3日の株式相場見通し=続伸、米株反発受け上値指向も上げ幅限定的か
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3日の東京株式市場はリスク選好ムードとなることが予想される。主力株を中心に買い戻しの動きが優勢となり、日経平均株価は続伸し4万9000円台半ばから後半を目指す展開となりそうだ。前日の欧州株市場では独DAXが反発した一方、仏CAC40は続落となるなど高安まちまちだった。独株市場では前の日に急落したエアバスが引き続き軟調だったが、防衛関連大手のラインメタルやドイツ銀などが上昇し、全体相場を強気に傾斜させた。なお、欧州全体の株価動向を示すストックス・ヨーロッパ600はわずかながら上昇、ユーロ・ストックス50も堅調だった。米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも反発している。直近急落していたビットコイン価格がリバウンドに転じ、9万ドル台を回復したことで投資家のセンチメントが改善、株式市場でも目先筋のショートカバーを誘発した。FRBが今月9~10日に行われるFOMCで25ベーシスの利下げに動くとの見方も、引き続き買いの拠りどころとなっている。また、パウエルFRB議長の後任を決める次期議長人事で、金融緩和に前向きなハセット米国家経済会議(NEC)委員長が選出される可能性が高いとの思惑も相場を下支える格好となった。もっとも上値も重く、ダウは終盤伸び悩み前日の下げ分の半値戻しに届かなかった。東京市場では米国株が堅調な推移をみせたことで、これを引き継いで上値を指向しそうだが、4万円台後半では戻り売り圧力も予想され上げ幅は限られそうだ。日経225ベースの騰落レシオはここ低下基調にあったが、前日時点で120.8%と依然として過熱ゾーンにあり、上値では利食い急ぎの動きを誘発する可能性がある。 2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比185ドル13セント高の4万7474ドル46セントと反発。ナスダック総合株価指数は同137.75ポイント高の2万3413.67だった。 日程面では、きょうは12月の日銀当座預金増減見込みなど。海外では11月のレーティングドッグ中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、11月のADP全米雇用リポート、9月の米輸出入物価指数、9月の米鉱工業生産・設備稼働率、11月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数など。 出所:MINKABU PRESS
