前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
投稿:
■ファンディノ <462A> 1,333円 (+260円、+24.2%) 一時ストップ高 FUNDINNO <462A> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。24日の取引終了後、流通取引総額(GMV)拡大に向けた成長戦略の一環として、「第2種金融商品取引業」及び「投資運用業」の登録に向けたプロジェクトチームの体制を強化したと発表しており、これを好感した買いが入った。同社はこれまで第1種金融商品取引業者として、投資家がインターネットまたは対面を通じて未上場企業へ「直接」投資できる環境を提供してきたが、更なる市場の活性化を目指し、「ファンド」を通じた投資スキームを導入するために、「第2種金融商品取引業」及び「投資運用業」の登録準備を進めるという。これにより従来の「個別の企業を選んで投資する」スタイルに加えて、「プロが選定・管理するポートフォリオへの投資」が可能となり、リスク分散と投資の選択肢がより拡大することが期待できるとしている。 ■ケミプロ <4960> 365円 (+35円、+10.6%) ケミプロ化成 <4960> [東証S]が続急騰。前週末19日の大幅高で号砲を鳴らし、その後は目先筋の利食いをこなしていたが、目先売り物が切れ大勢2段上げの様相になっていた。紫外線吸収剤のトップメーカーだが、有機EL材料などの電子材料も手掛ける。技術開発力に定評があり、ペロブスカイト太陽電池材料の開発推進を標榜している点はポイント。同電池は高市早苗首相が次世代再生エネルギーとして重要視していることもあり、同社株は国策テーマの流れにも乗りやすい。株価は低位でテクニカル的にも上空にある日足一目均衡表の雲は薄く、ここをブレークすれば本格的な上昇トレンド転換を示唆するところだった。 ■GENDA <9166> 741円 (+68円、+10.1%) GENDA <9166> [東証G]が急騰。前週16日に大陰線を引き年初来安値を更新したが、その後は押し目買いにバランスを立て直す動きをみせ、目先は上向きを維持していた25日移動平均線との下方カイ離を解消する展開になった。英ロンドンを本拠とする投資運用会社で長期運用を主眼に置くゼナーアセットマネジメントが24日付で提出した大量保有報告書によると、ゼナーによるGENDA保有株式比率が5.62%と新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は、投資一任契約にかかわる顧客資産の運用を主とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けた動きを含みとし、経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合があることに言及している。これを受け、GENDAの将来的な株式価値向上に向けた思惑が株価を刺激する形となった。 ■ROXX <241A> 480円 (+43円、+9.8%) ROXX <241A> [東証G]が急反発。24日の取引終了後、採用支援サービス「ZキャリアAI面接官」が、建設業界に特化した人材アウトソーシングを行うアーキ・ジャパン(東京都品川区)に採用されたと発表しており、好材料視された。「ZキャリアAI面接官」は、採用面接の一部をAIによって代替することで、面接工数の削減や選考リードタイムを実現するサービス。候補者は24時間365日、スマートフォン一つでいつでも面接に臨むことができ、採用企業側も夜間や休日を含む柔軟な選考体制の構築が可能となる。ROXXでは今回の採用により、アーキ・ジャパンの年間1万件超の面接対応と採用工数の大幅削減に貢献するとしている。 ■ナイガイ <8013> 303円 (+26円、+9.4%) ナイガイ <8013> [東証S]が急伸。24日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、26年1月期決算に投資有価証券売却益1億3100万円を特別利益として計上すると発表したことが好感された。なお、通期業績予想については、修正が必要となった場合には速やかに発表するとした。 ■ヘッドウォ <4011> 2,900円 (+235円、+8.8%) ヘッドウォータース <4011> [東証G]が急反発。24日の取引終了後、生成AI活用を業務に定着させるためのフォワードデプロイエンジニア(FDE)「X-Tech FDE」を本格展開すると発表しており、材料視した買いが集まった。ヘッドウォが持つ生成AIやDXなどに関する総合的な技術「X-Tech」を生かし、同社のエンジニアが顧客企業のオフィスで企画・提案やシステム開発、運用する組織体制の構築まで支援する。 ■清水銀 <8364> 2,452円 (+165円、+7.2%) 東証プライムの上昇率4位。清水銀行 <8364> [東証P]が急反発。日本経済新聞電子版が25日、「SBIホールディングス(HD)が提携している地方銀行にグループ入りを打診したことが分かった」と報じた。受け入れればSBI新生銀行 <8303> [東証P]の持ち分法適用会社になるという。SBIホールディングス <8473> [東証P]による打診先として、資本・業務提携を結ぶ清水銀と筑波銀行 <8338> [東証P]などがあるとしており、報道を材料視した買いが入ったようだ。記事によると、SBIは複数行に出資比率の大幅な引き上げや役員派遣、システム導入の3条件を提示した。このうち出資比率に関しては、15%以上に引き上げることを条件として示したという。 ■小野測器 <6858> 650円 (+40円、+6.6%) 小野測器 <6858> [東証S]が急反発。25日午前10時ごろ、計測技術を基盤とした特注システムの開発・製造に関する大型案件を受注したと発表した。取引相手は国内大手メーカーで、受注金額は12億4000万円。売り上げ計上時期は26年12月期。この受注を織り込んだ上で、来年1月下旬の通期決算発表時に26年12月期の業績予想を公表する予定という。 ■DG <350A> 746円 (+42円、+6.0%) デジタルグリッド <350A> [東証G]が急反発。25日、南国殖産(鹿児島市)が出資する九州おひさま発電が所有する2カ所の太陽光発電所について、需給管理を行うと発表。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。これまで同発電所はFIT(固定価格買取制度)で稼働していたが、発電事業者が卸電力市場などで売電をした際に、価格に対して補助額を上乗せされるFIP制度(フィードインプレミアム)に移行し、蓄電池を併設した発電所として25日に運転を開始した。DGが蓄電池併設型の太陽光発電所の需給管理を行うのは初めてという。 ■フジHD <4676> 3,681円 (+180円、+5.1%) フジ・メディア・ホールディングス <4676> [東証P]が急反発。同社は24日、村上世彰氏の長女の野村絢氏から受領した「大規模買付行為等趣旨説明書」に関し、24日付で変更の申出書を受け取ったと発表した。野村氏は投資会社とともにフジHD株を共同保有している。今回の変更申出書のなかで株式の追加取得の方法について、TOB(公開買い付け)により実施し、買付価格は1株4000円とする方針が示された。旧村上ファンド系によるTOB価格を意識した買いが優勢となった。なお、フジHD側から不動産事業のスピンオフや完全売却に向けた具体的な動きについて方針が示された場合や、DOE(自己資本配当率)4%を下限とする配当方針を含む株主還元方針を公表した場合、買い付けを行わないという従来の姿勢に変更はない。 ■カーリット <4275> 1,936円 (+81円、+4.4%) カーリット <4275> [東証P]が3日ぶり大幅反発。24日の取引終了後、自社株83万7400株(消却前の発行済み株式総数の3.48%)を12月26日付で消却すると発表しており、市場への放出による需給悪化リスクが後退したとの見方から買いが入った。消却後の発行済み株式総数は2321万2600株、保有する自社株は16万3828株になる。 ■アニコムHD <8715> 1,007円 (+42円、+4.4%) アニコム ホールディングス <8715> [東証P]が大幅反発。前日24日はひと押し入れたものの、ここ約2ヵ月にわたり5日移動平均線をサポートラインとする一貫した上昇トレンドを形成しており、機関投資家とみられる実需の買い主体の存在を示唆していた。そうしたなか、米投資ファンドでアクティビストとして名を馳せるダルトン・インベストメンツがアニコムHDの株式を買い増したことが24日付で関東財務局に提出した変更報告書で判明した。前回報告時点の保有株比率は10.61%だったが、今回は11.65%まで高まった。保有目的としてはアニコムHDの株価が過小評価されているため魅力的な投資機会であるとの考えを示し、長期的保有の意向を表明している。これが同社の株価を改めて刺激する材料となった。 ■アクセルHD <402A> 537円 (+22円、+4.3%) アクセルスペースホールディングス <402A> [東証G]が大幅高で5日続伸。25日の寄り前、子会社アクセルスペースが防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」を落札したと発表しており、これを好感した買いが入った。三菱電機 <6503> [東証P]、スカパーJSATホールディングス <9412> [東証P]、三井物産 <8031> [東証P]、Synspective <290A> [東証G]、QPSホールディングス <464A> [東証G]傘下のQPS研究所、三井物産エアロスペース(東京都千代田区)の6社とともに落札したもので、外部からの攻撃を遠距離から排除するスタンド・オフ 防衛能力の実効性確保に必要な画像情報の安定的な取得を目的に、民間企業が運営する衛星コンステレーションの構築を目指すPFI事業(民間資金等活用事業)。事業期間は31年3月31日までの約5年間。なお、26年5月期業績への影響は精査中としている。 ■ククレブ <276A> 3,095円 (+124円、+4.2%) ククレブ・アドバイザーズ <276A> [東証G]が大幅高で4日続伸。25日午前10時ごろ、不動産仲介サービスを受注したと発表しており、好材料視された。企業不動産の保有者及び購入者からそれぞれ受注したもので、受注金額は非開示。26年8月期第3四半期に売り上げ計上する予定で、通期業績予想には織り込み済みとしている。 ■セーフィー <4375> 846円 (+29円、+3.6%) セーフィー <4375> [東証G]が大幅高で3日続伸。25日午前10時ごろ、開発・運営するウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィーポケットツー)」とクラウドカメラ「Safie PRO(セーフィープロ)」が北海道ガス <9534> [東証P]に採用されたと発表しており、好材料視された。今回の採用は、主にガスの供給施設などのインフラの定期的なメンテナンス業務やガス漏れなど緊急性の高い事案が発生した際の保安業務に活用される。遠隔からサポートやメンテナンス立ち会いを実施することで、現場管理の品質向上とDXを推進するという。 ※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
