【杉村富生の短期相場観測】 ─逆行高に妙味あり!特選9銘柄!

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コラム

「逆行高に妙味あり!特選9銘柄!」

●歴史的に危機は必ず克服される!

 “油断”とはオイルショック時に使われた言葉である。ショック安とは予期せぬ出来事だ。突然起こる。中東戦争(アメリカ、イスラエル両軍によるイラン攻撃、これにイラン軍が反撃)は長期化の兆しをみせている。ホルムズ海峡は封鎖され、原油価格(WTI)は再び1バレル=100ドルに迫っている。世界経済は大きなダメージを受けるだろう。

 国際エネルギー機関(IEA)は過去最大規模の4億バレルの備蓄の協調放出を決めた。日本は45日分を放出する。しかし、原油価格に与える影響は限定的だ。日本は原油輸入の9割を中東地域に頼っている。中東戦争のダメージは計り知れない。台湾、韓国も同様だ。半導体などハイテク製品の供給に支障をきたす可能性があろう。

 日経平均株価は2月26日に5万9332円(ザラバベース)の史上最高値をつけた後、3月9日には5万1407円の安値まで売り込まれた。SQ(特別清算指数)算出週の月曜日は魔物が住む(3月9日は月曜日)。さらに、3月決算期末を控え、買い手不在だ。そこを投機(ショート)筋が売り叩いた、と思う。相場が調整を欲しがっていた面もある。

 今後の展開については、残念だが、中東戦争次第だろう。モジタバ・ハメネイ師は徹底抗戦を呼びかけ、「血には血を」と叫んでいる。ホルムズ海峡には機雷を敷設した(トランプ大統領は否定)。イランは「原油を人質に取った」のだ。巡航ミサイルは多くが破壊されたようだが、ドローン「シャヘド136」は大量に残っている。生産は継続している、という。

 自爆型のイラン製のドローンは製造費が1基あたり約550万円と推定される。ロシア軍に供与され、ウクライナ側に多大な損害を与えた。これまでに2400発が使われたらしい。“貧者の兵器”ドローンは神出鬼没だ。ウクライナ戦争の初期、ロシアの戦車軍団を壊滅させた「ジャベリン」(西側の携行型対戦車ミサイル)と似ている。

●突っ込み買いの吹き値売り!

 アメリカ、イスラエル両軍は「イランの制空権、制海権を完全に奪った」と主張している。しかし、ホルムズ海峡の封鎖は継続し、周辺国および船舶に対する攻撃は続いている。イランの人口は9000万人、中心は誇り高きペルシャ民族だ。革命防衛隊は精鋭である。戦争終結の短期シナリオは消えた。ここは長期化に備えるべきではないか。

 投資戦術としては引き続き突っ込み買いの吹き値売りが有効だろう。現在のマーケットは1~2月のユーフォリア(陶酔)状態が消え、最悪シナリオが浮上している。ただ、パニックは政策の母、という。高市政権の対応は早い。他の諸国もそうだろう。それに、危機は必ず克服される。これが歴史の教訓である。

 物色面ではセオリーに沿って、逆行高の銘柄を狙いたい。具体的にはレアメタル関連の三井海洋開発 <6269> [東証P]、スタンドオフ防衛の本命的な存在の日本アビオニクス <6946> [東証S]、天然ガス・ヨウ素生産のK&Oエナジーグループ <1663> [東証P]、次世代原子炉関連の浜松ホトニクス <6965> [東証P]など。

 さらに、出直り態勢のノースサンド <446A> [東証G] 、再生エネ関連のパワーエックス <485A> [東証G]、テスホールディングス <5074> [東証P]、子会社が原子力事業を手掛けている東京衡機 <7719> [東証S]、シップファイナンス(造船関連向け融資)に注力中の山口フィナンシャルグループ <8418> [東証P]などに注目できる。

 なお、日経平均株価の下値メドについては当初、5万3000円絡みと想定していたが、ここは下に抜けてしまった。現状は二番底を形成中と思われる。最悪の場合、5万円飛び台(昨年大納会の終値5万0339円を意識)があろう。繰り返しとなるが、基本は突っ込み買いの吹き値売りである。いずれにせよ、中東戦争の早期終結(双方の自制)が望まれる。

2026年3月13日 記

株探ニュース

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