外為サマリー:一時154円40銭台に下落、経済対策「17兆円上回る規模」と伝わる

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為替

 17日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=154円63銭前後と前週末の午後5時時点に比べ4銭程度のドル安・円高となっている。

 前週末14日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=154円55銭前後と前日に比べ1銭程度のドル安・円高で取引を終えた。米ハイテク株安が一服したことを背景としたドル買い・円売りにより一時154円70銭台まで上伸した。カンザスシティー連銀のシュミッド総裁によるタカ派的な発言もドル円のサポート要因になったようだ。一方、米政府機関の閉鎖終結に伴い、経済指標の発表が再開されることとなり、その内容を見極めたいとの姿勢も強まった。

 日本の内閣府が17日発表した7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価変動を除いた実質が年率換算で1.8%減、前期比で0.4%減となった。6四半期ぶりのマイナス成長となったが、減少率は市場予想よりも小さなものとなった。GDPに対するマーケットの初期反応は限定的。半面、政府の経済対策が17兆円よりも大きな規模になると伝わるなかで財政悪化リスクが意識され、同日の長期金利は上昇している。日米金利差が縮小に向かうとの見方は、ドル円の圧迫要因となったもようで、一時154円40銭台まで下落する場面があった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1606ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0026ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=179円48銭前後と同44銭程度のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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