【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や円安でリスク選好の買い優勢 (11月13日)

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市況

日経平均株価
始値  51013.15
高値  51338.89
安値  50954.27
大引け 51281.83(前日比 +218.52 、 +0.43% )

売買高  24億6649万株 (東証プライム概算)
売買代金 6兆2524億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、米政府機関の閉鎖終結で心理上向く
 2.NYダウ最高値と円安も支援
 3.TOPIXは連日最高値更新
 4.銀行株堅調でバリュー選好姿勢も
 5.ソフトバンクG続落し日経平均圧迫

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比326ドル高と4日続伸した。米政府機関の一部閉鎖の収束が引き続き買い材料視された。

 東京市場では、米国の政府機関の閉鎖終結が決まり、投資家のリスク許容度が高まるなか、相対的に出遅れ感のある好業績銘柄を中心に物色され、日経平均株価は安寄り後に切り返しプラス圏を維持。TOPIXは連日で最高値を更新した。

 米下院が「つなぎ予算案」を可決し、過去最長期間となる米政府機関の閉鎖が終結することとなった。米経済を巡る不透明感が後退するとの見方から、可決前の前日の米国市場でNYダウは4連騰で過去最高値を更新した。東京市場では値がさハイテク株の一角が売られ、日経平均は安く始まったものの、時間外取引での米株価指数先物の上昇に加え、ドル円相場が一時1ドル=155円台に乗せるなど円安基調を示し、全体相場の支援材料となった。日経平均の上げ幅は一時270円を超えた。半導体関連やデータセンター需要の恩恵を受けると期待される電線株が堅調に推移。銀行株や建設株も引き続き物色され、バリュー株の選好姿勢が継続した。決算発表を受けた個別物色が活発化するなかにあって、東証グロース市場250指数は反落した。

 個別では、アドバンテスト<6857>が買われ、三井E&S<7003>が頑強。古河電気工業<5801>が値を飛ばし、東京電力ホールディングス<9501>や東京ガス<9531>が株価水準を切り上げたほか、すかいらーくホールディングス<3197>や日本製鋼所<5631>が値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>が堅調。いすゞ自動車<7202>や住友ゴム工業<5110>、シチズン時計<7762>が急伸し、エムスリー<2413>とデクセリアルズ<4980>がストップ高となった。

 半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が続落し、JX金属<5016>やKOKUSAI ELECTRIC<6525>、任天堂<7974>が軟調推移。NTT<9432>が売られ、テルモ<4543>が下値を探り、ファーストリテイリング<9983>やMonotaRO<3064>が冴えない展開。ブイ・テクノロジー<7717>やLIFULL<2120>、ぴあ<4337>が大幅安となり、ニッパツ<5991>はストップ安となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、エムスリー <2413>、東エレク <8035>、中外薬 <4519>、フジクラ <5803>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約335円。うち225円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、テルモ <4543>、KDDI <9433>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約295円。うち148円はSBG1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)電気・ガス、(3)証券・商品、(4)ゴム製品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)金属製品、(4)その他製品、(5)海運業。

■個別材料株

△サンユ <1841> [東証S]
 MBO発表でTOB価格1600円にサヤ寄せ。
△サニーサイド <2180> [東証S]
 7-9月期(1Q)経常は3.2倍増益で着地。
△エムスリー <2413> [東証P]
 7-9月期最終利益が前年同期比8割増。
△デクセリ <4980> [東証P]
 今期上方修正と自社株買い。
△アウトルック <5596> [東証G]
 マネフォ <3994> が1株1800円でTOB。
△BUF <6676> [東証S]
 26年3月期業績・配当予想の上方修正と株主優待制度の拡充を好感。
△デコルテHD <7372> [東証G]
 IBJ <6071> が連結子会社化目指しTOBを発表。
△パリミキHD <7455> [東証S]
 MBO発表でTOB価格471円にサヤ寄せ。
△スター精 <7718> [東証P]
 米タイヨウ系ファンドによるTOB価格にサヤ寄せ。
△杉田エース <7635> [東証S]
 MBO発表でTOB価格の1710円にサヤ寄せ。

▼Aバランス <3856> [東証S]
 第2四半期決算の開示延期。
▼フィナHD <4419> [東証G]
 4-9月期営業減益。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エムスリー <2413>、(2)スター精 <7718>、(3)デクセリ <4980>、(4)レイズネク <6379>、(5)リンクユーG <4446>、(6)メイコー <6787>、(7)SWCC <5805>、(8)カヤバ <7242>、(9)住友ゴ <5110>、(10)古河電 <5801>。
 値下がり率上位10傑は(1)ニッパツ <5991>、(2)ぴあ <4337>、(3)LIFULL <2120>、(4)Vテク <7717>、(5)Jマテリアル <6055>、(6)アトラエ <6194>、(7)酉島 <6363>、(8)ASB機械 <6284>、(9)武蔵精密 <7220>、(10)テルモ <4543>。

【大引け】

 日経平均は前日比218.52円(0.43%)高の5万1281.83円。TOPIXは前日比22.39(0.67%)高の3381.72。出来高は概算で24億6649万株。東証プライムの値上がり銘柄数は952、値下がり銘柄数は604となった。東証グロース250指数は721.49ポイント(5.84ポイント安)。

[2025年11月13日]


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