利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 39社選出 <成長株特集>

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コラム

 本特集では、1月下旬から2月中旬までの決算発表集中期間に配信した「利益成長“青天井”銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。

 今回は22日に配信した第1弾(時価総額6000億円以上)に続き、22日時点の時価総額が2000億円以上6000億円未満の銘柄を対象に、25年10-12月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況にある銘柄をリストアップした。

 下表では、本決算月にかかわらず、25年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を3%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している39社を選び出し、10-12月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップとなったのは、LNGプラントに強みを持つ総合エンジニアリング大手の千代田化工建設 <6366> [東証S]。25年10-12月期(第3四半期)の経常利益は従来の過去最高益の4.5倍となる635億円で着地した。国内外で進行中の主要案件が順調に進捗したほか、米国で受注したゴールデンパスLNGプロジェクトの契約改定に伴い、過去に計上していた追加負担費用約370億円の戻り入れが発生したことも利益を大きく押し上げた。決算発表前に、26年3月期通期の経常利益を従来予想の265億円→880億円に大幅上方修正し、実に43期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している。好決算を受けて、株価は2月12日に約18年3ヵ月ぶりの高値1830円をつけた。

 2位の西日本鉄道 <9031> [東証P]は10-12月期(第3四半期)の経常利益が前年同期比58.7%増の146億円と2四半期連続の最高益更新を遂げた。住宅事業におけるマンション販売戸数の増加や国際物流事業での輸出入取扱高の伸長が寄与した。さらに、出資する大名プロジェクト特定目的会社での信託受益権の一部売却や福岡国際空港の利益増加に伴い、持ち分法投資利益が膨らんだことも利益を大きく押し上げた。好調な業績を踏まえ、減益予想だった26年3月期の同利益を一転して2期連続の最高益見通しに上方修正している。

 続く3位には、X線分析装置の世界大手であるリガク・ホールディングス <268A> [東証P]が入った。10-12月期(第4四半期)は半導体プロセス・コントロール機器事業で旺盛なAI(人工知能)需要を追い風にDRAMや3次元NAND型フラッシュメモリー向けの販売が拡大した。また、次世代技術開発案件を中心とした半導体製造装置向けも大きく増加し、税引き前利益は前年同期比53.5%増の98.7億円と4四半期ぶりに過去最高益を更新した。同時に発表した26年12月期の同利益は前期比15.2%増の184億円と2期ぶりに最高益を更新する見通しだ。株価は全体波乱展開に逆行し、上場来高値圏を快走している。

 4位のセイコーグループ <8050> [東証P]は国内外で主力の高級時計「グランドセイコー」の販売が好調に推移し、10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比68.6%増の134億円と3四半期連続の最高益更新を果たした。業績好調に伴い、最高益予想だった26年3月期の同利益を従来の245億円→305億円に上乗せするとともに、配当も従来計画の130円→150円に引き上げた。また、3月31日現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表したことも好感され、株価は3月2日に約34年10ヵ月ぶりの高値となる1万4320円まで駆け上がった。

 5位のMTG <7806> [東証G]は12月のギフト需要などを捉え、主力の美容機器ブランド「ReFa」がヘアケアの新商品を中心に好調だったほか、トレーニング機器「SIXPAD」の販売も大きく伸び、10-12月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比48.2%増の56.5億円と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。併せて、26年9月期通期の業績予想を上方修正したことを受けて、株価は約7年3ヵ月ぶりの高値圏に急浮上している。
 
 6位にリスト入りした太平電業 <1968> [東証P]は火力発電所、原子力発電所を主力とするプラント工事会社。10-12月期(第3四半期)は建設工事部門で原子力発電設備工事が増加し、売上高397億円(前年同期比30.2%増)、経常利益67.6億円(同44.6%増)といずれも過去最高を更新した。26年3月期の同利益は前期比14.4%増の158億円と3期ぶりの最高益を見込む。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の67円→70円に増額修正した。また、原油高騰や電力需要の拡大を背景に関心が高まる原発関連としても注目され、株価は上場来高値圏で頑強に推移している。

 7位のAREホールディングス <5857> [東証P]は貴金属リサイクル事業で貴金属価格の上昇を追い風に、貴金属の販売額が大きく増加した。北米精錬事業では精錬手数料や製品加工手数料、トレーディング収益が拡大し、10-12月期(第3四半期)の税引き前利益は前年同期比82.9%増の127億円と2四半期連続の最高益更新を達成した。好業績を背景に、4期ぶり最高益更新を見込む26年3月期通期の同利益をさらに上乗せし、配当も増額修正した。株価は3月2日に上場来高値4720円をつけている。

 9位の精工技研 <6834> [東証S]はデータセンター向け光コネクタの需要が一段と高まる中、光通信用部品や光コネクタ研磨機の販売が大きく伸び、10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比2.8倍の22.6億円と5四半期連続で最高益を更新した。併せて、26年3月期通期の同利益を従来予想の50億円→72億円に上方修正し、25期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。株価は3月5日に約25年1ヵ月ぶりの高値3万0500円まで上値を伸ばす場面があった。

 このほか、SWCC <5805> [東証P]、FUJI <6134> [東証P]、santec Holdings <6777> [東証S]も旺盛なデータセンター投資需要を捉え、10-12月期に四半期ベースの過去最高益を塗り替えた。SWCCは北米AIデータセンター向け通信ケーブル、FUJIはアジア向けAIサーバー関連のロボットソリューション、santecは北米向けコネクタ付光ファイバーケーブル検査装置がそれぞれ好調だった。いずれも決算発表を機にいずれも上場来高値を更新している。

           ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐  予想
コード 銘柄名     上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率  今期予想 過去最高  PER
<6366> 千代建       354  63521  13994   30.0   88000  67713  3.0
<9031> 西鉄        57.1  14604  9297   19.4   34300  28739  7.6
<268A> リガクHD     53.5  9876  6433    2.4   18400  17977 42.3 *
<8050> セイコーG     50.4  13405  8910   46.9   30500  20769 24.2
<7806> MTG       48.2  5651  3812   30.5   14000  10731 24.8
<1968> 太平電       44.6  6767  4679    4.7   15800  15092 18.7
<5857> AREHD     43.1  12704  8880   24.0   32700  26372 11.6 *
<8522> 名古屋銀      43.0  10459  7313   28.2   26800  20899 14.0
<6834> 精工技研      35.8  2260  1664   30.2    7200   5530 39.5
<9706> 日本空港ビル    30.2  13946  10712   11.7   39900  35723 19.6

<1885> 東亜建       27.9  9225  7211   16.6   23400  20073 14.3
<4483> JMDC      22.7  3654  2978   29.3   11000   8510 28.8 *
<7389> あいちFG     22.1  10901  8931    107   26000  12584 18.5
<1893> 五洋建       21.6  18368  15103   46.0   47500  32545 15.2
<9759> NSD       20.1  5750  4786    9.2   18600  17038 16.8
<5805> SWCC      18.6  7532  6349    105   25000  12213 25.5
<3923> ラクス       18.1  4806  4069   56.6   16000  10218 21.5
<2127> 日本M&A     15.3  7154  6206    0.5   17000  16918 18.7
<7278> エクセディ     12.1  7564  6745    0.0   22500  22499 15.8 *
<8919> カチタス      11.7  5121  4585   24.7   17300  13876 21.7

<8012> 長瀬産       11.6  12883  11542    5.8   40600  38382 15.3
<6674> GSユアサ     10.6  19501  17625   11.1   51500  46345 14.4
<4206> アイカ       9.8  9362  8525    4.6   30000  28668 12.6
<3569> セーレン      9.6  6253  5705   14.6   22100  19277 11.5
<9076> セイノーHD    9.1  13353  12240   13.9   38300  33629 17.2
<4626> 太陽HD      8.6  9141  8421   34.9   29100  21577 28.4
<2222> 寿スピリッツ    8.4  6596  6086   11.5   19720  17686 22.7
<5832> ちゅうぎんF    8.3  20295  18735    3.9   50000  48107 14.7
<7337> ひろぎんHD    8.0  18042  16701   17.9   61500  52176 12.6
<7564> ワークマン     8.0  10973  10162    5.9   29000  27395 25.9

<9142> JR九州      7.1  22053  20590    7.8   72300  67045 12.8
<6134> FUJI      6.7  9851  9232    5.9   31700  29943 18.6
<6777> santec    4.6  2989  2857   23.6    9750   7887 35.1
<9045> 京阪HD      4.3  13988  13409    7.3   43900  40905 10.4
<2001> ニップン      4.2  8501  8160    0.4   24500  24393 11.3
<6544> Jエレベータ    4.0  2731  2626   23.0   10600   8621 44.0
<9436> 沖縄セルラー    3.6  5034  4857    1.8   18250  17927 25.5
<4099> 四国化HD     3.2  3411  3305   21.6   14500  11921 20.3
<4733> OBC       3.1  6383  6192    8.5   25000  23044 26.9

※ 2025年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。

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