午前:債券サマリー 先物は続落、長期金利1.910%に上昇

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市況

 4日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。日銀の利上げ観測や財政拡張への懸念に加え、この日に実施される30年債入札への警戒感もあって売りが出やすかった。

 日銀の植田和男総裁が1日の講演で12月会合での利上げ再開を示唆したことが尾を引いているほか、積極財政を掲げる高市早苗政権が年末にかけて編成する26年度当初予算案で歳出の規模を膨らませるとの警戒感もくすぶっている様子。また、30年債入札を前に債券市場全般に需給の緩みが意識されていることも重荷だった。債券先物は朝方に一時134円25銭まで軟化し、その後は下げ渋る場面もみられたが、日経平均株価が大幅続伸となっていることから安全資産とされる債券には買いが続かなかった。

 午前11時の先物12月限の終値は、前日比15銭安の134円30銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.020%高い1.910%と18年半ぶりの高水準となっている。

出所:MINKABU PRESS

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