前週末24日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■バトンズ <554A>  2,602円 (+500円、+23.8%) ストップ高

 バトンズ <554A> [東証G]がストップ高。21日に東証グロース市場に新規上場し、上場2日目に公開価格(660円)の2.5倍にあたる1674円で初値形成した直近IPO銘柄。直近IPO銘柄ならではの値動きの軽さに加えて、24日は買い手向けの新機能「ディープマッチング」(β版)の提供を開始したと発表しており、これを好感した買いも入ったもよう。同機能は、ビッグデータとAIを活用し、買い手一人ひとりのニーズに合わせた最適なM&A案件を自動でレコメンドする機能で、買い手自身でM&A案件を探す工数を削減しつつ、精度の高い提案を受けることが可能になることなどが注目されている。

■トーメンデバ <2737>  14,620円 (+2,340円、+19.1%)

 東証プライムの上昇率2位。トーメンデバイス <2737> [東証P]が急反騰。同社は24日午後1時、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比18.4%増の7500億円、最終利益は同9.8%増の110億円を見込む。年間配当予想は同60円増配の600円とした。大幅増配予想で、最終利益は前期に続き過去最高を更新する計画とあって、評価されたようだ。メモリー分野ではサーバーやストレージ、車載向けに売上高が拡大する見通し。一方、供給逼迫の状況による不透明感はぬぐえないとした。今期から始まる3カ年の中期経営計画では、最終利益130億円を目標とする。また、株主還元について配当の下限を300円として29年3月期の配当性向の目標を40%に設定した。26年3月期の売上高は前の期比50.3%増の6336億6800万円、最終利益は同79.2%増の100億1500万円だった。

■ソケッツ <3634>  678円 (+100円、+17.3%) ストップ高

 ソケッツ <3634> [東証S]がストップ高。同社は23日の取引終了後、26年3月期業績に関し、最終損益の黒字額が従来予想を3600万円上回る8600万円(前の期は1億3900万円の最終赤字)で着地したようだと発表。これを手掛かりとした買いが入った。売上高は計画に対し3900万円下振れして10億6000万円(前の期比2.0%増)で着地する見通しとするものの、主力の音楽やアニメ、映画、ドラマなどのコンテンツ関連のデータサービス収益が拡大しており今期においても着実な収益予想が見込まれるとし、繰延税金資産3300万円を計上した。

■犬猫生活 <556A>  4,900円 (+700円、+16.7%) ストップ高

 犬猫生活 <556A> [東証G]がストップ高。23日に東証グロース市場に上場し、公開価格2990円を510円(17.1%)上回る3500円で初値を形成。その後も買いを集めストップ高の4200円に上昇しそのまま初日の取引を終えた。同社はペット関連商品の企画・製造・販売が主な事業で、「犬猫生活」ブランドのオリジナルペットフードを企画・販売する「生活販売」を主力に、動物病院やトリミングサロンの運営を行う「生活サービス」、犬・猫向けイベントの開催・ブース出展などを行う「エンターテインメント」の3つの領域でビジネスを展開している。ペットフード市場が、景気に左右されず増加傾向にあることに加えて、今後の成長戦略として動物病院のM&Aの積極推進などを掲げており、業績拡大への期待が買いにつながったようだ。

■高度紙 <3891>  5,150円 (+705円、+15.9%) ストップ高

 ニッポン高度紙工業 <3891> [東証S]がストップ高。同社は24日午後2時ごろ、27年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比24.5%増の44億円としていることや、年間配当計画を前期比20円増配の110円としていることが好感されたようだ。売上高は同12.8%増の210億円を見込む。拡大するAIサーバー需要をはじめ、成長市場向けの高付加価値セパレーターの拡販に注力するとしている。

■イビデン <4062>  12,540円 (+1,405円、+12.6%)

 東証プライムの上昇率3位。イビデン <4062> [東証P]が急反騰。同社は米インテル  やエヌビディア  との取引関係を構築し、ICパッケージ基板を供給する。このうちインテルが23日に発表した26年1-3月期(第1四半期)決算は、増収・最終赤字となったものの、あわせて公表した4-6月期の売上高予想は138億~148億ドルとし、市場予想を上回った。同日の時間外取引でインテル株は急騰しており、インテル関連株と位置付けられるイビデンへの買いを誘う格好となった。

■牧野フ <6135>  11,790円 (+1,220円、+11.5%)

 東証プライムの上昇率4位。牧野フライス製作所 <6135> [東証P]が4日ぶり急反騰。年初来高値を更新した。24日付の日本経済新聞朝刊は「日系投資ファンドの日本産業推進機構(NSSK)が工作機械大手の牧野フライス製作所に対し買収提案することが23日分かった」と報じた。記事によると、NSSKはTOBによる牧野フの完全子会社化を目指す方針で、アジア系ファンドのMBKパートナーズを上回るTOB価格を提案する見通しという。MBKパートナーズが財務大臣及び経済産業大臣から、牧野フへのTOB(株式公開買い付け)の中止勧告を受けたことが明らかとなり、23日の牧野フ株はTOBの取り下げリスクが意識され大幅安となっていたが、日系ファンドによる買収提案報道を受けて一転して買い戻しが優勢となった。

■PowerX <485A>  7,740円 (+610円、+8.6%)

 パワーエックス <485A> [東証G]が急反発。23日の取引終了後に、5月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家により投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■グロービング <277A>  2,482円 (+189円、+8.2%)

 グロービング <277A> [東証G]が4日ぶり急反発。23日の取引終了後に、東京証券取引所の承認を受けて、4月30日付で東証グロースから東証プライム市場へ市場変更することになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われた。同社は、顧客の戦略/DXを支援するコンサルティングを祖業に、ハンズオン型のクライアント支援やコンサルティングノウハウを実装したソフトウェアの提供などを展開。26年5月期連結業績予想は、売上高118億円(前期比42.9%増)、経常利益40億1200万円(同44.1%増)を見込む。

■ヤクルト <2267>  2,768.5円 (+146円、+5.6%)

 ヤクルト本社 <2267> [東証P]が続急伸。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが23日、ヤクルトが6月に開催する予定の定時株主総会において、株主提案権を行使する書面を発送したと発表。説明資料を公開した。ダルトンはヤクルトがブランドや販売チャネルを含む強固な事業基盤を持つにもかかわらず、ガバナンスと資本規律が不十分であるため、ポテンシャルを十分に発揮していないと指摘。ダルトン側からの取締役2人の選任などを提案している。株式市場においてはアクティビスト(物言う株主)からの圧力を受けて、ヤクルトの資本効率と株主価値が向上するとの思惑が広がり、買い注文を集める結果となった。

■NEC <6701>  4,513円 (+221円、+5.2%)

 日本電気 <6701> [東証P]が急反発。23日、米アンソロピックと戦略的協業を開始すると発表した。NECは日本企業として初のアンソロピックのグローバルパートナーとなるという。前日23日の米株式市場でソフトウェア関連株は総崩れの展開となったものの、NECに対しては協業による収益貢献を期待した買いが入ったようだ。両社はデスクトップ向けAIエージェント「Claude Cowork」を活用した業務特化用AIソリューションの共同開発を始める。第一弾として金融、製造、自治体向けの取り組みとして顧客の業種・業務のノウハウを組み合わせたソリューション開発を推進。NECの次世代サイバーセキュリティーサービスの高度化を図る。NECは国内外のグループへのClaude展開を進めるとともに、国内企業最大規模の約3万人のAIネイティブエンジニア体制を構築するとしている。

■東京エネシス <1945>  1,821円 (+81円、+4.7%)

 東京エネシス <1945> [東証P]が大幅続伸。同社は23日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の820億円から830億円(前の期比23%増)、営業利益は39億円から47億円(同76%増)に上方修正した。採算性を重視した受注活動が利益率向上に反映されている。また、好業績を背景に株主還元姿勢も強化し、年間配当を従来計画に6円上乗せし63円とすることも併せて発表した。前の期実績からは11円の大幅増配となる。

■泉州電 <9824>  6,380円 (+250円、+4.1%)

 泉州電業 <9824> [東証P]が大幅高で3日続伸。24日午後2時、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.59%)、取得総額6億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株価の支援材料となったようだ。取得期間は5月1日から10月31日まで。

■矢作建 <1870>  2,124円 (+81円、+4.0%)

 矢作建設工業 <1870> [東証P]が大幅続伸。24日午後2時、26年3月期の連結業績に関し、最終利益が従来の予想を14億円上回る84億円(前の期比48.9%増)で着地したようだと発表。更に前期の期末配当予想を10円増額して55円に見直しており、好感された。建築事業において、工期終盤の工事を中心に物価上昇に伴う追加・変更契約の締結が進んだ。土木事業においても設計変更協議による請負金額の増加や原価低減が進み、利益を押し上げた。売上高は計画通りで着地する格好となったようだ。前期の年間配当は100円(前の期比20円増配)の見通しとなる。

■月島HD <6332>  3,055円 (+112円、+3.8%)

 月島ホールディングス <6332> [東証P]が大幅続伸。23日の取引終了後に集計中の26年3月期連結業績について、売上高が従来予想の1440億円から1490億円(前の期比7.0%増)へ、営業利益が95億円から98億円(同9.9%増)へ、純利益が150億円から169億円(同2.5倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。豊富な受注済み案件の進捗に加えて、政策保有株式の売却により特別利益が増加したことが寄与した。なお、業績上振れに伴い、期末配当予想を40円から43円へ引き上げ、年間配当予想を85円(前の期78円)とした。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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