【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ "世界のてっぺん"の礎となる重点投資分野!

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コラム

「“世界のてっぺん”の礎となる重点投資分野!」

●高市・成長銘柄の押し目&反発狙いに徹する

 11月に入り続いていた不透明感はようやく薄らぎつつある。米国のAI(人工知能)半導体株に関するネガティブな情報、利下げ観測の後退、さらには高市発言に対する中国の反発などが重なり、東京市場は方向感を失い軟調な展開となっていた。

 しかし、状況は明らかに好転しつつあり、完全とは言えないものの、相場環境は徐々に正常化へ向かっている。もちろん、中国が再び嫌がらせ的な行動に出る可能性は残る。そんな行動は、中国の国民や企業にとってもマイナスとなる。だが、平然とそれを行えるのが中国政府なのだ。

 とはいえ、市場はすでにチャイナリスクを大きく織り込んでおり、過度に神経質になる場面ではない。ここはチャイナリスクを脇に置き、「高市銘柄」や成長企業の押し目待ち、リバウンド狙いを継続すべき局面である。

 高市政権は「責任ある財政拡大」や重点投資17分野の選定など、日本再興に向けた具体策を次々と打ち出している。その背景にあるのが、政府が意図的に経済の温度を上げる「高圧経済政策」である。多少のインフレは許容しつつ、需要を強く維持することにより企業の投資意欲を刺激し、生産性と成長率を底上げする考え方だ。これは長期デフレからの完全転換であり、市場にとって極めてポジティブである。

●重点投資「17」分野に込められた思い

 では、投資対象として有望な分野はどこか。結論を言えば、政府がリスクを取って資金を投じる国策テーマである。具体的な対象分野はすでに明らかにされている。日本成長戦略会議が決めた17分野となる。なぜ、17分野なのか? 通常、項目を並べる時には、3、5、7、10、12、20、30などの数字になる。

 ところが、「17」なのだ。なぜか? 私は高市首相の意向によって「17」になったと推測している。高市首相は自民党総裁選の候補者演説会で「私は奈良の女」と述べて、万葉集の短歌を詠み上げていた。「奈良の女」ならば聖徳太子を尊敬していると見てよいだろう。聖徳太子といえば、彼が説いた「十七条憲法」だ。内容の詳細は思い出せないものの、条文が「17」だったのは確かである。これが日本最初の憲法だったことから、高市首相は「日本をもう一度、世界のてっぺんに」の目標を達成するために、その礎となる日本の重点分野を「17」に絞ったのではないか。重点投資分野として挙げられたのは以下となる。

 ・AI・ 半導体
 ・造船
 ・量子
 ・合成生物学・バイオ
 ・航空・宇宙
 ・デジタル・サイバーセキュリティ
 ・コンテンツ
 ・フードテック
 ・資源・エネルギー安全保障・GX
 ・防災・国土強靱化
 ・創薬・先端医療
 ・フュージョンエネルギー(核融合)
 ・マテリアル(重要鉱物・部素材)
 ・港湾ロジスティクス(物流)
 ・防衛産業
 ・情報通信
 ・海洋

 そして、この17項目への注力は高市政権が続く限り継続するとみてよいだろう。こんな観点から、今回は17項目の1つである「防災・国土強靱化」に目を向けたい。

 この分野は、前々から注目テーマであり続けてはいた。しかし、「国土強靱化」は半ば常識化してしまっており、市場ではさほど話題にならないままだった。「防災」は石破首相の就任時、防災省の設置をぶち上げた時に少し話題となり関連株も上昇したが、長続きはしなかった。しかし、高市政権が重点項目に取り上げたことで、上昇本格化の確率が高まっている。

 そこで、まずは香港、大分市での大規模火災を考えると、防火関連株になる。具体的には能美防災 <6744> [東証P]だ。火災報知機、消火設備で首位であり、収益も伸びる予想だ。ホーチキ <6745> [東証P]も、日本で最初の火災報知機メーカーであるだけに株も有望だ。

 出火してしまったら 消防自動車に出動してもらわねばならない。消防自動車の製造に強いのはモリタホールディングス <6455> [東証P]。国内シェア60%を誇る最大手だ。株価は目先高値圏にあるが、“一服”を見逃さないようにしたい。

 消防自動車には当然ホースが不可欠だ。メーカーは帝国繊維 <3302> [東証P]。大分市の火災では消防自動車が入りにくい道が多く、消火が難しかったとのこと。それをカバーするにはホースを長くするのが有効。となると、ホース需要は拡大すると見てよく、株も期待が持てる。

 消防関連株を取り上げていると、国土強靱化関連株への着目を忘れてしまいかねないので、同関連株を。実はこの分野は、鹿島建設 <1812> [東証P]、大林組 <1802> [東証P]、大成建設 <1801> [東証P]、清水建設 <1803> [東証P]のゼネコン大手で十分でもあるが、17項目の中には港湾ロジスティクスがあり、これともリンクする。基本は海運になるのだが、港湾整備も含むため五洋建設 <1893> [東証P]を取り上げておきたい。株価は新値更新中ながら押し目はあるので、そこでの投資を狙えばよい。

2025年11月28日 記


株探ニュース

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