ドル円は159円台半ばまで上昇 中東情勢に翻弄される中でドル高は続く=NY為替概況

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ドル円は159円台半ばまで上昇 中東情勢に翻弄される中でドル高は続く=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル高が優勢となり、ドル円は159円台半ばまで上げ幅を伸ばした。中東情勢に翻弄される中、本日も市場は関連のニュースに神経質になっている。トランプ大統領の発言に振り回されているが、基本的にはホルムズ海峡の状況打開への道筋が見えず、不透明な状況が続いている。そのような中で為替市場はドル高の流れに変化はない。

 米国はイランとの紛争終結を目指す15項目の計画を策定しており、紛争が長期化する中で、トランプ政権内で早期解決への緊迫感が高まっていることも示されている。ただ、イランは米国の提案を拒み、イスラエルや湾岸諸国への攻撃を継続すると表明。ただ、表向きの情報とは裏腹に、水面下では何らかの打開策が協議されているのではとの期待もあるようだ。

 5日間の攻撃延期の期限を週末に迎える。その間に進展があれば期限が1カ月など、さらに延びるといった関税交渉に似たアプローチのようだが、いずれにしろ、停戦に向けた動きに進展があるか引き続き注目となりそうだ。

 ユーロドルは軟調な展開が見られ1.15ドル台に再び値を落とした。本日の21日線が1.1610ドル付近に来ているが、上値を抑えられている格好。リバウンド相場の気配は見られるものの、なお下向きの流れに変化はなさそうだ。一方、ユーロ円は184円台で方向感のない展開が見られている。

 本日はラガルド総裁の講演が伝わっていたが、講演前半のメッセージからは、現在のマクロ環境ではECBが直ちに政策変更を行う理由はないというものだった。総裁はその一方で、将来的に方針転換につながり得るシナリオとして、高エネルギー価格の持続などを挙げていた。
 
 エコノミストからは、仮にエネルギー価格が4月以降も高止まりした場合、4月は利上げはないものの、6月に利上げを検討し、さらに9月にも追加利上げを行う可能性はあるとしてきている。

 ポンドドルは軟調な展開が見られ1.33ドル台に再び値を落とした。ポンドドルは方向感のない展開が続いている中、200日線と100日線に上値を抑えられる展開が続いている。リバウンド相場の気配は見られるものの、なお下向きの流れに変化はない。一方、ポンド円は213円台に上昇。

 エネルギー価格の急騰を受け、英中銀の2%目標への回帰はいまや遠い記憶のように見えるとアナリストは指摘。インフレの再上昇で、今年の利下げに関する議論は終息するだろうとも述べた。そして、英中銀が方針転換し、政策金利を引き上げるリスクはもはや無視できないとも述べている。ガソリン価格は3月に約7%上昇し、4月も同程度の上昇が見込まれるという。

 肥料価格の上昇、海運コストの急騰、二次的影響の可能性がもはや無視できないことから、消費者物価指数の算出バスケットの他の部分への波及の可能性が高まっているとも指摘。インフレは年内に3.5%付近でピークを迎える見通しだとも付け加えた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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