話題株ピックアップ【昼刊】:トリケミカル、SWCC、三菱UFJ

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■トリケミカル研究所 <4369>  3,295円   +503 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 トリケミカル研究所<4369>はストップ高の水準となる前営業日比503円高の3295円に買われた。前週末11月28日の取引終了後、26年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表した。売上高が180億1000万円(前年同期比37.4%増)、営業利益が45億6100万円(同30.2%増)だったとしており、好業績を評価した買いが流入している。同社が手掛ける半導体製造用化学化合物の需要は、生成AIの急速な普及に伴う大規模データセンター投資やPC・スマートフォンへのAI機能搭載の拡大などを背景に増加している。Si半導体向け製品が伸長し、地域別では日本や中国、台湾、韓国などで収益が拡大した。

■TWOST <7352>  746円   +53 円 (+7.7%)  11:30現在
 TWOSTONE&Sons<7352>は大幅高。前週末28日取引終了後、取締役の長谷川創氏が2億7000万円を上限に自社株を取得すると発表した。期間は12月1~26日。この取得は長谷川氏個人の取引として実行され、一定の価格と条件の範囲で証券会社に一任されるという。今後の業績拡大へのコミットメントをより一層強化し、中長期的な企業価値向上に資すると判断した。これが材料視されているようだ。

■SWCC <5805>  11,180円   +520 円 (+4.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 SWCC<5805>が反発している。同社は11月28日、グループのSDSがベトナムの大手電線・巻線メーカーのSACOMと日本総代理店契約を締結したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。これにより、SDSはSACOMが製造するモーター・トランス向け汎用巻線「1-PEW」シリーズの独占販売を開始。SDSの多様な販売チャンネルとEC通販サイト「蛙屋」の利便性を生かした独自の販売力を通して、2030年までに汎用巻線事業の売上高約60億円(24年実績比で約2倍)を目指し、収益力の向上を図るとしている。

■タイミー <215A>  1,503円   +46 円 (+3.2%)  11:30現在
 タイミー<215A>は4日続伸している。前週末11月28日、横浜商工会議所と連携協定を締結したと発表しており、サービスの普及拡大に向けた動きを材料視した買いが集まっている。同時に北海道中富良野町及びなかふらの観光協会と包括連携協定を締結したことも開示。協定に基づき、会員・事業者が同社のスキマアルバイトサービス「タイミー」を活用する際の各種サポートを実施する。

■クラシル <299A>  1,356円   +37 円 (+2.8%)  11:30現在
 クラシル<299A>が続伸している。11月28日の取引終了後、新設子会社のATFが、アニメーションやバーチャルタレントの企画・制作などを手掛けるNROプロダクション(東京都府中市)から、26年1月1日付でVチューバー事業を事業譲受することになったと発表しており、好材料視されている。今回の事業譲受は、エンターテインメント領域の強化を目的としており、クラシルのライブ配信事業で培った知見を統合することで事業シナジーの創出を図る。取得価額は非開示。またATFは、アーティストやタレント、作家、クリエイターの育成などを手掛けるeleven(東京都渋谷区)からも1月1日付でVチューバー事業を事業譲受すると発表した。なお、これらの件による26年3月期業績予想の変更はないとしている。

■三菱UFJ <8306>  2,480円   +56.5 円 (+2.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが堅調。地銀株も買われ、日経平均株価が一時900円を超す下げとなり主力株に下押し圧力が高まるなかで銀行株が逆行高を演じている。日銀の植田和男総裁は1日、名古屋市での金融経済懇談会でのあいさつで、18~19日の金融政策決定会合において「利上げの是非について、適切に判断したい」などと述べた。一連の発言を受けて市場では12月の利上げの可能性が高まったと受け止められており、金利上昇メリットセクターである銀行株の支援材料となっている。植田総裁は最近の米国経済や関税政策を巡る不確実性の低下などを踏まえ、経済・物価の中心的な見通しが実現していく確度は少しずつ高まっていると指摘。12月の決定会合に向け、企業の賃上げスタンスに関して本支店を通じ、精力的に情報収集をしているところだとしたうえで、さまざまなデータや情報をもとに内外経済・物価情勢や金融資本市場の動向を点検・議論していく考えを表明した。

■日本ケミコン <6997>  1,503円   +32 円 (+2.2%)  11:30現在
 日本ケミコン<6997>が3日続伸となっている。同社は11月28日、画像解析の精度向上や製造現場での高速・高精度な検査ニーズの高まりを背景に、カラー対応の新型カメラモジュールを開発したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この製品は、グローバルシャッター方式による歪みのない撮像、高速出画、低消費電力設計を特徴とし、汎用プラットフォームとの接続も可能。これにより、開発・評価環境の構築が容易となり、色判別を含む多様な検査用途への展開が期待できるとしている。

■ナブテスコ <6268>  3,456円   +55 円 (+1.6%)  11:30現在
 ナブテスコ<6268>が4日続伸している。11月28日の取引終了後に、自社株299万9400株(消却前発行済み株数の2.48%)を12月10日付で消却すると発表しており、好材料視されている。消却後の発行済み株数は1億1806万4699株となる。

■アニコムHD <8715>  898円   +8 円 (+0.9%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>は4日続伸している。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが前週末11月28日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書で、株式保有比率が従来の8.41%から9.53%に上昇しており、思惑視した買いが入っている。報告義務発生日は11月20日。保有目的は「発行者のコーポレートガバナンス、取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して、建設的な対話を行うことを求めていく可能性がある」などとしており、状況に応じて重要提案行為等を行う可能性もあるという。

■ロイヤルHD <8179>  2,762円   +24 円 (+0.9%)  11:30現在
 ロイヤルホールディングス<8179>が4日続伸している。11月28日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額の引き下げにより投資家がより一層投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることを目的としている。

■アイティフォー <4743>  1,682円   +12 円 (+0.7%)  11:30現在
 アイティフォー<4743>が続伸している。この日、入金案内業務を自動化するサービス「Payコレクト」を来年4月に提供を開始すると発表しており、好材料視されている。同サービスは、国内で約180の債権管理システムを提供する同社のノウハウを生かした信頼性の高いサービスとして開発。企業が保有する入金案内データを送るだけで、顧客への連絡、入金約束の受け付け、支払いの完了までを一気通貫で自動化するサービスで、幅広い業種に対し提供を進め、オペレーター不足の解消と顧客の利便性向上の両立を目指すとしている。

■日東紡績 <3110>  13,730円   +70 円 (+0.5%)  11:30現在
 日東紡績<3110>は寄り付き早々投資資金の攻勢が顕著で、1万4000円台を回復した。同社はガラス繊維(グラスファイバー)が売上高の大半を占める主力製品となっているが、生成AI市場の急拡大を背景にデータセンター内に設置されるAIサーバー向けで高水準の需要を獲得し、業績は絶好調に推移している。そうしたなか、前週末11月28日取引終了後、台湾・南亜プラスチックとスペシャルガラスクロスの織布製造で協業することを発表しており、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。生成AI関連需要の急拡大に対応し、27年には供給するガラスクロス全体の20%程度が南亜プラスチック製造の織布品になる予定という。

■キヤノン電子 <7739>  3,260円   +504 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 キヤノン電子<7739>がストップ高の水準となる前営業日比504円高の3260円でカイ気配となっている。キヤノン<7751>は前週末28日の取引終了後、キヤノン電に対し完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株3650円。キヤノン電の株価はこれにサヤ寄せをする動きをみせている。買付予定数の下限は473万8100株(所有割合11.58%)で、上限は設定しない。買付期間は12月1日から2026年1月19日まで。TOBが成立した場合、キヤノン電は所定の手続きを経て上場廃止となる見込み。キヤノン電はTOBに賛同の意見を表明し、株主に対しTOBへの応募の推奨を行う。キヤノンはキヤノン電の宇宙関連事業の強化に向けて相乗効果を生み出すとともに、資源配分の最適化や経営の効率化などを目指す。東京証券取引所は28日付でキヤノン電を監理銘柄(確認中)に指定した。

■昭和産業 <2004>  2,951円   -154 円 (-5.0%)  11:30現在
 昭和産業<2004>は大幅反落している。11月28日の取引終了後に既存株主による323万6000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限48万5400株の売り出しを実施すると発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いているようだ。株式の流動性向上を図るとともに、自社のファンとなり得る個人株主の獲得・拡大を進めるのが狙いで、売出価格は12月8日から11日までのいずれかの日に決定される。

■日本製鉄 <5401>  622.9円   -9 円 (-1.4%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>が反落している。この日朝の複数のメディアで、北海道室蘭市にある北日本製鉄所で火災が発生したと報じられており、操業への影響を警戒した売りが出ているようだ。

■オプトエレクトロニクス <6664>  353円   +80 円 (+29.3%) ストップ高   11:30現在
 オプトエレクトロニクス<6664>はストップ高。前週末11月28日取引終了後、台湾パソコンメーカー傘下の日本エイサー、投資持ち株会社のEsquarre Visionとの間で投資契約を締結し、これに基づき第三者割当による新株式発行と自己株式処分を実施すると発表した。調達資金約23億円(手取り概算額)は成長投資や台湾事業の拡充、借入金の返済などに充てる。これにより、日本エイサーは筆頭株主、Esquarre Visionは第2位株主となる見通し。これが材料視されているようだ。

■ウィルソンW <9610>  228円   +50 円 (+28.1%) ストップ高   11:30現在
 ウィルソン・ラーニング ワールドワイド<9610>がストップ高。同社は11月28日取引終了後、アリゾナ州立大学サンダーバード・グローバル経営大学院を含むアリゾナ州立大学(ASU)と、共同プログラム開発及び産学連携の強化に向けた意向表明書(LOI)を締結したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。このLOIは、ASU及びサンダーバードが持つグローバルマネジメント分野の教育リソースと、同社グループの営業・リーダーシップ開発の研修コンテンツ及び企業ネットワークを掛け合わせることで、企業の次世代リーダーやグローバル人材育成につながる包括的な学習プログラムを共同で検討・構築することを目的としたもの。具体的な共同プログラムの内容は近日公表するとしている。

■トランスGG <2342>  487円   +80 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トランスジェニックグループ<2342>に大量の買いが流入しストップ高カイ気配に張り付いている。バイオ関連株の一角に相次いで怒涛の勢いで投資マネーの流入が目立つようになってきた。「過剰流動性が意識される環境下で、年末相場特有の材料株物色対象としてバイオセクターに目が向いている」(中堅証券ストラテジスト)という声もある。免疫生物研究所<4570>が代表格で、11月中旬以降に人気化し株価は初動からきょうのストップ高まで7倍以上に大化けしているが、同社株もそれに追随する動き。薬研究用に使われるマウスを提供するが、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が6月に成立したのに続き、8月には欧州でも特許が成立するなどで耳目が集まっている。

●ストップ高銘柄
 免疫生物研究所 <4570>  3,820円   +700 円 (+22.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フェニックスバイオ <6190>  545円   +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 BTCJPN <8105>  314円   -80 円 (-20.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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