【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ AI・半導体の注目6銘柄に妙味あり!

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コラム

「AI・半導体の注目6銘柄に妙味あり!」

●連動性が薄れる日経平均とTOPIX

 東京市場が少々おかしなことになっている。日経平均株価が史上最高値を更新。米国・イスラエルとイランの戦争が終わっていないにもかかわらず、日経平均株価は史上最高値を更新した。こんなに上がっていいのだろうか。そんな疑問を無視するかの如く、堅調そのものの動きになっている。その一方で、TOPIX(東証株価指数)は4月16日高値の3824ポイントを頂点に、日々小幅に下がり続け、週末24日は3716ポイントで引けた。下げ幅としては大したことはない。しかし前述したように、その間、日経平均株価は上がり続け、週末24日は前日につけた史上最高値の6万0013円には及ばなかったものの、一時5万9763円まで上げ幅を広げ、5万9716円で取引を終えた。

 問題は、日経平均株価とTOPIXという2つの主要な株価指数の連動性が薄れていることだ。もちろん、両指標の動きが合致しないことはある。しかし、通常は微妙な揺らぎを見せながらも連動するものだ。ところが、最近ではその相関が薄れているのだ。どうしてなのか? 市場の中身を見ると、その要因がはっきりしてくる。

 日経平均株価の採用銘柄の中で、AI(人工知能)・半導体関連株が突出した強さを見せているのだ。それらには東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]などが名を連ねており、週末も堅調そのものの動きだった。これら値がさ株が大幅高になると、日経平均株価も上昇することになる。重要なのは、数銘柄で日経平均株価を押し上げるパワーがあるということだ。いまはそれが際立っているのであり、「東京市場の強さ=AI・半導体関連の強さ」と言っても過言ではない状況だ。

●AI・半導体関連主導の相場は続く

 正直、「AI」というキーワードは聞き飽きた。こう言いたいところだが、米国市場を見ても新興AI企業のアンソロピック関連の報道が止まらない。同社が手掛けるAIビジネスは、国の存亡に関わるというのだからただごとではない。日本政府もアンソロピックと良好な関係を結ばざるを得なくなると見てよいだけに、AI・半導体関連が主導する相場は今後も続くと予想される。

 こうなるため、まず注目したいのはNEC <6701> [東証P]だ。同社は23日、アンソロピックと提携し、同社の生成AIツール「Claude(クロード)」などを日本国内の法人向けに紹介し、需要を開拓すると発表した。これは大きな材料であり、翌24日の株価は大幅高になるのではと見ていたのだが、前日比221円高の4513円で取引を終えた。「結構上がったじゃないか」――こんな見方もあるだろうが、私に言わせるともっと上がってよかったはずであり、今後の上昇余地ありと見て注目したい。

 すでに3月8日配信の本コラムで取り上げたが、アンソロピックの「Claude」を扱える日本企業がもう一社ある。野村総合研究所 <4307> [東証P]だ。こちらの株価は堅調に戻りつつあるが、NECの登場でやや存在感が薄れている。だからこそ、妙味ありといえる。

 AIの一層の普及のためには、先端半導体の製造が不可欠。そこで必要となるのは超精密を超えるナノ技術だ。それは当然用いられる素材にも及ぶので、トリケミカル研究所 <4369> [東証P]に着目だ。この会社は先端半導体の製造に不可欠でニッチな化学品の製造に強い。いま、金属の世界ではレアアースがなにかと話題だ。使用するのはごく微量であり、産出も少量ながら、世界中が血眼になってその確保に奔走している。化学の分野にも同様の製品があり、この会社はそんな素材を扱っている。扱う量は少量でも、価格は高い。こんな製品が多いため、半導体業界になくてはならない企業。このように言えるため、株も期待が持てる。

 同じく地味な存在ながら、トーカロ <3433> [東証P]がある。溶射加工に強い企業で、半導体をはじめ、セラミックなどの表面を保護する高機能皮膜を形成する技術で世界的であることから、株価はもっと評価されてよい。

 株価が現在調整している銘柄の中にも、近々再起が見込める銘柄がある。ローツェ <6323> [東証P]だ。この会社は半導体や液晶の製造過程で重要な シリコンウエハーやガラス基板などの搬送機に強い。半導体は製造する過程で人間が手に触れることは許されない。移動はすべて精密な搬送機で行われていて、それを手掛けているのがこの会社だ。株価は4月に入り急騰したため、いまはその反動で失速しているところ。回復には少々時間を要しそうだが、それを許容できるなら投資魅力ありとなる。

 最後に、信越化学工業 <4063> [東証P]を。シリコンウエハー世界首位企業として、株価は25日移動平均線を時々割り込むものの、すぐにラインの上で推移するようになり、いまも上にいる。また下げても回復力が早いので安全投資に向く。

2026年4月24日 記





株探ニュース

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