<動意株・14日>(大引け)=メニコン、西鉄、総医研HDなど
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メニコン<7780.T>=後場急動意。午後2時ごろに発表した9月中間期連結決算は、売上高614億8000万円(前年同期比1.5%増)、営業利益51億6800万円(同5.8%減)、純利益31億5300万円(同12.9%減)となったものの、7~9月期では営業利益が同14.3%増と2ケタ増となっており、直近四半期の業績好転を好感した買いが入っている。増産や国内での新製品導入による供給量増加が起因し、グローバルで1DAY製品の販売が拡大。6月に価格改定を行ったことも寄与した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高1250億円(前期比2.9%増)、営業利益102億円(同1.9%増)、純利益58億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いている。 西日本鉄道<9031.T>=急反発で1カ月半ぶりの新高値。13日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を4700億円から4765億円(前期比7.4%増)へ、純利益を212億円から250億円(同20.1%増)へ上方修正すると発表した。新規連結効果や不動産業における住宅事業での粗利増加、投資有価証券売却益の増加などが寄与する見通し。配当予想も40円から50円(前期40円)に増額した。これを好感した買いが集まっている。 総医研ホールディングス<2385.T>=マド開け急伸。年初来高値を更新した。同社は13日の取引終了後、26年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.6%増の14億1500万円、最終損益は8300万円の黒字(前期は2億9000万円の赤字)となった。最終損益の黒字額は通期の計画(3000万円)を超過した。更に、期末一括配当予想を5円増額して10円(前期は5円)に増額修正しており、これらを材料視した買いが入った。生体評価システムやヘルスケアサポート事業が増収増益となった。化粧品事業において子会社のビービーラボラトリーズの中国市場からの撤退と事業活動の終了の決定に伴い、既存取引先からの在庫確保のための受注が増加したことも寄与した。 セグエグループ<3968.T>=急速人気化で一時ストップ高。そのなか我が道を行く展開で10月7日の年初来高値705円を一気に上回り、値幅制限上限の743円まで買われる異色の上げ足をみせた。ネットワークセキュリティー製品の輸入販売とソリューションを手掛け、サイバー防衛関連の一角としてもマーケットの評価が高い。豊富な受注残を背景に足もとの収益は会社側想定を上回って好調な推移を示している。13日取引終了後に25年12月期第3四半期(25年1~9月)決算を発表、最終利益は9億4700万円(前期比54%増)と大幅な伸びを達成し、通期計画の7億8000万円を超過した。これがサプライズとなって投資マネーを強く誘引する格好となった。 児玉化学工業<4222.T>=一時ストップ高。ここジリ高歩調にあったが、きょうはサポートラインの5日移動平均線をマドを開けて一気に上放れる形となっている。プラスチック成形加工メーカーで、自動車やトラックの内外装部品などのOEMメーカーとしても高い競争力を有するが、金属加工会社買収などに伴う業容拡大効果でトップラインの拡大が目覚ましく、利益の伸びにも反映されている。そうしたなか、13日取引終了後に26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の12億円から14億円(前期比8.6倍)に増額しており、これをポジティブ視する買いを呼び込んでいる。 コスモ・バイオ<3386.T>=物色人気に一時ストップ高。同社は13日取引終了後、鶏卵バイオリアクター技術を用いて、甘味タンパク質「ブラゼイン」の製造に成功したと発表。世界的な砂糖代替品市場で優位に立つ可能性を広げるものだとしており、これが材料視されているようだ。ブラゼインは、ニシアフリカイチゴから抽出される天然の植物由来タンパク質で、砂糖(スクロース)の500倍から2000倍の強い甘味があり、次世代甘味料として高い期待が寄せられている。今回の成果は鶏卵バイオリアクターという日本発の技術を用いた次世代甘味料原料の低コストかつ大量生産に向けた一歩となるもので、中長期的なグループの成長戦略の柱のひとつとして位置づけ、積極的に事業展開を進めるとしている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS
