前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
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■オプトエレ <6664> 353円 (+80円、+29.3%) ストップ高 オプトエレクトロニクス <6664> [東証S]がストップ高。前週末11月28日取引終了後、台湾パソコンメーカー傘下の日本エイサー、投資持ち株会社のEsquarre Visionとの間で投資契約を締結し、これに基づき第三者割当による新株式発行と自己株式処分を実施すると発表した。調達資金約23億円(手取り概算額)は成長投資や台湾事業の拡充、借入金の返済などに充てる。これにより、日本エイサーは筆頭株主、Esquarre Visionは第2位株主となる見通し。これが材料視されたようだ。 ■ウィルソンW <9610> 228円 (+50円、+28.1%) ストップ高 ウィルソン・ラーニング ワールドワイド <9610> [東証S]がストップ高。同社は11月28日取引終了後、アリゾナ州立大学サンダーバード・グローバル経営大学院を含むアリゾナ州立大学(ASU)と、共同プログラム開発及び産学連携の強化に向けた意向表明書(LOI)を締結したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。このLOIは、ASU及びサンダーバードが持つグローバルマネジメント分野の教育リソースと、同社グループの営業・リーダーシップ開発の研修コンテンツ及び企業ネットワークを掛け合わせることで、企業の次世代リーダーやグローバル人材育成につながる包括的な学習プログラムを共同で検討・構築することを目的としたもの。具体的な共同プログラムの内容は近日公表するとしている。 ■PRISMバ <206A> 226円 (+46円、+25.6%) 一時ストップ高 PRISM BioLab <206A> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。11月28日の取引終了後、基盤技術である「PepMetics技術」による新規化合物群である「新規二環性化合物」について特許を取得したと発表しており、これを好感した買いが流入した。同社では今回の特許取得によりPepMetics化合物群の多様性が更に高まり、保有する知的財産権が強化されることになったとしている。また今後は、海外主要国における特許取得も進め、更なる事業発展を図るとしている。 ■トランスGG <2342> 487円 (+80円、+19.7%) ストップ高 トランスジェニックグループ <2342> [東証G]がストップ高。バイオ関連株の一角に相次いで怒涛の勢いで投資マネーの流入が目立つようになってきた。「過剰流動性が意識される環境下で、年末相場特有の材料株物色対象としてバイオセクターに目が向いている」(中堅証券ストラテジスト)という声もあった。免疫生物研究所 <4570> [東証G]が代表格で、11月中旬以降に人気化し株価は初動から1日のストップ高まで7倍以上に大化けしているが、同社株もそれに追随する動き。薬研究用に使われるマウスを提供するが、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が6月に成立したのに続き、8月には欧州でも特許が成立するなどで耳目が集まっている。 ■キヤノン電 <7739> 3,260円 (+504円、+18.3%) ストップ高 東証プライムの上昇率2位。キヤノン電子 <7739> [東証P]がストップ高。キヤノン <7751> [東証P]は前週末28日の取引終了後、キヤノン電に対し完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株3650円。キヤノン電の株価はこれにサヤ寄せをする動きをみせた。買付予定数の下限は473万8100株(所有割合11.58%)で、上限は設定しない。買付期間は12月1日から2026年1月19日まで。TOBが成立した場合、キヤノン電は所定の手続きを経て上場廃止となる見込み。キヤノン電はTOBに賛同の意見を表明し、株主に対しTOBへの応募の推奨を行う。キヤノンはキヤノン電の宇宙関連事業の強化に向けて相乗効果を生み出すとともに、資源配分の最適化や経営の効率化などを目指す。東京証券取引所は28日付でキヤノン電を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■トリケミカル <4369> 3,295円 (+503円、+18.0%) ストップ高 東証プライムの上昇率3位。トリケミカル研究所 <4369> [東証P]がストップ高。前週末11月28日の取引終了後、26年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結決算を発表した。売上高が180億1000万円(前年同期比37.4%増)、営業利益が45億6100万円(同30.2%増)だったとしており、好業績を評価した買いが流入した。同社が手掛ける半導体製造用化学化合物の需要は、生成AIの急速な普及に伴う大規模データセンター投資やPC・スマートフォンへのAI機能搭載の拡大などを背景に増加している。Si半導体向け製品が伸長し、地域別では日本や中国、台湾、韓国などで収益が拡大した。 ■ラクオリア <4579> 1,054円 (+150円、+16.6%) ストップ高 ラクオリア創薬 <4579> [東証G]がストップ高。前週末引け後に、合成レチノイドであるタミバロテンとがん治療薬併用投与の米国における用途に関する特許査定を受領したことを発表、これを材料視する投資資金が流入した。時価は年初来高値圏をまい進するが、上場来高値は18年1月につけた3320円と天井は高い。23年12月に形成した943円が中期的な上値のフシとして意識されていたが、1日は既にそこを気配値の状態で上抜く格好となり、23年2月以来約2年10ヵ月ぶりとなる4ケタ大台乗せとなった。 ■ミナトHD <6862> 1,337円 (+157円、+13.3%) ミナトホールディングス <6862> [東証S]が5日続急騰。11月28日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を240億円から265億6500万円(前期比8.3%増)へ、営業利益を8億5000万円から13億7600万円(同79.4%増)へ、純利益を4億8000万円から7億9600万円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感された。足もとで、 半導体メモリー製品の市場価格上昇がデジタルデバイス事業の収益に寄与していることに加えて、デジタルエンジニアリング事業で日本サムスン、トーメンデバイス <2737> [東証P]と共同で実施している国内大手メーカーに向けたプロジェクトのROM書き込み数量が増加していることが要因。また、ICTプロダクツ事業でテレワークソリューション事業及びデジタル関連機器事業が安定した成長をみせているほか、リテール向けビジネスの取り扱いが拡大していることも寄与する。 ■TWOST <7352> 745円 (+52円、+7.5%) TWOSTONE&Sons <7352> [東証G]が3日続急伸。前週末28日取引終了後、取締役の長谷川創氏が2億7000万円を上限に自社株を取得すると発表した。期間は12月1~26日。この取得は長谷川氏個人の取引として実行され、一定の価格と条件の範囲で証券会社に一任されるという。今後の業績拡大へのコミットメントをより一層強化し、中長期的な企業価値向上に資すると判断した。これが材料視されたようだ。 ■藤コンポ <5121> 2,030円 (+140円、+7.4%) 東証プライムの上昇率5位。藤倉コンポジット <5121> [東証P]が5日続急伸。同社は1日、テクサー(東京都多摩市)と共同で、電池などの電源供給が不要の「電源レス漏水検知センサー」を開発したと発表。これが材料視されたようだ。この製品は、電源や配線工事が不要で、かつ通信費などのランニング費用が不要となるIoTシステム。10~12日に東京ビッグサイトで開催される「スマートビルディングEXPO2025」で初披露するとしている。 ■タイミー <215A> 1,530円 (+73円、+5.0%) タイミー <215A> [東証G]が4日続急伸。前週末11月28日、横浜商工会議所と連携協定を締結したと発表しており、サービスの普及拡大に向けた動きを材料視した買いが集まった。同時に北海道中富良野町及びなかふらの観光協会と包括連携協定を締結したことも開示。協定に基づき、会員・事業者が同社のスキマアルバイトサービス「タイミー」を活用する際の各種サポートを実施する。 ※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
