前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■コンヴァノ <6574> 108円 (-16円、-12.9%) コンヴァノ <6574> [東証G]が5日ぶり急反落。前週末21日取引終了後、26年3月期連結業績予想の修正を発表。売上高を123億7000万円から149億5000万円(前期比4.6倍)へ上方修正した一方、営業利益を65億3500万円から59億9000万円(前期1億3500万円)へ下方修正した。ビットコインを用いたトレジャリー偏重から、本業起点の事業成長とM&A・成長投資を重視する財務戦略に軸足を移す方針へ戦略を見直し、この影響を織り込んだ。足もとの受注や販売動向なども踏まえた。利益の下振れ見通しが嫌気された。 ■SBG <9984> 15,390円 (-1,700円、-10.0%) 東証プライムの下落率トップ。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が続急落。前週末に2000円あまりの急落に見舞われ、25日は先物主導のインデックス買いや空売り筋のショートカバーなどを誘導していたが上値が重かった。前日24日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が2.7%高と大幅高に買われたほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.6%高と急騰した。米ハイテク企業に積極投資するソフトバンクGにとっては足もとで追い風となった。ただ、米ハイテク株高を牽引したのはグーグルを傘下におくアルファベットで、同社の開発した最先端AIモデル「Gemini(ジェミニ)3」への高評価が同社株を押し上げ、全体リスクオン相場にも貢献する形となったが、ジェミニ3は高性能かつ低コストを売り物としており、「AIデータセンターへの過剰投資に警鐘を鳴らす材料ともなり得る」(証券系アナリスト)という指摘もある。ソフトバンクGの株価に、マイナスに働く可能性も指摘された。 ■ナカニシ <7716> 1,915円 (-128円、-6.3%) ナカニシ <7716> [東証S]が急反落。SMBC日興証券が21日付で投資評価を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」へ、目標株価を3000円から2400円へ引き下げたことが売り材料視された。同証券によると、情勢不透明感から25年12月期に未消化だった先行投資費用増が26年12月期に発生するシナリオを想定。加えて、米国歯科用ハンドピースの市場シェア増が従来想定よりも緩やかになっている点、買収した歯科チェアを販売するDCIのDSO向け販売と市場開拓の遅れ、中国メーカーとの競合リスクも指摘した。 ■岡部 <5959> 909円 (-18円、-1.9%) 岡部 <5959> [東証P]が3日ぶり反落。前週末21日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表しており、株式需給の悪化が警戒された。みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]傘下のみずほ銀行と三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]傘下の三菱UFJ銀行がそれぞれ100万株、合計200万株を売り出すとしており、これを嫌気した売りが出た。需要状況に応じて上限30万株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は12月2日から4日までのいずれかの日に決める。あわせて岡部は自社株200万株(発行済み株式総数の4.06%)を12月10日に消却する予定だと発表した。 ※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース
