前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
投稿:
■ジェリビンズ <3070> 85円 (+2円、+2.4%) ジェリービーンズグループ <3070> [東証G]が5日ぶり反発。19日、Eコマース総合ソリューションサービス企業である中国の山東若嘯科技と業務提携すると発表しており、好材料視された。ジェリビンズでは、中国のEコマース市場への事業展開を最重要戦略の一つとして掲げており、中国の主要ECプラットフォーム(京東、天猫など)で、柔軟な運営とビッグデータ活用によるきめ細かな運営システムを強みに多くのブランドの成長を支援してきた山東若嘯科技と業務提携することで、中国市場における事業基盤の早期確立と、売り上げ・ブランド価値の最大化を図るのが狙い。なお、26年1月期業績への影響は精査中としている。 ■日化薬 <4272> 1,529円 (+33.5円、+2.2%) 日本化薬 <4272> [東証P]が3日ぶり反発。SBI証券が18日、日化薬の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は1500円から1900円に増額修正している。ライフサイエンス部門について、医薬品やバイオシミラーが寄与する形で好調に推移していると指摘。バイオシミラーの「ベバシズマブBS」に関して他社製品からの代替により市場シェアを拡大していることなどを踏まえ、同証券は日化薬の27年3月期営業利益予想を従来の240億円から255億円に見直した。目標株価と時価の差が広がったことを理由に、投資判断も修正した。 ■物語コーポ <3097> 4,185円 (+70円、+1.7%) 物語コーポレーション <3097> [東証P]が上伸。大和証券は18日、同社株のレーティング「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を4800円から5000円に引き上げた。同社の第1四半期(7-9月)の業績は堅調だった。国内は既存店が伸び悩んだが良好で、海外も増益要因に働いた。同証券では26年6月期から28年6月期は15%程度の営業増益が続くとみている。 ■明星工 <1976> 1,594円 (+24円、+1.5%) 明星工業 <1976> [東証P]が4日ぶり反発。英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが18日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書で、共同保有者も含めた株式保有比率が従来の10.36%から11.38%に上昇しており、思惑視した買いが入った。英ニッポン・アクティブの保有割合が7.38%から7.43%に、米エヌエーブイエフ・セレクトの保有割合が2.31%から3.28%に増えた。報告義務発生日は11月11日。保有目的は投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこととしている。また、全ての株主のために株式価値を高めるための方法を話し合うことを目的とし、経営陣に対して対話を要求する場合もあるという。 ■ピジョン <7956> 1,625.5円 (+22.5円、+1.4%) ピジョン <7956> [東証P]が4日ぶり反発。18日の取引終了後、新ブランド「ピジョンキッズ」を立ち上げ、キッズ市場に本格参入すると発表しており、好材料視された。「ピジョンキッズ」は、暮らしに「あそび」を散りばめることで子どもの「やってみたい!」気持ちを引き出し、楽しく「できた!」を積み重ねていける商品を届ける未就学児向けの新ブランド。第1弾として、「魔法のあわあわボディソープ」及び「魔法のあわあわシャンプー」を来年2月9日に発売し、全国のベビー用品専門店や公式オンラインショップで販売する。 ■イクヨ <7273> 893円 (+12円、+1.4%) イクヨ <7273> [東証S]が続伸。同社は自動車の内装や外装に使う部品の製造を手掛けるが、中国資本が筆頭株主となっており、現在はビットコイン購入や仮想通貨採掘など暗号資産分野への展開に注力している。18日取引終了後、デジタルアセットマイニング事業で計画していた1400台のマイニングマシンすべての設置・稼働が完了したことを発表した。これにより先行稼働時の400台体制と比較して3.5倍のマイニング能力に拡大されたことになる。これを手掛かり材料にリバウンドを狙った買いが優勢となった。 ■ALSOK <2331> 1,174円 (+14.5円、+1.3%) ALSOK <2331> [東証P]が反発。SMBC日興証券が18日付で目標株価を1400円から1500円へ引き上げており、これが材料視された。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券によると、26年3月期第2四半期は好決算で、収益性改善が想定以上のペースで進んでいると指摘。機械警備の価格改定は早ければ27年3月期中に実施されると予想している。 ■守谷輸送機 <6226> 5,020円 (+55円、+1.1%) 守谷輸送機工業 <6226> [東証S]が反発。同社は19日午後3時、新たな製品開発拠点の立ち上げに向け、建設用地を取得すると発表。開発力の強化と今後の収益貢献を期待した買いが株価を押し上げたようだ。神奈川県東部において25年12月以降に取得する予定。投資額は31億円の見込みで自己資金により充当する。計画の詳細はこれから検討することとなり、開示すべき事項が生じた際には公表する方針。 ■三精テクノロ <6357> 2,391円 (+25円、+1.1%) 三精テクノロジーズ <6357> [東証S]が3日続伸。同社は18日の取引終了後、保有するフジテック <6406> [東証P]の全株式について、投資ファンドがフジテックに対して実施したTOB(株式公開買い付け)に応募することを決め、特別利益を計上する見込みとなったと発表。これを材料視した買いが株価をサポートしたようだ。TOBが成立し保有株式を売却した場合、三精テクノロは投資有価証券売却益として15億200万円の特別利益を計上する見込み。業績予想への影響について、修正が必要な場合には速やかに公表するとしている。 ■リンナイ <5947> 3,763円 (+39円、+1.1%) リンナイ <5947> [東証P]が4日ぶり反発。SMBC日興証券が18日付で目標株価を4150円から4200円へ引き上げた。投資評価は「2(中立)」を据え置いた。同証券によると、27年3月期からの新中期経営計画において安定した利益成長に加え、ROE10%超を目指して株主還元が強化されるかが注目点と指摘。電化対応を含む高付加価値製品の強化にも注目とした。 ※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
