前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■日経レバ <1570> 42,390円 (+2,000円、+5.0%) NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が3日ぶり大幅反発。注目された米半導体大手エヌビディアの決算発表は8-10月期実績及びガイダンスともに事前コンセンサスを上回る内容で、同社株は時間外で大幅高に買われ、これに追随する形で東京市場でも日経平均寄与度の高い半導体製造装置関連株などを中心に買いが流入、日経平均は一時2000円を超える上昇で5万円大台を一気に回復した。日経レバは日経平均に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから、短期値幅取りを狙った個人投資家資金などを呼び込んだ。直近の信用取組(14日現在)は買い残が増加し売り残が減少していることから需給面ではやや緩んでいるが、それでも信用倍率は1.20倍と拮抗している。一方、日証金では貸株が融資を上回り、貸借倍率は0.77倍と売り長の状態にありショートカバーを誘発している。テクニカル的にも今週大陰線で下放れた25日移動平均線を、マドを開けて上回るなど、派手なパフォーマンスとなった。 ■レナ <4889> 1,940円 (+90円、+4.9%) レナサイエンス <4889> [東証G]が大幅続伸。19日の取引終了後、同社が開発したPAI-1阻害薬「RS5614」について、犬や猫向けの動物医薬品分野での開発を始めると発表しており、材料視されたようだ。犬の関節炎や皮膚がん、猫の慢性腎臓病への有効性に関する臨床試験を実施する予定。まずは犬や猫における安全性確認試験を開始した。 ■ストライダズ <9816> 276円 (+9円、+3.4%) ストライダーズ <9816> [東証S]が大幅反発。投資やM&Aなどを手掛ける成成(東京都江戸川区)は19日の取引終了後、関東財務局へ大量保有報告書を提出した。新たにストライダズの株式について5%を超えて保有していることが明らかになり、需給思惑的な買いが集まった。大量保有報告書によると、成成の保有割合は5.01%。報告義務発生日は11月12日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。 ■MS&AD <8725> 3,403円 (+110円、+3.3%) MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]が大幅続伸。同社は19日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、純利益予想を従来の5790億円から5900億円(前期比14.7%減)に引き上げた。また、取得総数7500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.0%)、取得総額1350億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。これらが株価の支援材料となった。グループのうち損保では海外保険子会社と三井住友海上火災保険、三井ダイレクト損害保険の正味収入保険料を、国内生保では三井住友海上プライマリー生命保険の収入保険料の見通しを引き上げた。9月中間期の純利益は前年同期比7.1%増の4916億7400万円だった。自社株の取得期間は11月20日から26年3月24日まで。今年11月28日には発行済み株式総数の7.2%に相当する自社株1億1584万6976株を消却する。 ■モリト <9837> 1,668円 (+40円、+2.5%) モリト <9837> [東証P]が5日ぶり反発。20日午後3時ごろに、25年11月期の期末配当予想を36円から37円へ増額修正し、年間配当予想を69円から70円(前期63円)へ引き上げた。また、自社株320万株(消却前発行済み株数の10.67%)を11月28日付で消却すると発表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。なお、消却後の発行済み株数は2680万株となる。 ■ウェーブHD <7940> 1,195円 (+29円、+2.5%) ウェーブロックホールディングス <7940> [東証S]が反発。シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が19日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書のなかで、共同保有者による株式保有比率が従来の24.06%から26.89%に上昇しており、思惑視した買いが進んだ。シティインデックスイレブンスは17日及び18日も共同保有者による保有割合が増加したことを報告していた。19日の変更報告書では共同保有者のうち、レノ(同)の保有割合が1.82%から4.65%に増えた。報告義務発生日は11月12日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。 ■ダイキン <6367> 19,610円 (+465円、+2.4%) ダイキン工業 <6367> [東証P]が5日ぶり反発。大和証券は19日、同社株のレーティング「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を2万1000円から2万3000円に引き上げた。同証券では、ファンダメンタルズ面で前向きな変化は多いとして、26年3月期の連結営業利益は従来予想から100億円増額し4400億円に見直した。27年3月期の同利益は4800億円を見込んでいる。また、株主還元強化への期待が足もとの株価を牽引しているとみている。 ■ベルーナ <9997> 941円 (+22円、+2.4%) ベルーナ <9997> [東証P]が続伸。午後1時30分ごろ、中国政府が中国国民に対して当面の間、日本への渡航を避けるように注意喚起したことが伝えられたことを受けて、同社ホテル事業への影響を発表。同社ホテルにおける中国人の宿泊者の割合は全体の約2%にとどまるため、今回の渡航自粛の注意喚起による宿泊需要減少の影響は限定的としたことが好感された。同社によると、海外ツアー団体客への過度な依存を抑えた運営を行ってきた結果、個人宿泊者の利用が相対的に多く、これが中国人宿泊者割合の低さに表れているとしている。 ■アシックス <7936> 3,661円 (+63円、+1.8%) アシックス <7936> [東証P]が続伸。20日午前9時30分ごろ、スペインを中心にレース登録プラットフォーム(PF)サービスを提供する企業と、タイを中心に同様のサービスを提供する企業の2社を買収すると発表。海外顧客との接点拡大に伴う中期的な収益貢献を期待した買いが集まったようだ。ランニングイベントへのランナーの登録に向けたプラットフォームを運営する企業を傘下に収めることで、ブランド発信の強化を図るとともに、自社商品の経済圏の拡大につなげる。株式譲渡実行日はスペイン企業のDPTK INNOVACION Y TECHNOLOGIAが11月17日。タイのThaidotrunが来年4~6月。取得価額は2社とも非公表としている。 ■AIFCG <254A> 949円 (+16円、+1.7%) AIフュージョンキャピタルグループ <254A> [東証S]が続伸。20日正午ごろ、グループ会社を通じて ビットコインを約1億円相当分、追加購入したと発表した。足もとのビットコイン価格下落を好機と捉えたため。これにより、総額5億円分としていた購入をほぼ実行し完了した。今後はよりアクティブに保有暗号資産の投資運用を行っていくことを検討しているという。 ■中部鋼鈑 <5461> 2,065円 (+31円、+1.5%) 中部鋼鈑 <5461> [東証P]が続伸。20日午後1時ごろ、同社の製造プロセスにおける電力起因の二酸化炭素(CO2)排出量をゼロに削減した鉄鋼製品「すみれす」が、東京建物 <8804> [東証P]によるオフィスビル「T-PLUS博多駅前」に一部採用されることが決まったと発表しており、材料視した買いが入った。 ※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
