【杉村富生の短期相場観測】 ─波乱に負けるな!妙味膨らむ7銘柄!

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コラム

「波乱に負けるな!妙味膨らむ7銘柄!」

●突っ込み買いの吹き値売り戦術を!

 古来、「嵐のときは動くな」という。さらに、先人は「増水時の川底の金貨を拾うな」と教えている。しかし、肝要なのはリスクを取る勇気である。

 株式市場はこれまでに数々の困難を乗り越えてきた。ショック安と称する出来事(暴落)が何度あったことか。ただ、波乱は常に、チャンスとなる。この世界では安いところを買えない人(投資家)に明日はない。今回も同じパターンになろう。

 アメリカ、イスラエルのイラン攻撃(地政学上のリスク)はきっかけにすぎない。年初以来、株価が急騰し、投資家のポジションはパンパンに膨れ上がっていた。それに、彼岸底と言われるように、3月決算期末、13日のメジャーSQ(先物・オプション取引の特別清算指数算出)を控え、多くの人達が利食いのタイミングを待っていた、と思う。

 なにしろ、日経平均株価は昨年末の大納会の終値が5万0339円だったが、2月26日には瞬間、5万9332円の史上最高値まで急伸したのだ。いかに、サナエノミクスへの評価、海外投資家の猛攻(1月第1週~2月第4週に現物株を5兆1973億円買い越し)があったとはいえ、上昇ピッチが速すぎる。

 それが3月4日にはザラバ安値5万3618円をつけた。2月26日の高値比5714円の暴落だ。こうなると、人々の心理は一転して超弱気に傾いてしまう。「破滅だッ」とか、「株価は底が抜けた」と叫ぶ人がいる。まあ、いつものことじゃないか。

 筆者は日経平均株価の下値メドを5万3000円絡みと主張している。4日にはこの水準に一時迫ったが、株価は上下に行きすぎるものだ。気にする必要はない。前述したように、3月特有の事情があって、株価の乱高下は続くだろう。この局面において、大切なのはトレンド(中・長期的な視点)の確認である。

●“異次元の相場”との認識が必要!

 これは高市政権の発足、国家構造の変革・再設計を織り込む相場だ。従来とは違う。高圧経済は財政出動に加え、成長戦略(重点17分野)を伴っている。スケールは小泉構造改革、アベノミクス時よりもはるかに大きい。小泉構造改革は郵政が軸、アベノミクスはデフレ脱却、円高阻止など「失われた30年」の後始末が中心だった。だが、サナエノミクスは異なる。

 これを評価し、海外投資家の買い越し額は小泉構造改革の35兆円、アベノミクスの25兆円を上回るだろう。だからこそ、目先の波乱を克服、壮大な上昇相場が展開される、と判断している。

 もちろん、短期間とはいうものの、大きな調整を入れただけに、このまま一本調子の戻りは考えにくい。繰り返しになるが、3月決算期末、SQを控えている。4月(新営業年度入り)の機関投資家(国内勢)は例年、売りから入る。このため、当面は突っ込み買いの吹き値売りの投資戦術が有効だろう。

 物色面はどうか。やはり、テーマ性を有する(国策に乗る)好業績銘柄にマトを絞りたい。まず、フュージョンエネルギー(核融合炉)の助川電気工業 <7711> [東証S]だ。2026年9月期の1株利益は151.1円となる。配当は10円増の50円とする。

 次は日本アビオニクス <6946> [東証S]だ。防衛関連分野でミサイル、制御システムなどに強い。主力納入先は三菱重工業 <7011> [東証P]、NEC <6701> [東証P]である。スタンドオフ戦術の本命的な存在といえる。中勢1万円の大台乗せが期待できる。

 K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]は関東天然瓦斯開発と大多喜ガスが経営統合し発足した会社だ。千葉県茂原市周辺において天然ガス、およびその副産物として ヨウ素を生産している。ヨウ素は次世代のペロブスカイト太陽電池の主原料だ。日本は小資源国と言われるが、ヨウ素の埋蔵量では世界一を誇る。

 同社グループ鉱区内における天然ガスの可採埋蔵量は約1100億立方メートル(約600年分)、ヨウ素は約64万トン(約400年分)あるという。時価総額は1400億円前後にすぎない。買い占められてしまうぞ。

 このほか、防災ネットを手掛けるSI大手のBIPROGY <8056> [東証P]、データセンター向け冷却水装置の三櫻工業 <6584> [東証P]、鉄道インフラ整備の日本電設工業 <1950> [東証P]、中堅企業の事業承継を担うセレンディップ・ホールディングス <7318> [東証G]などに妙味があろう。

2026年3月6日 記

株探ニュース

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