善、非金利分野を含め足もとで中期経営計画が順調に進捗していることなどを踏まえた。同時に26年3月期の連結業績について、最終利益が前回予想の360億円から421億円(前の期比43.4%増)で着地したようだと開示した。グループ一体でコンサルティング機能を発揮し法人向け役務収益を中心とした非金利収益が好調に推移したうえ、貸出金の増加により資金利益が予想を上回った。期末配当は従来の見通しから9円増額の36円とする。

■群馬銀 <8334>  2,206円 (+179.5円、+8.9%)

 群馬銀行 <8334> [東証P]が8日ぶり急反発。上昇率は一時9%を超えた。28日午後2時30分ごろ、26年3月期の連結業績について、最終利益が前回予想の550億円から588億円(前の期比33.9%増)で着地したようだと発表しており、好感した買いが集まっている。貸出金利息や有価証券利息配当金の増加などにより本業のコア業務純益が好調だった。期末配当予想は従来の見通しから2円増額の32円とした。

■NXHD <9147>  4,202円 (+322円、+8.3%) 一時ストップ高

 NIPPON EXPRESS ホールディングス <9147> [東証P]が3日続急伸。28日、米エリオット・インベストメント・マネージメントがNXHDの株式について、新たに5%を超えて保有していることが明らかとなった。これを思惑視した買い注文が集まっている。エリオットが提出した大量保有報告書によると、保有割合は5.04%で報告義務発生日は21日。保有目的は「投資」としつつ、状況に応じて企業側と議論を行い、重要提案行為を行う方針を示している。

■五洋建 <1893>  1,816.5円 (+137.5円、+8.2%)

 五洋建設 <1893> [東証P]が続急伸。4月8日に戻り高値を形成したものの、翌9日以降はほぼ一貫して下値を探る動きを強いられていたが、今週明けから流れが変わった。海洋土木を得意とするゼネコン準大手だが、国土強靱化や防衛関連の国策案件で港湾整備が業績を後押しするほか、海外においても収益採算が改善している。海底インフラでも高実績を有し、洋上風力発電分野に傾注。積載能力の高い新型ケーブル敷設船(CLV)に総額約365億円を投じ2028年の稼働を予定しているが、これは電力ケーブルだけでなく、長距離の光海底ケーブル敷設でもビジネスチャンスがある。世界的に驚異的なスピードでAIインフラ投資が拡大するなか、海洋領域で主役級の活躍が期待されるとの見方が見直し買いを誘導している。

※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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