午後:債券サマリー 先物は反落、原油高によるインフレ圧力の高まりを意識

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市況

 9日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。米国とイランの停戦合意を受けて前日に買われた反動に加え、原油高によるインフレ圧力の高まりを意識した売りが流入した。

 イランのガリバフ国会議長が8日に「戦闘終結に向けた10項目の提案の主要な3項目で違反があり、このような状況下では米国⁠との二国間停戦や交渉は不合理」との認識を示したことなどから、市場では米国とイランの停戦合意の実効性に懐疑的な見方が多い様子。海上輸送の要衝であるホルムズ海峡は停戦合意後も事実上の封鎖が続いていると伝えられるなか、この日の時間外取引で米原油先物相場は強含みで推移し、エネルギーの大半を輸入に頼る日本の物価が上振れするとの懸念から債券に売りが出やすかった。また、8日に公表された3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「インフレに対抗するため、利上げが必要になる可能性がある」との意見が示され、米金利の先高観が強まったことも円債の重荷となったもよう。債券先物は午後0時40分ごろに130円07銭をつけたあとは下げ渋ったものの、米国とイランが11日にパキスタンで直接協議を行うとしていることから積極的には動きにくく戻りは鈍かった。なお、きょう財務省が実施した5年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が4銭と前回(3月11日)の1銭から拡大し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.58倍と前回の3.69倍を下回ったが、無難と受け止める向きが多く相場への影響は限定的だった。

 先物6月限の終値は、前日比18銭安の130円19銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.025%高い2.390%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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