【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─再編「新ステージ」入り!地銀株に熱視線!

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コラム

「再編『新ステージ』入り!地銀株に熱視線!」

●激変する経営環境が地銀統合を後押し

  地方銀行の再編が、いま新しい段階に入っている。その象徴的な動きが、27日に発表されたばかりの静岡銀行を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループ <5831> [東証P]と名古屋銀行の経営統合だ。両行は2028年4月の統合を予定しており、実現すれば総資産は約22兆円規模となり、全国でも有数の地方銀行グループが誕生する。

 銀行の統合というと、一見地味なニュースに見えるが、実は日本経済の重要な構造変化を映している。地方銀行は地域密着型の金融機関であり、地域企業や住民の資金の流れを支える存在である。しかし、近年は人口減少やデジタル化、そして金融緩和の終了による「金利ある世界」への移行などにより、経営環境が大きく変わってきている。

 金融庁の資料によると、日本の地方銀行は1990年の132行から2025年には97行へと減少している。特に、第二地方銀行はほぼ半減しており、再編は今後も続くとみてよい。背景には、低金利下で緩んでいた預金獲得競争の激化やDX(デジタルトランスフォーメーション)投資の負担増、貸出市場の縮小などがある。

●再編先行組、買い場の千葉2行などに注目

 そこで、投資家として注目したいのは、すでに大規模グループを形成している、つまり再編先行組の銀行となる。例えば、

 ・第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]
 ・めぶきフィナンシャルグループ <7167> [東証P]
 ・横浜フィナンシャルグループ <7186> [東証P]
 ・ふくおかフィナンシャルグループ <8354> [東証P]

 などは、統合によって規模拡大を進めてきた代表格となる。

 今後、統合が予定されているのは千葉銀行 <8331> [東証P]と千葉興業銀行 <8337> [東証P]であり、同一経済圏で競合する銀行同士になる。株価はいまのところ両行とも低迷中ではあるものの、イラン戦争下の株式市場の状態を踏まえると、現在の株価失速は特に問題視する必要はなく、買い場が与えられているようなもの、と言える。

 なお、私の希望的観測も含めて期待するのは、京都フィナンシャルグループ <5844> [東証P]と滋賀銀行 <8366> [東証P]の統合。いまのところ具体的な動きは見えないが、それでも株価はすでに高値を更新中であり、強い値動きが続いている状況を見ると、経営統合への期待が底流にあるのかもしれない。

2026年3月27日 記

株探ニュース

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