前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
投稿:
■ビーマップ <4316> 955円 (+150円、+18.6%) ストップ高 ビーマップ <4316> [東証G]がストップ高。同社は17日の取引終了後、イスラエルのロボティクス企業であるRobotican社の製品について、日本国内での取り扱いを正式に始めると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。Robotican社は警備・災害・防衛 対応用の無人システムを開発。世界各国の防衛機関で高い評価を受けており、無人偵察ドローンなどを製品群に持つ。ビーマップは自衛隊や防衛装備庁向けの技術評価や、警察、消防、自治体による災害救助支援、重要インフラ警備といった分野での導入・実証を進める。 ■アップコン <5075> 1,100円 (+150円、+15.8%) ストップ高 アップコン <5075> [名証N]がストップ高。17日の取引終了後、26年1月期の単独業績予想について、売上高を12億円から13億2000万円(前期比10.6%増)へ、営業利益を2億2800万円から3億5000万円(同5.7%増)へ、純利益を1億5300万円から2億1500万円(同11.9%減)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。公共・民間工事ともに受注が好調に推移したことに加えて、大型案件を複数受注したことなどが寄与する。同時に、未定としていた期末一括配当予想を11円にすると発表した。前期は25円だが、10月1日付で1株を3株に株式分割しており、実質増配となることも好材料視されたようだ。 ■クラウドW <3900> 921円 (+122円、+15.3%) 一時ストップ高 クラウドワークス <3900> [東証G]が4日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。17日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、バッファロー <6676> [東証S]の牧寛之社長の株式保有割合が6.03%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は11月17日となっている。 ■倉元 <5216> 139円 (+16円、+13.0%) 倉元製作所 <5216> [東証S]が4日ぶり急反騰。17日の取引終了後、ペロブスカイト太陽電池事業の迅速な立ち上げに向けて、同事業を承継する子会社を12月15日に新設すると発表した。投資意欲がある他企業との資本提携を通じ、事業に必要な資金を子会社で調達するとしている。前営業日に株価が急落していたことも相まって、発表内容を材料視した買いが集まった。 ■ニチコン <6996> 1,453円 (+144円、+11.0%) 東証プライムの上昇率3位。ニチコン <6996> [東証P]が5日続急騰。同社は17日に26年3月期第2四半期累計(4-9月)の決算説明会を行い、資料を自社のホームページで公開した。このなかでアルミ電解コンデンサー市場に関して、北米向けの関税対策として前倒しの生産が寄与し比較的好調に推移したとしたうえで、下期にかけてもAIサーバー用途を中心として高水準となる見通しを示した。ニチコンとしてサーバー向けコンデンサーの売上高が今後拡大すると予測するほか、家庭用蓄電システムも増収基調が続くと想定している。5日の決算発表後に株価は大きく水準を切り下げることとなったものの、説明会の内容を受け見直し買いが集まったようだ。 ■スターシーズ <3083> 695円 (+60円、+9.5%) スターシーズ <3083> [東証S]が4日ぶり急反発。18日午前8時50分ごろ、連結子会社のスターシーズデジタルが海外のIT関連サービスプロバイダーにデータセンターで使用するAIクラスター用サーバーを販売すると発表した。売上高は概算で1200万ドル(18億円)を超えるとしており、業績への貢献を期待した買いが集まっていた。今期の通期業績に与える影響については現在算定しているという。 ■フィナHD <4419> 1,022円 (+87円、+9.3%) Finatextホールディングス <4419> [東証G]が4日ぶり急反発。SBI証券が17日、フィナHDの投資判断を従来の「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は1600円から1900円に増額修正している。フィナHDは12日に26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を開示。営業利益が2ケタ減益となったことを背景に翌13日に株価はストップ安に売られた。SBI証券はフィナHDのビッグデータ解析事業について、不動産向けで出遅れがあり、もともと営業面では大企業を得意としていた同社が中小企業をターゲットとしたこともあって、やや不振だったもようだと指摘。ただし大手顧客の獲得もあり下期の挽回は十分に可能とみる。金融関連事業では前年の伸び率が相当高かったなかで更に一段伸長したのは好印象だとし、目標株価と時価の差が広がったことから投資判断を引き上げた。 ■ウェーブHD <7940> 1,225円 (+91円、+8.0%) ウェーブロックホールディングス <7940> [東証S]が4日ぶり急反発。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が17日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書のなかで、共同保有者による株式保有比率が従来の20.98%から22.24%に上昇しており、思惑視した買いを集めた。共同保有者のうち、シティインデックスファースト(同台東区)の保有割合が6.05%から7.31%に増えた。報告義務発生日は11月10日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。 ■ジンジブ <142A> 775円 (+47円、+6.5%) ジンジブ <142A> [東証G]が4日ぶり急反発。17日取引終了後、チエル <3933> [東証S]の子会社チエルコミュニケーションブリッジが運営する進路情報事業の買収に向けた基本合意書締結を発表した。譲渡契約締結日は来年2月16日、事業譲渡実行日は同3月31日の予定。これが材料視された。 ■セキュアヴェ <3042> 352円 (+20円、+6.0%) セキュアヴェイル <3042> [東証G]が3日ぶり急反発。ITセキュリティー分野に特化し、情報セキュリティー構築、セキュリティー運用監視、ログ解析サービスなどを一気通貫で提供できる強みを持っている。高市政権では重点投資を行う17の戦略分野として「サイバーセキュリティー」も掲げており、同社株はそのテーマ買い対象として注目される。26年3月期は売上高が前期比15%増の13億2000万円と2ケタ伸長を予想、営業利益段階で同3.1倍となる1億900万円を見込んでいる。急騰習性もあり、10月21日には長い上ヒゲ形成ながら438円の年初来高値に買われた経緯がある。株式需給面では、直近で貸株市場を経由した空売りが増勢となっていたことから、その買い戻しによる浮揚力も働きやすかった。 ■アルゴグラフ <7595> 1,485円 (+71円、+5.0%) 東証プライムの上昇率10位。アルゴグラフィックス <7595> [東証P]が4日続急伸。今月6日につけた年初来高値1439円を上回った。同社は自動車業界向けなどを中心にCAD・CAMシステム販売を手掛けるが、業績は増収増益基調が続いており株価も9月以降は一貫して上値指向にある。そうしたなか、17日取引終了後に26年3月期最終利益予想の修正を発表、従来予想の75億3000万円から188億3100万円(前期比2.5倍)に大幅増額した。保有するSCSK <9719> [東証P]の全株式を売却し、投資有価証券売却益として160億3200万円を特別利益に計上する見込みであることから修正したもの。一過性ではあるがPERは前日17日終値換算で5倍強まで低下しており、これが株価を強く刺激する格好となった。 ■千代建 <6366> 625円 (+26円、+4.3%) 千代田化工建設 <6366> [東証S]が大幅続伸。18日午前11時ごろ、グループ会社と米マクダーモットが米国テキサス州のゴールデンパスLNGプロジェクトの顧客であるゴールデンパスLNGターミナル(GPX社)と交渉を進めていた改定EPC契約(設計・調達・建設工事請負契約)を締結したと発表した。同プロジェクトを共同遂行していたザカリー・インダストリアルの経営破綻を受け、千代建は引当金として370億円計上していたため、今回の契約締結に伴う引当金の見直しにより採算が改善するとの思惑から買いが流入した。なお、千代建は同日、ケルバー・ジャパン(東京都中央区)と戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表。ケルバーが提供するデータ分析プラットフォームを活用し、PLM(製品ライフサイクル管理)分野での包括的なソリューションの提供を目指す。 ■コレックHD <6578> 333円 (+13円、+4.1%) コレックホールディングス <6578> [東証S]が大幅反発。17日の取引終了後、子会社ノイアットが、不動産賃貸管理会社向けの空室電気代行サービス「KUDEN(クーデン)」をリリースしたと発表しており、好材料視された。従来、空室時には内覧やクリーニングのために電気を通す必要がある一方、電力会社への個別連絡や書類作成など煩雑な手続きにより不動産管理会社の工数増加が課題となっていたが、「KUDEN」はこうした課題を解決するために、不動産賃貸物件の空室期間における電気の開通・停止をワンクリックで行えるようにしたサービス。同サービスを導入することで、不動産管理会社は空室期間の電気代を負担することなく、入居者をスムーズに案内できるようになり、コスト削減と入居者満足度向上を同時に実現できるとしている。 ■BRUNO <3140> 1,030円 (+33円、+3.3%) BRUNO <3140> [東証G]が3日ぶり大幅反発。17日の取引終了後に特別株主優待を実施すると発表しており、好感された。今年11月に創業30周年を迎えることを記念して実施するもので、25年12月31日時点で400株以上を保有する株主を対象に、特設サイトで使用できるクーポンを保有株数に応じて1万8000~3万円相当贈呈する。 ■ワークマン <7564> 6,630円 (+110円、+1.7%) ワークマン <7564> [東証S]が反発。SMBC日興証券が17日、ワークマンの目標株価を5800円から6600円に引き上げた。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続している。当面はリカバリーウェアが業績をけん引すると想定。熱中症対策需要については来期以降も継続して発生すると予想する。同証券はワークマンの27年3月期営業利益予想を従来の305億円から321億円に増額修正した。 ■AIストーム <3719> 459円 (+7円、+1.6%) AIストーム <3719> [東証S]が7日続伸。同社は14日の取引時間中に25年12月期の業績予想の上方修正を発表した。AI&モルタル事業(旧デジタルサイネージ事業)では、実物資産活用型のトラックファンドの組成が想定以上となり、ファンドの販売も好調だったという。決算発表を受けた買いが続くなかで、18日にはサーバー・ネットワークなどのIT機器販売において、売り上げが6億円以上へ到達したと公表。国内大手オンライン配信プラットフォームを含む複数の事業者に対しライブ配信基盤の高度化を支援しており、今後も事業成長の加速を図る構えを示している。18日の同社株は朝方に下げに沈む場面があったが持ち直し、発表を受けて強含んだ。 ■ウェリタス <130A> 527円 (+6円、+1.2%) Veritas In Silico <130A> [東証G]が4日ぶり反発。17日の取引終了後、島根大学と肺移植後の機能不全を抑制する新たな医薬品の研究開発を目的とした共同研究を開始したと発表しており、好材料視された。同共同研究は、原発性肺移植片機能不全(PGD)に関与する重要な因子の作用を抑制するアンチセンス核酸(ASO)を創製し、PGDを抑制する新たな医薬品の開発を目指すもの。ウェリタスが独自の創薬プラットフォーム「ibVIS」を用いてASOの設計や新規分子に対する、培養器や試験管内などの人工的な環境で行う評価方法であるin vitro評価系の確立、並びにin vitro評価系におけるASOの効果確認を通じた最適化を分担。島根大学はこれらと並行して、肺障害ラットモデルの作製を行い、肺障害ラットモデルにて最適化されたASOの有効性確認を分担する。なお、25年12月期以降の業績に与える影響は軽微としている。 ■勤次郎 <4013> 1,330円 (+14円、+1.1%) 勤次郎 <4013> [東証G]が続伸。17日の取引終了後、提供する勤怠管理・健康管理システム「Universal勤次郎」に給与管理機能を追加したと発表しており、サービスの拡充を材料視した買いが入った。複雑な計算ロジックに対応できる柔軟な設定機能を備えるほか、オプションで社会保険料の自動計算及び各種届出対応などを実装した。今後は年末調整や電子申請、デジタル給与払いへの対応機能も順次加える。 ■令和AH <296A> 708円 (+7円、+1.0%) 令和アカウンティング・ホールディングス <296A> [東証G]が6日続伸。18日、子会社であるミラクル経理が、経理DXに資するシステム「ミラクルX」の第1弾「X1(エックス・ワン)|AI資産判定」のサービスを開始したと発表しており、好材料視された。ミラクル経理は、経理のプロとして令和AHに長年蓄積されたノウハウを活用し、経理業界の課題を解決するために専門知識を実装したAI経理システムの企画・設計・開発を進めており、今回その第1弾として「X1|AI資産判定」を開始する。実務の現場で多大な人手・時間を要する固定資産判定作業について、AIによる自動判定を実現することで、作業時間を大幅に削減するとしている。 ※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
