午後:債券サマリー 先物は4日続落、長期金利1.965%に上昇
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8日の債券市場で、先物中心限月12月限は4日続落。午前は前週末の終値を挟んで方向感なく推移していたが、午後に入ると徐々に売りが優勢となった。 9~10日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることから模様眺めムードが広がりやすかった。債券先物は前週末にかけて3日続落していたため値ごろ感を意識した買いが入る場面もあったが、日銀の早期利上げ観測がくすぶっていることから上値は限定的。日本経済新聞電子版が5日に「日銀は18、19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げるか議論する」と報じたことが影響しているようだった。また、5日に発表された12月のミシンガン大学消費者態度指数(速報値)が市場予想を上回り、同日の米長期債相場が続落(金利は上昇)したことも円債の重荷だった。今週は財務省が9日に5年債入札、11日に20年債入札を実施する予定で、午後は持ち高調整とみられる売りに押され、この日の安値で取引を終えた。 先物12月限の終値は、前週末比10銭安の133円84銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べて0.015%高い1.965%と2007年6月以来18年半ぶりの高水準をつけた。 出所:MINKABU PRESS
