午前:債券サマリー 先物は大幅続落、円安進行によるインフレ懸念などが影響

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市況

 20日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続落。高市早苗政権が掲げる経済政策が財政悪化につながるとの警戒感に加え、為替市場で円安が進んだことからインフレが懸念された。

 各メディアが19日に「政府が近く策定する総合経済対策が20兆円を超える規模で調整されている」と報じたことで、財政悪化リスクが意識されているもよう。また、足もとでの円安進行が輸入物価の上昇を通じて国内のインフレ圧力になりかねないとの見方も売りを促した。前日の米長期債相場が反落(金利は上昇)するなど買い手掛かり材料に乏しいなか、債券先物は午前10時30分すぎに135円03銭まで下押す場面があった。なお、きょうは「残存期間1年超3年以下」「同3年超5年以下」「同5年超10年以下」「同25年超」を対象とする国債買い入れオペが実施される。

 午前11時の先物12月限の終値は、前日比51銭安の135円10銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.035%高い1.800%と17年半ぶりの高水準をつけた。

出所:MINKABU PRESS

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