前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■キオクシア <285A>  27,600円 (+4,330円、+18.6%)

 東証プライムの上昇率トップ。キオクシアホールディングス <285A> [東証P]が4日続急騰。前日7日の米株式市場で同業のサンディスク  は下落して取引を終えたものの、株価の重荷とはならず、8日付の日本経済新聞朝刊が「キオクシアホールディングスは上場来初の配当実施を検討し始めた」と報じたことが刺激材料となったようだ。記事によると、半導体メモリー価格の高騰で27年3月期は業績が急拡大する見通しで、積み上がる利益を株主還元に振り向ける構えだという。

■古河電 <5801>  42,940円 (+6,430円、+17.6%)

 東証プライムの上昇率2位。古河電気工業 <5801> [東証P]が急反騰。AIデータセンター向け光ファイバーなどの部材メーカーとして脚光を浴び、業績も飛躍期突入の様相で投資資金を誘引している。最近ではキオクシアホールディングス <285A> [東証P]に次ぐ売買代金2位の座を占めることも多く、AIデータセンター関連の象徴株として存在感を高めている。光ファイバー関連では、これまでフジクラ <5803> [東証P]が先駆していたが、最近はむしろ古河電が主役の座に浮上してきた感が強い。フジクラは既に一昨年(2024年)の春先から物色人気に火がついており、初動時から時価総額は既に15倍化している。対して古河電の株価は時間軸的にはフジクラの後塵を拝し、今年に入って満を持して人気が加速した経緯がある。市場では「古河電も御三家の一角として、業績成長力の高さは見劣りがしないが、株価面では出遅れていた。だが、トップライン(売上高)は同業のフジクラを上回るだけに、海外投資家などの見直し買いを誘っている」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されていた。このほか、古河電は同社が注力姿勢を明示するデータセンター向け次世代冷却システムのシェア拡大に期待が寄せられている面もあるようだ。

■マルマエ <6264>  1,625円 (+200円、+14.0%)

 東証プライムの上昇率4位。マルマエ <6264> [東証P]が3日ぶり急反騰。ここ調整色を強いられていたが、3月末の株式分割を境に底入れ気配となり、上向きの75日移動平均線をサポートラインに目先リバウンド局面に移行している。半導体製造装置向けを主力に高精度な真空部品を手掛け需要を捉えている。イラン停戦交渉期限の延長を受け、足もとリスクオフの巻き戻しで半導体関連株が一斉高に買われたが、そのなか相対的に出遅れていた同社株の戻り余地に着目する動きが顕在化した。26年8月期の業績は営業利益が従来予想の28億円から32億円(前期比52%増)に増額修正されており、好業績を背景に株主還元にも前向きで投資家の注目度が高い。一方、株式需給面では海外投資家の空売りポジションが溜まっており、その買い戻しが株価に浮揚力を与えた。

■アドテスト <6857>  25,220円 (+3,020円、+13.6%)

 東証プライムの上昇率6位。アドバンテスト <6857> [東証P]が4日続急騰。トランプ米大統領が7日、停戦交渉期限を目前にしてイランへの大規模攻撃を2週間延期することを表明、これを受けたリスクオンの流れが日経平均寄与度の高い半導体主力銘柄の株価を押し上げる格好となった。

■ヘリオス <4593>  382円 (+38円、+11.1%)

 ヘリオス <4593> [東証G]が5日ぶり急反騰。7日の取引終了後に、アルフレッサ ホールディングス <2784> [東証P]の韓国子会社であるジェネセル社と、化粧品原材料となる培養上清の供給契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。契約に基づき、ヒト(同種)骨髄由来体性幹細胞培養上清(HLSI071)について、初回発注分として1億4400万円相当を受注した。7月以降順次製品を出荷する予定で、26年12月期第3四半期以降の入金を予定している。

■ACSL <6232>  1,636円 (+162円、+11.0%)

 ACSL <6232> [東証G]が続急騰。7日の取引終了後に、防衛省向けに小型空撮機体に関する大型案件2件を受注したと発表したことが好感された。受注金額は合計で約4億2000万円。納期は26年12月と27年12月となっており、26年度に納入予定の案件については業績予想に織り込み済みとしている。

■日経レバ <1570>  52,900円 (+5,150円、+10.8%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が4日続急騰。8日朝方にトランプ米大統領がイラン側に提示していた日本時間8日午前9時の停戦交渉期限を2週間延期することに言及、これを受けて足もとショート筋の買い戻しが加速し、CME日経225先物(6月物)は2000円高と値を飛ばし5万6000円台まで噴き上げた。この流れを引き継いで日経平均株価は先物主導で8日朝方から急速に上値を追う動きとなった。日経平均に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に設定された日経レバも、個人投資家など短期筋の参戦が活発化するなか、一気に水準を切り上げる展開となった。直近4月3日現在の日経レバの信用取組については売り残が増勢にある一方、買い残は中東リスクを警戒して整理が進捗していた。足もとでは投資家の思惑と株価は逆方向の動きとなった。

■Fusic <5256>  2,405円 (+225円、+10.3%)

 フュージック <5256> [東証G]が3日続急騰。8日午後1時ごろに、QPSホールディングス <464A> [東証G]傘下のQPS研究所向けに「人工衛星モニタリングダッシュボード」を開発・納品したと発表しており、これを好感した買いが流入した。QPS研究所では、衛星ごとに確認すべき情報が複数のアプリケーションに分散していたため、運用手順の煩雑さや新メンバーの習熟コストが課題となっていたという。フュージックではこの課題に対して、複数の衛星の運用情報を統合的に確認できるモニタリングダッシュボードを開発。1000超のパラメーターをリアルタイム高速描画、大量データを効率的に蓄積するアーカイブ基盤、個体差や仕様変更を吸収する高拡張な表示設定などで衛星運用の高度化と効率化に貢献するとしている。

■テクミラ <3627>  307円 (+28円、+10.0%)

 テクミラホールディングス <3627> [東証S]が急反騰。7日の取引終了後に集計中の26年2月期の連結業績について、売上高が従来予想の102億円から104億500万円(前の期比6.8%減)へ、最終損益が9000万円の赤字から5800万円の赤字(前の期1億4000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。IoT&デバイスセグメントで中国深セン工場での生産が順調に進み、2月下旬の春節前の出荷が予想以上の水準となったことが要因。また、在庫縮減に向けた顧客への販売が上手く進んだことにより、前回予想時は保守的に見ていた自社製品の期末在庫の棚卸評価損が減少したことも寄与した。

■タムラ <6768>  679円 (+49円、+7.8%)

 タムラ製作所 <6768> [東証P]が急伸。8日午後3時ごろ、情報機器事業を朋栄(東京都渋谷区)に事業譲渡すると発表しており、好材料視されたようだ。同社では次世代パワーエレクトロニクス関連の注力製品及び電力インフラ、ヘビーインダストリー、次世代通信、モビリティーなどクリーンエネルギー関連の注力市場に対して経営資源の集中を推進しており、今回の事業譲渡はその一環。情報機器事業を吸収分割により新会社へ承継したうえで、保有する新会社及び会津タムラ製作所の全株式を朋栄へ譲渡する。具体的には放送局や劇場ホール向けの音響機器(サウンドミキサー)、通信機器(ワイヤレスインカム)、電車・駅構内向け音声マイクなどの開発・製造・販売に関する事業で、譲渡価額は非開示としている。

■セイコーG <8050>  6,350円 (+430円、+7.3%)

 セイコーグループ <8050> [東証P]が急反発。全体相場の好地合いが追い風となったもよう。また、同社及びセイコーフューチャークリエーションは7日、理化学研究所と共同で「理研-セイコー連携センター」を開設したと発表しており、これが材料視された面もあるようだ。これはバイオ実験自動化技術と精密制御技術の融合により、バイオものづくりを高度化するもの。研究の主要テーマは「自律型微生物培養装置の開発に関する研究」「自律型高精度ピッキング装置の開発に関する研究」「自律型実験システムの開発に関する研究」などとなっている。

■パルHD <2726>  1,580円 (+105円、+7.1%)

 パルグループホールディングス <2726> [東証P]が4日続急伸。7日取引終了後、27年2月期連結業績予想について売上高を2530億円(前期比7.8%増)、営業利益を294億円(同8.3%増)と発表。前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示した。配当予想は40円(前期同額)とした。これを好感した買いが集まった。同時に発表した26年2月期決算は、売上高が2347億400万円(前の期比12.9%増)、営業利益が271億4400万円(同14.7%増)だった。主力の衣料事業が伸びたほか、「3COINS(スリーコインズ)」を手掛ける雑貨事業も堅調に推移した。

■DMG森精機 <6141>  2,654円 (+171円、+6.9%)

 DMG森精機 <6141> [東証P]が続急伸。7日の取引終了後、レオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)がDMG森精機の株式について、共同保有者の持ち分を含めて新たに5%を超えて保有していることが明らかになり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、共同保有割合は5.11%。保有目的は「投資一任契約及び投資信託委託契約に基づく純投資」。報告義務は3月31日となっている。

■古野電 <6814>  7,150円 (+450円、+6.7%)

 古野電気 <6814> [東証P]が急伸。8日付の日本経済新聞朝刊で「2029年2月期に防衛装備品の事業売上高を26年2月期推定の1.5倍の70億円に引き上げる」と報じられたことが好材料視されたようだ。記事によると、漁船向けのソナー(音波探知機)技術を生かして、電波が届きにくい海中で物体の位置を把握できる機器を供給するとしており、無人水中航走体(UUV)や無人水上航走体(USV)向け製品を開発するとしている。同社は3月1日付で航空・防衛事業部に「品質保証部」を新設し、拡大する 防衛市場への対応力の強化と製品品質の向上に取り組んでおり、ラインアップ強化と品質向上で同事業の拡大を図るようだ。

■岡本硝子 <7746>  1,066円 (+65円、+6.5%)

 岡本硝子 <7746> [東証S]が続急伸。8日午前10時ごろ、LEDからの出射光を高効率で集光できる新技術を開発したと発表しており、好感した買いが集まった。同技術を活用したガラスデバイスを使用することで、LED光源をベースとした照明系を用いる全ての機器で光利用効率を向上させることが可能。将来的には疑似マイクロLEDのような新たな光学系への応用も期待されるという。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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