話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、第一三共、トランザク
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■村田製作所 <6981> 4,520円 +191 円 (+4.4%) 本日終値 村田製作所<6981>がマドを開けて4日続伸、連日の上場来高値更新と気を吐いたほか、日本ケミコン<6997>も同じく4連騰で23年5月以来約3年ぶりの高値水準で上値追い鮮明となっている。世界的にAIデータセンターの建設ラッシュとなるなか、AI半導体以外の周辺デバイスに投資マネーの視線が向いている。光ファイバーや光コネクターなど光関連デバイスが脚光を浴び、古河電気工業<5801>やフジクラ<5803>などが人気化したが、ここにきてAIサーバーに大量搭載されるコンデンサーが注目され、関連メーカーを評価する動きが顕在化している。積層セラミックコンデンサー(MLCC)で世界首位の村田製や同じくMLCC大手の太陽誘電<6976>、サーバー向け電源用コンデンサーなどで高い競争力を有する日ケミコンなどがシンボルストック的に買いを集めている。 ■第一三共 <4568> 2,832円 +98 円 (+3.6%) 本日終値 第一三共<4568>が続伸。この日午後の日本経済新聞電子版で「サントリーホールディングス(HD)が第一三共から一般用医薬品(OTC)子会社の第一三共ヘルスケアを買収することが15日、分かった」と報じられたことを受けて、思惑含みの買いが入ったようだ。第一三共ヘルスケアは主要ブランドに鎮痛剤「ロキソニン」や胃薬「ガスター10」、総合感冒薬の「ルル」を抱えているが、医療用医薬品の研究開発費が高騰していることから、売却することで新薬の研究開発強化が期待されている。 ■トランザクション <7818> 1,120円 +36 円 (+3.3%) 本日終値 トランザクション<7818>が反発。14日の取引終了後に26年8月期の連結業績予想について、売上高を295億円から300億円(前期比9.3%増)へ、営業利益を61億円から63億円(同10.4%増)へ、純利益を41億2000万円から42億8800万円(同5.1%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を30円から31円へ引き上げたことが好感された。上期において、中期経営計画の重点戦略として位置づける「eコマース事業/エンタメ(IP)事業の拡大」「エコプロダクツ/気候変動対策・防災製品/トラベル関連製品/ペットウェア・関連製品の強化」「セールスプロモーションにおけるトレンド需要の獲得」「自社工場の強化」の初期的な成果として、販売経路別で「エンドユーザー向け」「eコマース」の売り上げが大幅に伸長したほか、製品分類別で「エコプロダクツ」「ライフスタイルプロダクツ」が好調に推移したことが寄与する。なお、同時に発表した2月中間期決算は、売上高148億4500万円(前年同期比9.9%増)、営業利益31億6600万円(同16.2%増)、純利益21億1700万円(同7.7%増)だった。 ■カチタス <8919> 3,060円 +35 円 (+1.2%) 本日終値 カチタス<8919>は反発。この日、TOTO<5332>がユニットバス及びシステムバスの新規受注を停止したことに対する自社業績への影響を発表。TOTO製ユニットバスへの直近の発注実績はないことで、直接的な影響は限定的であるとしたことから買い安心感が働いたようだ。また、他の住宅設備メーカーの受注が停止された場合についても、中古住宅買取再販事業では、物件仕入れ時点で既に住宅設備が設置されているケースが大半であり、新築住宅とは異なり住宅設備の新規調達に依存しない事業構造であることから現時点で業績への影響は相対的に小さいとしている。 ■note <5243> 2,521円 -489 円 (-16.3%) 本日終値 note<5243>は大荒れの展開。朝方はカイ気配スタートで前日比13%高と値を飛ばし3400円台に駆け上がったが、寄り後は大口の売りが浴びせられ急速に下値を摸索する展開に変わった。同社が14日取引終了後に発表した26年11月期第1四半期(25年12月~26年2月)決算は、営業利益が2億3500万円(前年同期は500万円)と急拡大したが、事前に好決算は織り込まれていた部分もある。通期業績の上振れ期待が強いなか、進捗率という点では物足りなかった面もあったようだ。株式需給面では信用買い残が高止まりした状態にあり、「貸株市場を経由した空売り筋の仕掛けもあったのではないか」(国内証券ストラテジスト)という指摘もある。 ■ディップ <2379> 1,849円 -192 円 (-9.4%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 ディップ<2379>は大幅反落。14日取引終了後に発表した26年2月期連結決算は、売上高が548億5200万円(前の期比2.7%減)、営業利益が91億1200万円(同32.0%減)だった。従来予想(売上高600億円、営業利益120億円)から下振れ着地となっており、これが嫌気された。社内体制の変更による影響で、新規顧客や過去に取引があった顧客の契約獲得が鈍化したことが響いた。続く27年2月期の売上高は535億~576億円(前期比2.5%減~5.0%増)、営業利益は50億~100億円(同45.1%減~9.7%増)の見通し。配当予想は97円(前期95円)とした。 ■マクセル <6810> 2,027円 -198 円 (-8.9%) 本日終値 東証プライム 下落率5位 マクセル<6810>は大幅安。14日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1365億円から1295億円(前の期比0.2%減)へ、営業利益を100億円から79億円(同15.2%減)へ下方修正すると発表した。半導体関連製品の販売回復の遅延と原材料費高騰による影響などを織り込んだ。これを嫌気した売りが出た。なお、純利益については70億円から82億円(同2.0倍)へ上方修正した。関係会社出資金売却益として約29億円を計上するため。 ■パソナグループ <2168> 1,778円 -112 円 (-5.9%) 本日終値 パソナグループ<2168>が大幅安で5日続落し年初来安値を更新した。14日の取引終了後に26年5月期の連結業績予想について、売上高を3300億円から3100億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を25億円から5億円(前期12億3700万円の赤字)へ、最終損益を5億円の黒字から18億円の赤字(同86億5800万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。期初に実施した社内システムの刷新により、人材紹介事業で上期に一時的に営業効率が低下したことに加え、第3四半期には人員の入れ替えにより生産性が低下し、成約数が期初計画を下回る見込みとなったことが要因。また、新たに手掛けたゲーム事業のスタートが計画よりも遅れたことに加え、新規施設の立ち上がりもスローになったことなども響く。なお、同時に発表した第3四半期累計(25年6月~26年2月)決算は、売上高2294億7000万円(前年同期比0.2%増)、営業損益13億2900万円の赤字(前年同期12億8000万円の赤字)、最終損益18億9300万円の赤字(同61億6300万円の赤字)だった。 株探ニュース