前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■フィナHD <4419> 1,103円 (+40円、+3.8%) Finatextホールディングス <4419> [東証G]が大幅反発。26日、子会社スマートプラスクレジットが、請求書の立て替えあと払いサービス「BizGrowth」で、決算書や本人確認書類なしでも利用可能額がわかる「クイック審査」を開始したと発表しており、好材料視された。「BizGrowth」は、スマートプラスクレジットが顧客企業に代わり、取引先に立て替え払いをすることで、請求書支払いを分割あと払いにできるサービス。一般的に、ファイナンスサービスの審査申し込みには決算書や本人確認書類などの提出が必須で、これまで「BizGrowth」の申し込みでも同様だったが、企業情報と代表者情報のみで利用可能額を算出する任意の審査である「クイック審査」により、必要書類を揃えなくても、その後の正式な利用審査で提示される利用可能額がほぼ正確にわかるため、利用の検討を具体的に進めることができるようになる。 ■CSP <9740> 2,768円 (+84円、+3.1%) セントラル警備保障 <9740> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は26日、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)を通じ、自社株49万5000株を取得したと発表。資本効率の向上に向けた取り組みを評価した買いが入ったようだ。取得総額は13億2858万円。CSPは25日の取引終了後、自己株式を除く発行済み株式総数の3.34%に相当する49万5000株を上限として、26日朝のToSTNeT─3で自社株買いを実施すると発表していた。株主より売却の意向があったことを踏まえ、株価への影響を考慮し自社株買いに踏み切った。 ■住友ゴ <5110> 2,208.5円 (+62円、+2.9%) 住友ゴム工業 <5110> [東証P]が5日続伸。同社は26日、7月に発表したNEC <6701> [東証P]との戦略的パートナーシップ締結で掲げた「世界で競争力のある研究開発基盤の構築」に向けて活動を加速すると発表。今後の展開が期待されたようだ。具体的には2030年までに変革すべきテーマを定め、NECが持つ人工知能(AI)をはじめとした先端技術や研究者の高度な技術知見と、住友ゴの研究開発力を組み合わせることで、世界的に競争力のある研究開発基盤の構築とビジネスの早期実現を目指すという。また、注力テーマのうち、疑似量子アニーリング技術(量子コンピューターの仕組みを模倣し、通常のコンピューターで複雑な最適化問題を効率的に解く技術)を活用したタイヤ材料の配合予測と、AIエージェント及び材料探索ソリューションを活用した新材料の探索において先行実証を行い、有効な成果を得たことも明らかにしている。 ■大栄環境 <9336> 3,720円 (+95円、+2.6%) 大栄環境 <9336> [東証P]が4日続伸。25日の取引終了後に、4万株(自己株式を除く発行済み株数の0.04%)、または1億6000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は11月26日から12月12日までで、企業価値の持続的な向上に向けたインセンティブとして、将来的に譲渡制限付株式報酬を活用するために取得するという。 ■JT <2914> 5,847円 (+147円、+2.6%) 日本たばこ産業 <2914> [東証P]が3日ぶり反発。大和証券は25日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は4600円から7000円に見直した。同社の第3四半期決算は好調で25年12月期通期の調整後営業利益は、前期比21.6%増の9030億円(従来予想8140億円)へ上方修正された。同証券では、来期も主要地域で底堅い数量モメンタムとプライシング効果の継続で、会社の目指す「ハイシングルデジット(1ケタ台後半のパーセンテージ)」の利益成長は十分達成可能とみている。 ■サイボウズ <4776> 3,295円 (+75円、+2.3%) サイボウズ <4776> [東証P]が反発。同社が25日の取引終了後に発表した10月度の連結売上高は前年同月比28.8%増の32億7500万円となった。増収基調を継続しており、株価の支援材料となったようだ。クラウド関連事業の売上高は同31.5%増の30億1700万円だった。 ■ニシオHD <9699> 4,415円 (+90円、+2.1%) ニシオホールディングス <9699> [東証P]が4日続伸。26日、傘下の西尾レントオールが、Polyuse(東京都港区)が開発した建設用3Dプリンター「Polyuse One(ポリウス ワン)」のレンタルを開始すると発表しており、好材料視された。Polyuseの建設用3Dプリンティング技術は、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録されている技術で、西尾レントオールによると「Polyuse One」の基礎フーチング施工時の残存型枠・金属施工時の残存型枠・折れ曲がり箇所用水路側溝・河川用魚道・河川用擬石模様型ブロックなどへの活用が見込まれるという。今回のレンタルサービスでの提供により、多くの施工現場で最新技術を手軽に導入でき、建設現場における労働力不足の解消、工期の大幅な短縮、更に環境に配慮した持続可能な施工の実現に貢献するとしている。 ■GENDA <9166> 705円 (+14円、+2.0%) GENDA <9166> [東証G]が反発。25日の取引終了後に、カラオケ機器の流通事業及びカラオケ施設運営事業を手掛けるエーセツ(大阪府吹田市)の全株式を26年1月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。カジ・コーポレーション(名古屋市中村区)及び音通(大阪市北区)に加えて、エーセツをグループ化することで、カラオケ機器流通業界におけるリーディングポジションをより強固なものとし、取扱台数の増加など盤石な事業基盤を構築するのが狙い。取得価額は非開示。なお、26年1月期業績への影響は軽微としている。 ■アドテスト <6857> 19,460円 (+380円、+2.0%) アドバンテスト <6857> [東証P]が続伸。前週末に2500円あまりの急落をみせ25日移動平均線を下回るとともに5日・25日移動平均線のデッドクロスを示現した。米国株市場ではエヌビディアが急落している。グーグル開発のAI半導体にGPUの商品シェアを食われる可能性が警戒されるなか、エヌビディア向けに 半導体検査装置を納入するアドテストにとっても逆風材料として意識されやすい。信用買い残が直近増加傾向にあり、株式需給関係が買い長に傾斜していることもネガティブに作用したようだ。 ■キヤノンMJ <8060> 6,834円 (+95円、+1.4%) キヤノンマーケティングジャパン <8060> [東証P]が5日続伸。同社は26日、防犯ソリューションを提供しているCIA(広島市中区)と資本・業務提携し、国内での独占販売権を取得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社は自社のマーケティング力と顧客基盤を生かし、全国展開を加速させる構え。また、CIAと連携し、防犯に関する新たなソリューションの共同開発や、ビジネスモデルを検討するとしている。 ■センコーHD <9069> 1,907円 (+24円、+1.3%) センコーグループホールディングス <9069> [東証P]が4日続伸。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが25日の取引終了後に関東財務局へ提出した報告書で、株式保有比率が従来の5.01%から6.10%に上昇しており、思惑視した買いが入った。報告義務発生日は11月17日。保有目的は「発行者のコーポレートガバナンス、取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して、建設的な対話を行うことを求めていく可能性がある」などとしており、状況に応じて重要提案行為等を行う可能性もあるという。 ■東洋証券 <8614> 587円 (+7円、+1.2%) 東洋証券 <8614> [東証P]が反発。25日の取引終了後に、金融商品仲介業を営むダブルチェック(東京都葛飾区)の全株式を26年1月5日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)ビジネスを更に拡大し、IFAチャネルの強化を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件による業績への影響は軽微としている。 ■ダイヘン <6622> 8,640円 (+100円、+1.2%) ダイヘン <6622> [東証P]が続伸。同社は17日の取引終了後、既存株主による150万株の売り出しを行うと発表した。株式需給の悪化が警戒され、株価は17日終値の9220円から21日ザラ場安値8270円まで10%強下落した。26日からは売出価格の決定期間に入っているが、電力設備投資需要などの拡大も期待されるなか、下値には値頃感からの買いも流入した様子だ。 ※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
