前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■三東工業 <1788> 4,980円 (+165円、+3.4%) 三東工業社 <1788> [東証S]が大幅続伸。25日午後3時ごろに12月中間期連結業績予想について、売上高を40億円から50億円(前年同期比42.5%増)へ、営業利益を2億円から3億3000万円(同94.1%増)へ、純利益を1億2000万円から2億2000万円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感された。建築事業部門で、契約変更交渉などにより契約金が増額したことに加えて、早期着工などで進捗が進み出来高が増加し計画よりも売上高が増加したことが要因としている。 ■メタリアル <6182> 439円 (+14円、+3.3%) メタリアル <6182> [東証G]が大幅続伸。24日の取引終了後、子会社ロゼッタが学校法人向けに、スポーツ用品需要分析AIエージェント「Metarealスポーツイクイップ」を開発し提供を開始したと発表しており、好材料視された。「Metarealスポーツイクイップ」は、学校法人向けスポーツ用品の導入タイミングと数量を高精度に予測するもの。学校行事・大会スケジュール、部活動のSNS発信、教育委員会からの告知情報などをAIが統合解析し、競技別の需要発生時期や必要数量レンジを可視化する。見積書の作成はもちろん、サイズ・カラーアソート、名入れ対応のスケジュールまでを自動で営業資料化し、先回りした提案を可能にすることから、スポーツ用品メーカーの学校法人営業担当、スポーツ用品卸・商社の文教向け営業担当、ユニフォーム・用具の名入れ/受託生産を行う事業者の利活用を考えているという。 ■UNEXT <9418> 2,009円 (+59円、+3.0%) U-NEXT HOLDINGS <9418> [東証P]が大幅高。24日取引終了後、ブラザー工業 <6448> [東証P]傘下で通信カラオケ「JOYSOUND」を手掛けるエクシングの買収を発表した。エクシングの株式70%を175億円で取得し、連結子会社化する。これが材料視された。JOYSOUNDは豊富な楽曲ラインアップや大容量データ配信システムなどに強みがあり、UNEXTグループのコンテンツ配信サービスや顧客基盤などと組み合わせることでシナジー創出を狙う。株式取得日は来年4月1日の予定。 ■コア <2359> 2,086円 (+59円、+2.9%) コア <2359> [東証P]が反発。24日の取引終了後、鹿児島県に本拠を置き組み込み系ソフトウェアや業務システムの開発を行うソフト流通センター(鹿児島県鹿児島市)の全株式を12月25日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視された。公共、医療、IoT(AI)、半導体市場などで九州エリアの強化を図るのが狙いで、子会社化により新規ソリューションの共創や人材の確保・交流、事業地域の拡大などの相乗効果が期待されている。取得価額は非開示。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。 ■邦チタ <5727> 1,392円 (+39円、+2.9%) 東邦チタニウム <5727> [東証P]が3日続伸。金市況だけでなく、銀や白金、銅市況などが軒並み史上最高値圏に突入するなか、相対的に出遅れる非鉄セクターの銘柄に目が向きやすくなっていた。そうしたなか、航空機部品に使われるチタンの中間原料である「スポンジチタン」について、来年後半の需要回復に対する思惑が一部メディア報道をきっかけに広がり、リターンリバーサル狙いの買いを呼び込む形となっていた。市場では「チタンは民間航空機だけではなく、軍需も当然考慮されるところで世界的な防衛予算拡大の流れが株高思惑を助長する可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれた。また、来年は米国の航空機製造制限の緩和などもプラス材料として働くという見方があるようだ。なお、大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P]も邦チタと足並みを揃え動兆著しく、連日の上値追いとなっていた。 ■FIXER <5129> 401円 (+10円、+2.6%) FIXER <5129> [東証G]が続伸。25日正午ごろ、同社のエンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」が、環境省で活用が開始されたと発表しており、好材料視された。最新の生成AI技術を活用することで、業務効率化とそれに伴うより本質的な業務への時間を創出するのが目的という。海外の文献、ガイドライン、科学論文など膨大な情報の収集と整理にかかる工数を削減するほか、資料作成の効率化、古いホームページのHTMLコードと現行法を比較することによる修正箇所の洗い出しなど技術分野での活用などが期待されている。 ■味の素 <2802> 3,410円 (+72円、+2.2%) 味の素 <2802> [東証P]が反発。24日の取引終了後に自社株2790万2000株(消却前発行済み株数の2.77%)を26年1月26日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は9億7773万5616株となる。 ■ハイデ日高 <7611> 3,510円 (+70円、+2.0%) ハイデイ日高 <7611> [東証P]が反発。日本経済新聞電子版が24日、「ハイデイ日高の2025年3~11月期の単独営業利益は50億円前後だったようだ」と報じた。前年同期の40億円から2割強伸び、同期間として過去最高を更新するという。この報道が買い材料視されたようだ。なお、正式な決算発表は来年1月6日を予定している。 ■キオクシア <285A> 10,795円 (+190円、+1.8%) キオクシアホールディングス <285A> [東証P]が続伸。短縮取引となった24日の米株式市場では半導体メモリー大手でDRAMを手掛けるマイクロン・テクノロジーが反発し、上場来高値を更新した。キオクシアと協業関係にあるサンディスク は5連騰となった。半導体メモリーの需給がひっ迫するなか、メモリー市況の高騰が続いており、メーカー側としてその恩恵を享受するとの期待は根強い。NAND型フラッシュメモリーを手掛けるキオクシアに関しても同様の見方から、海外投資家不在のなかで個人投資家を中心に物色意欲が高まっていた。 ■スクエニHD <9684> 2,901.5円 (+41.5円、+1.5%) スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> [東証P]が反発。24日取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資顧問会社3Dインベストメント・パートナーズの株式保有割合が15.40%から16.48%に上昇したことが判明した。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。報告義務発生日は12月17日となっている。 ■電通グループ <4324> 3,364円 (+40円、+1.2%) 電通グループ <4324> [東証P]が反発。24日取引終了後、保有する固定資産(電通銀座ビル)の売却を発表した。引き渡しは来年1月30日の予定。これに伴い、26年12月期に約300億円の譲渡益を計上する。営業損益に約300億円、最終損益に約220億円のプラス影響が見込まれるという。 ■旭有機材 <4216> 5,370円 (+60円、+1.1%) 旭有機材 <4216> [東証P]が上伸。24日の取引終了後、宮崎県延岡市に 半導体製造装置向け小型精密バルブや流量制御機器の生産拠点を新設すると発表したことが好感された。AI向け需要の高まりを背景とした半導体製造装置市場の拡大に対応するため、旭化成エレクトロニクス(東京都千代田区)から宮崎県延岡市に所在する工場を譲り受け、新たな生産拠点として整備する。投資金額は175億円で、生産能力は現在の約3倍になる見通し。26年12月に着工し、竣工は28年10月を予定している。なお、同件による26年3月期業績への影響はないとしている。 ■ブリヂストン <5108> 7,194円 (+68円、+1.0%) ブリヂストン <5108> [東証P]が4日ぶり反発。24日の取引終了後に自社株9335万9400株(消却前発行済み株数の7.3%)を26年1月23日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は13億3403万7042株となる。 ※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
