前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■千代建 <6366> 1,228円 (+180円、+17.2%) 千代田化工建設 <6366> [東証S]が3日ぶり急反騰。三菱系のプラント建設大手で液化天然ガス(LNG)プラントを強みとするが、水素分野への展開力も際立っている。特に独自の脱水素触媒を用いた水素を輸送・貯蔵する「SPERA(スペラ)水素技術」で実績を重ねている。17日取引終了後には、トヨタ自動車 <7203> [東証P]と協業で、水を電気分解して水素を製造する装置を2029年から量産することを明らかにしたと報じられた。これが株価を押し上げる起爆材料となった形だ。なお、これに先立って、今月初旬に大林組 <1802> [東証P]、川崎重工業 <7012> [東証P]、商船三井 <9104> [東証P]と同社の4社連合でニュージーランドから水素を調達するためのコンソーシアム「日本ニュージーランド水素コリドー」を設立したことを開示するなど、既に水素関連の象徴株の一角として存在感を高めている。 ■アスタリスク <6522> 557円 (+80円、+16.8%) ストップ高 アスタリスク <6522> [東証G]がストップ高。同社は17日の取引終了後、コーユーレンティア <7081> [東証S]の子会社であるコーユーイノテックスと、顔認証による入退室及び勤怠管理システムなどの導入に関する包括的な業務提携を開始したと発表した。アスタリスクは16日に、RFIDセルフレジ関連特許の譲受と「グローバル標準レジ」戦略の本格始動に関する発表を行い、同社株は17日にストップ高に買われていたが、同日引け後の発表が新規の支援材料となり、買い注文を集めた。アスタリスクのハードウェア及びソリューション提案をもとに、コーユーイノテックスがネットワークの設置工事や導入サポートを実施することで合意し、事業面での提携に至った。急拡大する顔認証市場のニーズに対応していく。 ■QPSHD <464A> 2,632円 (+372円、+16.5%) QPSホールディングス <464A> [東証G]が急反騰。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価は3段階で最上位の「1」を継続するとともに、目標株価を2600円から4400円に引き上げた。米国の対イラン戦争もあり国防における地球観測衛星の重要性が再認識されており、米国の次世代ミサイル防衛構想「ゴールデン・ドーム」への日本企業の参画期待もあり、高マルチプル(評価倍率)を維持する可能性は高いとみている。31年5月期のSAR衛星36機体制の確度が強まり撮像能力が増加し、海外政府向けデータ販売の可能性が膨らんだことも評価している。 ■東電HD <9501> 713.4円 (+100円、+16.3%) ストップ高 東証プライムの上昇率2位。東京電力ホールディングス <9501> [東証P]がストップ高。朝日新聞電子版が18日朝、「東京電力ホールディングス(HD)が経営再建計画の柱とする外部企業との資本提携について、国内外の投資ファンドや事業会社など数十社が関心を示していることがわかった」と報じた。国が議決権の過半を握る状況は変えないことを前提に「株式の非上場化も視野に入れる」と伝えている。ファンド勢によるTOB(株式公開買い付け)の思惑などを誘う形となり買い注文を集め、同社株は25日移動平均線と75日移動平均線を一気に上抜けた。記事によると、米投資ファンドのKKRやベインキャピタル、日本産業パートナーズ(JIP)や産業革新投資機構(JIC)のほか、通信やインフラ関連といった事業会社が名乗りを上げているもようだという。 ■令和AH <296A> 754円 (+100円、+15.3%) ストップ高 令和アカウンティング・ホールディングス <296A> [東証G]がストップ高。18日午前11時30分ごろに26年3月期の連結業績予想について、売上高を56億1800万円から57億600万円(前期比14.6%増)へ、営業利益を16億2800万円から19億8500万円(同32.9%増)へ、純利益を11億1300万円から14億900万円(同39.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を13円50銭から19円50銭へ引き上げ年間配当予想を32円(前期24円50銭)へ引き上げたことが好感された。売上高が順調に伸びていることに加えて、自社及び子会社ミラクル経理で開発しているさまざまな汎用型効率化ツールの活用が前期以上に進展し、人件費や採用費を抑制できたことが寄与した。また、効率化を含めたコンサルティング現場における案件処理能力の向上と順調な売り上げの推移により、引き続き生産性が高まっているとしている。 ■マイクロ波 <9227> 1,144円 (+150円、+15.1%) ストップ高 マイクロ波化学 <9227> [東証G]がストップ高。同社は17日、これまでメインターゲットとしていた化学産業以外の分野で、市場や社会のトレンドを踏まえたシーズ技術の情報発信に取り組むと発表した。同社のメールマガジンを通じて発信する予定で、今月25日には蓄電池、4月1日にはバイオマス、同月8日は宇宙といったテーマで情報を配信するという。幅広いテーマでマイクロ波技術が応用されることへの期待が高まったほか、蓄電池や宇宙といった市場が注目するテーマでの情報発信予定を明らかにしたとあって、投資家の関心が向かう形となって株高に弾みがついたようだ。 ■三菱マ <5711> 5,603円 (+700円、+14.3%) ストップ高 東証プライムの上昇率3位。三菱マテリアル <5711> [東証P]がストップ高。18日付の日本経済新聞は、日米両政府は19日にワシントンで開く首脳会談で、 レアアースやリチウム、銅の共同開発で合意すると報道。米中西部インディアナ州でのレアアースの製錬事業に三菱マが出資・参加を調整していると伝えた。同社はインディアナ州での銅製錬計画も予定している、という。これを受け、三菱マの株価は大幅高となった。また、ノースカロライナ州のリチウム鉱山開発への参加を検討していると伝わった三井物産 <8031> [東証P]も値を上げた。 ■トリプラ <5136> 1,591円 (+170円、+12.0%) tripla <5136> [東証G]が4日続急騰。同社は17日の取引終了後、26年10月期第1四半期(25年11月-26年1月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比26.6%増の8億1300万円、経常利益は同58.6%増の2億3800万円となった。堅調な業況を評価した買いが集まったようだ。主要サービスの「tripla Book」や「tripla Bot」などで施設数が増加。同社グループが提供するサービスの稼働施設数は昨年12月末時点で1万施設を突破し、取扱高も伸長した。 ■商船三井 <9104> 7,014円 (+738円、+11.8%) 東証プライムの上昇率6位。商船三井 <9104> [東証P]が続急騰。上場来高値を連日で更新した。ロイター通信が18日、「アクティビスト(物言う株主)のエリオット・インベストメント・マネジメントが、海運大手の商船三井株を取得し株主還元と資本効率の改善を求めていることが分かった」と報じた。報道を受け、株主還元強化策や資本効率の改善策が打ち出されることへの思惑が台頭。同社株は上げ幅を拡大した。記事によると、エリオットは不動産ポートフォリオの見直しや子会社のダイビルの再上場検討も促しているという。 ■アクセルHD <402A> 702円 (+67円、+10.6%) アクセルスペースホールディングス <402A> [東証G]が急反騰。17日の取引終了後に子会社アクセルスペースなど4団体が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する宇宙戦略基金事業第2期の技術開発テーマ「衛星データ利用システム実装加速化事業」に採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。採択された技術開発課題は「日本発の衛星データ利用共通基盤を活用したアフリカ社会課題解決手法の確立」で、アクセルスペースは連携機関として衛星データや利活用技術の提供を担当するという。なお、現時点で受領金額は未確定で、26年5月期業績に与える影響は軽微としている。 ■いちよし <8624> 1,444円 (+134円、+10.2%) 東証プライムの上昇率8位。いちよし証券 <8624> [東証P]が5日ぶり急反騰。18日正午ごろに未定としていた期末配当予想を前年同期比41円増の58円(普通配当48円、記念配当10円)にし、年間配当予想を前期比54円増の88円(前期34円)としたことが好感された。昨年8月18日に創立75周年を迎えたことから記念配当を実施する。 ■パーク24 <4666> 2,090.5円 (+185.5円、+9.7%) パーク24 <4666> [東証P]が3日続急伸。同社は17日の取引終了後、26年10月期の連結業績予想の修正を発表。通期の最終利益予想を従来の見通しから20億円増額して260億円(前期比63.3%増)に引き上げており、これを材料視した買いが集まった。同社は16日夜に英国子会社の倒産更生手続きの開始を発表していたが、これを受け英国の駐車場事業の再編に踏み切る。再編に関連する損失を計上する一方、税効果が発生し、最終利益を押し上げる。通期の売上高予想は再編の影響を踏まえ、350億円減額して4100億円(同0.9%増)に修正した。 ■若築建 <1888> 4,550円 (+305円、+7.2%) 若築建設 <1888> [東証P]が6日ぶり急反発。ここ下値模索の動きで前日17日まで5日続落となっていたが、18日は満を持して反転、一時11.2%高の4720円まで噴き上げ、上値抵抗ラインと目されていた75日移動平均線を上回る場面があった。北九州を地盤に港湾や空港施設など海洋土木に強みを持つ建設会社で、足もとの業績は完成工事高の増加などに伴い会社側の期初見通しを上回る好調な推移をみせている。17日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の57億5000万円から63億5000万円(前期比22%増)に大幅増額した。また、好業績を背景に株主還元も強化し、年間配当は従来計画の131円に1円上乗せした132円とすることを併せて発表している。株価調整で値ごろ感が生じていたこともあり、水準訂正狙いの買いを誘導した格好だ。 ■アドテスト <6857> 25,130円 (+1,585円、+6.7%) アドバンテスト <6857> [東証P]が急反発。そのほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]なども反発した。前日17日の米国株市場ではエヌビディア のジェンスン・ファンCEOが開催中の「開発者会議(GTC)」で、中国向けAI半導体「H200」に関して多くの顧客に向けた販売許可を取得し製造を開始していることに言及、これを受けて同社株は強含みで推移する場面があった。大引けは軟化したものの、マイクロン・テクノロジー やアーム・ホールディングス などが値を飛ばしており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸と戻り足を強めた。これを受けて東京市場でも半導体製造装置関連の一角を買い戻す動きにつながった。 ■Syns <290A> 1,471円 (+87円、+6.3%) Synspective <290A> [東証G]が急反発。17日の取引終了後に、防衛省情報本部の「画像データの取得」を落札したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。落札金額は8000万円。なお、受注内容やその他の具体的内容については非開示としている。 ■カシオ <6952> 1,489円 (+81円、+5.8%) カシオ計算機 <6952> [東証P]が4日ぶり急反発。野村証券は17日、同社株のレーティングを3段階の真ん中の「ニュートラル」から最上位の「バイ」へ引き上げた。目標株価は1350円から1900円に見直した。レトロブームを追い風にCASIOブランドの好調が継続しているほか、定番モデルを打ち出すG-SHOCKブランドの再活性化も進んでおり、時計事業を中心に営業利益予想を上方修正。他の時計銘柄に比べて株価に出遅れ感が強く、投資妙味が増している、とみている。 ■豊田通商 <8015> 6,690円 (+257円、+4.0%) 豊田通商 <8015> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は18日、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)がナミビアで推進する希土類(レアアース)探査プロジェクトについて、共同開発事業者として参画すると発表。ナミビア北部のクネネ州ロフダル地域において、JOGMECはカナダ企業とともに2020年から共同で探鉱プロジェクトを開始し、ディスプロシウムやテルビウムなど重希土類が含まれていることを確認している。豊田通商はJOGMECが持つ権益オプションの一部を引き受け、レアアース精錬事業や磁石・レアアースサプライチェーンへの知見を生かし、事業化可能性評価をJOGMECと共同で実施。26年度中をメドに事業化に向けた最終判断が行われる予定としている。 ■出光興産 <5019> 1,536.5円 (+58.5円、+4.0%) 出光興産 <5019> [東証P]が大幅続伸。17日の取引終了後に、液化天然ガス(LNG)事業を行うイギリスのミッドオーシャン・エナジー社に対し、5億ドルの出資を行うと発表しており、事業への本格参入を好感した買いが入った。ミッドオーシャン社は、世界有数のエネルギー・インフラ分野における機関投資会社である米国のEIGが設立及び運営するLNG事業会社で、オーストラリアやカナダ、南米など複数地域のLNGプロジェクトへの参画実績を有している。出光興産はミッドオーシャン社とのパートナーシップを通じてLNG分野における事業機会の獲得を目指し、今後、エネルギーのさらなる安定供給に取り組むとしている。 ■INPEX <1605> 4,675円 (+168円、+3.7%) INPEX <1605> [東証P]が大幅続伸。連日で最高値を更新した。石油資源開発 <1662> [東証P]も2日につけた2717円の最高値を上回った。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日16日比2.71ドル高の1バレル=96.21ドルと上昇した。イラン情勢を背景にした原油の供給不足が意識され、原油価格は高止まりしている。日本時間午前9時過ぎ時点では、WTI価格は96ドル近辺で推移している。 ■三陽商 <8011> 4,010円 (+140円、+3.6%) 三陽商会 <8011> [東証P]が大幅続伸。18日、英ロンドンに本拠を置く投資顧問会社アセット・バリュー・インベスターズが、2月末時点で同社株式を議決権割合で11.55%所有し、新たに筆頭株主となったことを確認したと発表しており、手掛かり材料視された。なお、アセット・バリュー社が17日の取引終了後に関東財務局に提出した変更報告書によると保有割合は12.05%となり、保有目的は「純投資及び持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為などを行う可能性がある」としている。 ■KHネオケム <4189> 2,914円 (+95円、+3.4%) KHネオケム <4189> [東証P]が大幅高で3日続伸。17日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資会社ストラテジックキャピタル(東京都港区)による株式保有割合が13.13%から14.35%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としており、報告義務発生日は3月10日となっている。 ■三菱電 <6503> 5,639円 (+180円、+3.3%) 三菱電機 <6503> [東証P]が大幅続伸。18日付の日本経済新聞朝刊で「台湾電機大手の鴻海(ホンハイ)精密工業から自動車部品子会社への出資を受け入れる交渉に入った」と報じられたことが手掛かり材料視されたようだ。記事によると、コスト面で強みのある鴻海との共同運営に切り替えることで競争力を高めるのが狙いという。これに対し三菱電では、「当社及び自動車機器事業を担う三菱電機モビリティが発表したものではない」とのコメントを発表。そのうえで、「三菱電機モビリティの持ち分の一部を譲渡する可能性について検証している」とし、今後開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表するとしている。 ■ハイレックス <7279> 3,230円 (+100円、+3.2%) ハイレックスコーポレーション <7279> [東証S]が大幅反発。17日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英ロンドンに拠点を置く投資顧問会社ゼナーアセットマネジメントの株式保有割合が6.29%から7.40%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「投資を主な目的とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けて、発行者の経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合がある」としており、報告義務発生日は3月10日となっている。 ■T&D <8795> 3,830円 (+115円、+3.1%) T&Dホールディングス <8795> [東証P]が大幅続伸。同社は17日の取引終了後、26年3月期の連結業績・配当予想の修正を発表した。このなかで期末配当予想を6円増額して68円に修正しており、評価されたようだ。26年3月期の業績予想は経常収益を従来の見通しから4100億円増額して3兆4200億円(前期比8.3%減)に修正。経常利益と純利益予想は据え置いた。一時払保険商品の販売が増加し、保険料収入が想定を上回る。年間配当予想は130円(前期は80円)となる。 ■南海電 <9044> 3,039円 (+60.5円、+2.0%) 南海電気鉄道 <9044> [東証P]が3日続伸。18日、自社株493万6700株(消却前発行済み株数の4.35%)を3月30日付で消却すると発表しており、好材料視された。消却後の発行済み株数は1億846万5746株となる。 ※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース