【↓】日経平均 大引け| 急落、主力株中心に売られ5万円割れ (11月18日)

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市況

日経平均株価
始値  49812.95
高値  49971.55
安値  48661.52
大引け 48702.98(前日比 -1620.93 、 -3.22% )

売買高  24億3356万株 (東証プライム概算)
売買代金 6兆4627億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は1600円超の急落、5万円台大きく割り込む
 2.米利下げ観測の後退に加え、国内の長期金利上昇を懸念
 3.円安進行も好感されず、後場に入って下げ足が加速する
 4.半導体やインバウンド関連売り叩かれ、投資心理冷やす
 5.33業種すべてが下落、個別株も86%の銘柄が値を下げる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比557ドル安と3日続落した。FRBの追加利下げ観測の後退やエヌビディアの決算発表を前に持ち高調整の売りが優勢となった。

 東京市場では、主力株中心に広範囲に売りが広がり、日経平均株価は3%を超える急落となった。フシ目の5万円大台を大きく割り込んだ。

 18日の東京市場は、リスク回避の売り圧力が急速に強まり5万円台を割り込んだだけでなく、一気に4万9000円台も下回った。前日の米国株市場では12月のFOMCでの利下げ観測が後退していることなどを背景にNYダウやナスダック総合株価指数が揃って下落しており、この流れが東京市場にも波及した。外国為替市場では1ドル=155円台まで円が売られたが、長期金利が上昇するなか、円安を好感する動きもみられず日経平均は後場に入り下げ足を一段と強めた。ビットコイン価格の急落なども投資マインドを冷やし、日経平均は1600円を超える下げとなった。半導体関連株が大きく売られたほか、前日に続きインバウンド関連株への売り圧力も目立った。業種別では33業種すべてが下落、個別株も値下がり銘柄がプライム市場全体の86%を占めるなど全面安に近い商状だった。

 個別では、前日に続き断トツの売買代金をこなしたキオクシアホールディングス<285A>が大幅安となり、ソフトバンクグループ<9984>、フジクラ<5803>も大きく値を下げた。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>などの下げも目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売られ、三井海洋開発<6269>、日立製作所<6501>なども大幅に水準を切り下げた。JX金属<5016>が値下がり率トップに売り込まれたほか、オルガノ<6368>も急落した。

 半面、ここ大きく売り込まれていたサンリオ<8136>がプラス圏で着地、ファーストリテイリング<9983>も底堅さを発揮した。オリエンタルランド<4661>、JR東日本<9020>なども小じっかり。ラックランド<9612>が急騰、Orchestra Holdings<6533>は連日のストップ高。ニチコン<6996>、ギフティ<4449>なども値を飛ばした。第一稀元素化学工業<4082>も物色人気。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は電通グループ <4324>、塩野義 <4507>、花王 <4452>、日ハム <2282>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、フジクラ <5803>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約796円。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)陸運業、(2)小売業、(3)パルプ・紙、(4)水産・農林業、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)電気機器、(3)機械、(4)石油・石炭、(5)銀行業。

■個別材料株

△日揮HD <1963> [東証P]
 野村證券が投資判断を格上げ。
△セキュアヴェ <3042> [東証G]
 サイバー防衛で活躍余地。
△BRUNO <3140> [東証G]
 創業30周年を記念して特別株主優待を実施へ。
△クラウドW <3900> [東証G]
 バッファロー <6676> の牧寛之社長が大量保有報告書を提出。
△ビーマップ <4316> [東証G]
 イスラエル企業の防衛関連製品の取り扱い開始と発表。
△フィナHD <4419> [東証G]
 SBI証券が投資判断と目標株価を引き上げ。
△倉元 <5216> [東証S]
 ペロブスカイト太陽電池事業の子会社移管を発表。
△ニチコン <6996> [東証P]
 決算説明会でAIサーバー製品や家庭用蓄電システムの成長見通し示す。
△アルゴグラフ <7595> [東証P]
 今3月期特別利益計上で最終利益2.5倍に。
△ウェーブHD <7940> [東証S]
 シティインデックスイレブンスらの株式買い増し。

▼サカタINX <4633> [東証P]
 256万2400株の売り出し発表で需給悪化を警戒。
▼東エレク <8035> [東証P]
 米ハイテク株安でAI・半導体関連は売り優勢。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ラックランド <9612>、(2)オーケストラ <6533>、(3)ニチコン <6996>、(4)ギフティ <4449>、(5)ペプドリ <4587>、(6)アイダ <6118>、(7)電気興 <6706>、(8)サンウェルズ <9229>、(9)稀元素 <4082>、(10)アルゴグラフ <7595>。
 値下がり率上位10傑は(1)JX金属 <5016>、(2)グロバルLM <3486>、(3)フジクラ <5803>、(4)オルガノ <6368>、(5)古河電 <5801>、(6)コクサイエレ <6525>、(7)住友電 <5802>、(8)Aクリエイト <8798>、(9)野村マイクロ <6254>、(10)リンクユーG <4446>。

【大引け】

 日経平均は前日比1620.93円(3.22%)安の4万8702.98円。TOPIXは前日比96.43(2.88%)安の3251.10。出来高は概算で24億3356万株。東証プライムの値上がり銘柄数は198、値下がり銘柄数は1383となった。東証グロース250指数は679.97ポイント(18.56ポイント安)。

[2025年11月18日]


株探ニュース

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