株価指数先物【寄り前】 イラン攻撃5日間延期でカバーを誘う動き
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大阪3月限ナイトセッション 日経225先物 52980 +1940 (+3.80%) TOPIX先物 3558.5 +114.5 (+3.32%) シカゴ日経平均先物 52995 +1955 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 23日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が大幅に上昇。トランプ米大統領がイランとの対話継続に意欲を示し、イランの発電所などへの攻撃を5日間延期すると表明した。中東情勢を巡る懸念が和らぎ、原油先物価格が1バレル=88ドル台に急落するなかで買い戻しが広がった。ただ、NYダウは一時1100ドル上昇する場面もみられたが、イラン外務省は米国との協議はない、と報じられたことでその後は伸び悩んだ。 NYダウ構成銘柄ではスリーエム、シャーウィン・ウィリアムズ 、ホーム・デポ 、キャタピラー の上昇率が3%を超えた。半面、ユナイテッドヘルス・グループ 、ウォルト・ディズニー 、トラベラーズ 、プロクター・アンド・ギャンブル が軟調。 シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比1955円高の5万2995円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比360円安の5万0680円で始まった。直後につけた5万0660円を安値に急伸し、一気に5万4000円まで買われた。買い一巡後は5万2220円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、米国市場の取引開始後は概ね5万2550円~5万3600円辺りでのレンジ推移が続き、日中比1940円高の5万2980円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップアップから始まりそうだ。前日の下落分を埋めてくることで、75日移動平均線(5万3120円)水準での攻防になりそうである。ただし、ここにきて連日で4ケタの変動による乱高下が続いていることでリバランスが中心になりやすく、ショートカバーが一巡した後は膠着感が強まりそうだ。 トランプ大統領がイランへの攻撃を5日間延期することで、原油先物価格が10%あまり下落したため、円相場は1ドル=158円30銭台と前日から1円あまり円高に振れて推移している。しかし、米国とイランの協議で武力衝突が収束に向かうとの期待から、新たにロングを積み上げてくる展開にはなりにくいだろう。 日経225先物はまず75日線のほか、同水準に位置しているボリンジャーバンドの-1σ(5万3250円)を支持線に変えてくるかを見極めることになりそうだ。クリアしてくる流れになるようだとショートカバーを誘う形となり、中心値(25日線)の5万5330円とのレンジに入ってくる。 一方で、75日線および-1σに抑えられる状況が目立つようだと、-2σ(5万1180円)とのレンジが意識されやすく、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。もっとも、イラン攻撃の5日間延期によってカバーが優勢になりやすく、オプション権利行使価格の5万3000円を中心とした上下の権利行使価格となる5万2000円から5万4000円のレンジを想定する。 23日の米VIX指数は26.15(20日は26.78)に低下した。一時20.28まで切り下がり、25日線(22.90)割れから75日線(18.62)に接近する場面もみられた。その後は下げ幅を縮める形で25日線を上回って終えており、リスク回避姿勢はくすぶることになりそうだ。 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.81倍(19日は14.82倍)に低下した。一時14.63倍まで下げており、3月9日につけた直近安値の14.66倍を割り込んだほか、-2σ(14.73倍)を下抜けて-3σ(14.63倍)まで下げた。-3σまで低下したことで、その後はリバランスが入って下げ幅を縮める形になっている。大きなトレンドは出にくいが、本日は全面高の展開が見込まれるなかで、やや日経平均型優位の形からNTロングに振れやすくなろう。 株探ニュース