ドル円は159円台に FRBの年内利上げ期待が台頭=NY為替概況
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ドル円は159円台に FRBの年内利上げ期待が台頭=NY為替概況 きょうのNY為替市場、ドル高が優勢となり、ドル円は159円台に戻す展開。原油が買い戻されたことや、米国債利回りが急上昇し、ドル高に繋がっている。今週のFOMCを受けた直後では見られなかったが、本日はFRBの年内利上げ期待が台頭。短期金融市場では年内に50%の確率で1回の利上げを織り込む展開が見られていた。 ただ、朝方にウォラーFRB理事のインタビューが伝わっていたが、「利上げの必要はないと考えている」と述べていた。5月に新FRB議長にウォーシュ氏が就任することを考えても、現時点で利上げまで織り込むのは時期尚早との指摘も出ていた。 ホルムズ海峡の再開が見えず、イランが協議に消極姿勢との報道や、米国がイランへの地上部隊派遣の可能性に向け準備しているといったニュースも流れ、中東情勢は依然として混とんとしている。 今週のFOMCを受けた直後では見られなかったが、本日はFRBの年内利上げ期待が台頭。短期金融市場では年内に50%の確率で1回の利上げを織り込む展開が見られている。世界的にインフレや中銀の利上げが警戒される中、ドルは急上昇した。 ユーロドルは一時1.15ドル台前半に下落。今週に入って反転の兆しを見せていたものの、依然として上値が重い印象。一方、ユーロ円はドル円に追随し184円台に上昇。 ECBは木曜日に金利据え置きを決定したが、エネルギー価格が急騰する中、再び利上げが実施される可能性が高まっている。しかし、引き締めへの回帰はすでに脆弱なユーロ圏経済には歓迎されない。IMFはユーロ圏の成長見通しを引き下げており、利上げが実施されれば、さらに景気は停滞する可能性が高い。 ただし、エコノミストは、ECBは21年から22年にかけて急上昇したインフレを一時的とみなし、迅速な対応をしなかったことへの批判に直面した。それが意識され、遅過ぎるリスクは冒さないだろうと述べている。 ポンドドルは戻り売りに押され、1.33ドル台前半まで一時下落。前日は200日線付近まで買い戻されていたが、その水準で蓋をかぶせられたようだ。ポンドは対ドルのみならず、対ユーロでも下落している。ポンド円はNY時間にかけて伸び悩む展開。 英10年債利回りが4.97%と2008年以来の高水準に急上昇した。この日発表の2月の公共部門借入額が143億ポンドと予想を上回ったことで、財政悪化への懸念が広がっている。1月の304億ポンドの黒字から悪化。今回の統計は、中東紛争による混乱が起きる前からの利払い費の急増が影響。中東紛争によるエネルギー価格が高止まりしていることでインフレ懸念が悪化していることと重なったことが大きいようだ。 これにより英中銀は、英経済の弱さにもかかわらず、金利を引き上げなければならない可能性が高まったとの指摘も出ている。中東紛争は、エネルギー価格上昇と高インフレのリスクにより、政府の財政をさらに弱める恐れがある。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美