前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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■フィナHD <4419>  948円 (-300円、-24.0%) ストップ安

 Finatextホールディングス <4419> [東証G]がストップ安。12日取引終了後、上期(4-9月)連結決算を発表。売上高は44億6400万円(前年同期比29.4%増)、営業利益は3億6300万円(同10.8%減)だった。営業利益ベースで通期計画(18億7000万円)に対する進捗率は約19%となっており、これがネガティブ視されたようだ。金融インフラストラクチャ事業の増加が全体を牽引した一方、販管費の増加などが営業利益の押し下げにつながった。法人税等調整額の計上により、純利益は4億9500万円(同72.5%増)で着地した。なお、通期予想は据え置いている。

■ニッパツ <5991>  2,418円 (-500円、-17.1%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。ニッパツ <5991> [東証P]がストップ安。12日取引終了後、上期(4-9月)連結決算を発表。売上高は3939億3000万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は185億3400万円(同19.2%減)だった。自動車メーカーによる減産影響で主力のシート事業が振るわず、全体の足を引っ張った。減益で着地したことが嫌気された。あわせて、モーターコア事業の拡大に向けてインドへの投資を決定したと発表した。自動車電動化の需要に対応するため生産体制を整備する。投資額は約15億円。将来的な工場の増築や追加の設備導入を予定しており、今後の投資も含め2030年までの投資総額は約100億円を予定しているという。

■BTCJPN <8105>  774円 (-150円、-16.2%) ストップ安

 Bitcoin Japan <8105> [東証S]がストップ安。米ブルームバーグ通信が13日、「暗号資産(仮想通貨)への投資や保有をする『暗号資産トレジャリー』事業を中核に据える企業を巡り、日本取引所グループ(JPX)は関連企業の拡大を抑制する方法を検討している」と報じた。堀田丸正から商号変更したBTCJPNは、米バックト・ホールディングス  傘下で暗号資産をはじめとするデジタル資産の売買・管理などのプラットフォームやサービスを提供するバックト・オプコ・ホールディングスを筆頭株主に迎え、11月11日開催の臨時株主総会における定款の一部変更の承認を受け、新たな経営体制のもとで新規事業としてビットコイン・トレジャリー事業を開始する方針を示していた。日本取引所グループ <8697> [東証P]による規制強化の報道を受け、戦略の修正を余儀なくされるとの懸念が強まり、売り注文が殺到することとなった。

■ぴあ <4337>  2,983円 (-397円、-11.8%)

 東証プライムの下落率2位。ぴあ <4337> [東証P]が4日ぶり急反落。13日午後1時ごろ、26年3月期の連結業績予想について、売上高を470億円から500億円(前期比10.2%増)へ、営業利益を34億円から42億円(同59.3%増)へ、純利益を23億円から27億円(同69.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から20円(前期無配)へ引き上げたが、株価は前日まで3連騰しており、材料出尽くし感から利益確定売りに拍車がかかったようだ。取り扱いベースの売上高が四半期ベースで過去最高となった第1四半期に続き、第2四半期に入っても国内レジャー・集客エンターテインメント市場の活況が想定以上に継続したことが要因。また、大阪・関西万博のチケット販売や関連出版物の収益増も貢献し、上期業績が期初想定を大きく上回る規模で順調に推移したことから、通期予想を修正したとしている。なお、同時に発表した上期決算は、売上高262億5200万円(前年同期比23.9%増)、営業利益29億9400万円(同2.4倍)、純利益19億6100万円(同3.0倍)だった。

■Vテク <7717>  3,070円 (-340円、-10.0%)

 東証プライムの下落率4位。ブイ・テクノロジー <7717> [東証P]が続急落。12日取引終了後、上期(4-9月)連結決算を発表。売上高は197億4400万円(前年同期比11.6%減)、営業損益は3億7000万円の赤字(前年同期1億3600万円の赤字)となった。半導体・フォトマスク装置事業が堅調に推移したものの、フラットパネルディスプレイ(FPD)装置事業が減収・セグメント赤字となり全体を押し下げた。決算内容を嫌気した売りが優勢となった。

■酉島 <6363>  1,927円 (-162円、-7.8%)

 東証プライムの下落率7位。酉島製作所 <6363> [東証P]が4日ぶりに急反落。同社は11月12日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は0.4億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)に浮上して着地した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の58億円→51億円(前期は45.4億円)に12.1%下方修正し、増益率が27.8%増→12.3%増に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。

■OBARAG <6877>  3,870円 (-300円、-7.2%)

 OBARA GROUP <6877> [東証S]が続急落。同社は11月12日大引け後(17:00)に決算を発表、25年9月期の連結経常利益は前の期比3.8%増の101億円に伸びたが、26年9月期は前期比6.2%減の95.5億円に減る見通しとなったことで嫌気されたようだ。

※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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