【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 不透明要因を跳ね返して輝く実力株とは?
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「不透明要因を跳ね返して輝く実力株とは?」 ●イラン戦争の鎮静化にはなお時間か、避けたい総悲観の投げ売り 世界の関心はいま、ホルムズ海峡に集中している。同海峡はペルシア湾とオマーン湾を結ぶ海上交通の要衝であり、最も狭い部分の幅は約33kmにすぎないとのこと。ペルシア湾沿岸諸国で産出される石油の主要な搬出路であり、毎日およそ1700万バレルの原油がタンカーによって運ばれているという。日本にとっても極めて重要な航路で、日本向け原油を積んだタンカーの約8割、年間3400隻ほどがこの海峡を通過しているとされる。こんな重要な海域であるだけに、改めて述べるまでもなく封鎖が長引けば日本経済に与える影響は計り知れない。 株式市場が神経質な値動きを続けているのも、この点への警戒が強いためだ。日経平均株価は乱高下を繰り返し、投資家心理も大きく揺さぶられており、いまの相場はまさに我慢比べの局面といってよいだろう。イランがいつホルムズ海峡封鎖を解除するのか、米国が封鎖を強制的に止めさせられるのか、正直予想することはまず不可能だ。そのため、対応に苦慮する日々であり、それにどこまで耐えられるのかが焦点になっている。 ただし、軍事面から見ると、戦闘の継続力はイラン側のミサイルやドローン兵器の保有量に大きく依存している。イランは十分な戦力を保持していると主張しているが、実際にはすでにかなりのミサイルとドローン兵器を周辺諸国に撃ち込んでいるため、相当量を消耗しているとみてよい。いずれ「弾切れ」に近い状況に陥る可能性が高く、米国やイスラエルも基本的にはそれを待っていると考えられる。 そのため、事態の沈静化には、なおしばらく時間を要する可能性がある。その間避けたいのは、総悲観の中での投げ売りだ。そのうえで、資金に余裕があるなら戦争によって売り込まれた銘柄を少しずつ拾う。余裕がない場合は、反発局面に備えて投資候補を選別しておく。こうしておきたいが、私が特にお勧めしたいのは、不透明要因ばかりの中で明確な材料を持つ銘柄への投資になる。 ●無敵状態にあるパンパシHD そんな銘柄があるのか? 私の判断では全上場銘柄中、たった1銘柄だけある。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]だ。総合ディスカウントストアのドン・キホーテ、ショッピングプラザのユニー、長崎屋などを運営する。なかでもドン・キホーテは、いまや外国人旅行者たちにとって「日本に行ったらまず行きたいお店」のトップとなっているほどだ。 では、いまなぜパンパシHDなのか。まずは2月12日に発表された2026年6月期上期(25年7-12月期)決算は、売上高が1兆2101億2200万円(前年同期比 7.2%増)、営業利益は939億9400万円(同4.7%増)、経常利益は 964億6900万円(同11.0%増)、純利益 が637億3400万円(同18.1%増)と好調そのものだった。中国からの旅行者数は減少したものの、アジアを中心に欧米からのインバウンド客が増加し、収益を伸ばしている。やはり「日本にドン・キホーテあり」だったのだ。 中核事業が好調な背景には、独自の店舗運営手法がある。現場への大幅な権限委譲の結果、地域や顧客のニーズに即応できる顧客最優先の体制ができ上がっているのだ。しかも、これが日々進化しているのだから、無敵状態にあると言ってよい。 そこに新たな株価支援材料が加わることになる。4月1日から同社は、日経平均算出銘柄に新規採用されることになったのだ。正直、私はうかつにも同社は前々から日経平均採用銘柄だと思い込んでいた。しかし、そうではなかったのだ。新規に採用されることで、今後、投資信託などの投資対象になると見て間違いない。 しかも、株価水準は3月11日に1067円の高値をつけたものの、週末13日は1010円で引けている。今後、政府が食料品の消費税をゼロにすることを考えると、株価は現在水準から下げたり、留まったりしているより、もっと水準を高める可能性の方がはるかに高い。こう見るのが自然ではないだろうか。 2026年3月13日 記 株探ニュース