前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■浅沼組 <1852> 953円 (+59円、+6.6%) 浅沼組 <1852> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は11月11日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比50.9%増の44.2億円に拡大し、通期計画の68.2億円に対する進捗率は64.8%に達し、5年平均の39.7%も上回ったことで好感されたようだ。 ■日精機 <7287> 1,936円 (+112円、+6.1%) 日本精機 <7287> [東証S]が3日続急伸。自動車用計器や二輪車用計器のトップメーカーで、ヘッドアップディスプレーでも世界首位級の実力を有するが、足もとの業績は二輪車用計器が好調で全体収益を牽引し、急回復トレンドに入っている。11日取引終了後に発表した26年3月期上期(25年4-9月)決算は営業利益段階で前年同期比52%増の52億4700万円と大幅な伸びを達成。特に7-9月期でみると同利益は前年同期比2.9倍という高変化を示しており、これをポジティブ視する形で投資資金が流入した。株価指標面ではPBRが0.5倍弱と解散価値の半値水準にあり、水準訂正余地の大きさも意識された。 ■DOWA <5714> 5,928円 (+336円、+6.0%) DOWAホールディングス <5714> [東証P]が急反発。12日午後3時ごろに26年3月期連結業績予想について、売上高を6920億円から6960億円(前期比2.6%増)へ、営業利益を240億円から285億円(同11.6%減)へ、純利益を270億円から310億円(同14.3%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を159円から183円(前期150円)へ引き上げたことが好感された。上期において金属価格が上昇したことに加えて、第3四半期以降も相場環境は前回予想に比べて円安ドル高となり、金、銀、銅及び亜鉛の平均価格が上昇すると想定していることが要因。また、金属価格の上昇に伴い、海外亜鉛鉱山の持ち分法投資利益の増加も見込む。同時に発表した9月中間期決算は、売上高3171億8800万円(前年同期比10.0%減)、営業利益117億5000万円(同45.3%減)、純利益136億2500万円(同33.6%減)だった。自動車関連製品及びサービスや情報通信関連製品の販売が増加し、環境・リサイクル関連サービスの受注は堅調に推移した一方、新エネルギー関連製品の販売が計画を下回った。 ■コスモHD <5021> 3,795円 (+214円、+6.0%) コスモエネルギーホールディングス <5021> [東証P]が急反発。同社は11月11日大引け後(16:00)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.5%減の532億円に減り、通期計画の1210億円に対する進捗率は44.0%にとどまり、5年平均の48.7%も下回った。ただ、直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比8.7倍の490億円に急拡大し、売上営業損益率は前年同期の-0.6%→7.6%に急改善したことが好感されたようだ。 ■パーソルHD <2181> 276円 (+15.4円、+5.9%) パーソルホールディングス <2181> [東証P]が続急伸。同社は11月11日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比12.1%増の239億円に伸び、従来の1.8%減益予想から一転して増益で着地したことで好感されたようだ。 ■富士製薬 <4554> 1,652円 (+92円、+5.9%) 富士製薬工業 <4554> [東証P]が急反発。同社は11月11日大引け後(16:30)に決算を発表、25年9月期の連結経常利益は前の期比0.3%増の44.5億円になり、26年9月期も前期比17.5%増の52.4億円に伸びを見込み、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで6期連続の増収になる。 ■じげん <3679> 527円 (+29円、+5.8%) じげん <3679> [東証P]が急伸。同社は11日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.3%増の137億7600万円、最終利益は同5.1%増の19億8200万円となった。第1四半期(4-6月)時点では最終減益だったこともあり、利益拡大を好感した買いが集まったようだ。メーカー領域に特化した人材紹介事業を運営するタイズを中心に既存事業が堅調に推移するなか、M&Aによる連結効果が出た。 ■不二製油 <2607> 3,447円 (+187円、+5.7%) 不二製油 <2607> [東証P]が続急伸。11日取引終了後、上期(4-9月)連結決算を発表。売上高は3756億9600万円(前年同期比18.9%増)、純利益は85億3900万円(同4.3倍)となった。主要原材料の調達価格上昇に伴う販売価格の上昇が売上高を押し上げた。利益面ではチョコレート用油脂の堅調な販売や、傘下の米業務用チョコレート大手ブロマーでのカカオ豆関連費用の減少が寄与した。好決算を評価した買いが入った。 ■三井E&S <7003> 5,879円 (+309円、+5.6%) 三井E&S <7003> [東証P]が急反発。同社は12日午後2時30分、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益予想は従来の見通しから80億円増額して310億円(前期比11.7%増)、最終利益予想は60億円増額して260億円(同33.5%減)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、増益となる見通しで、内容を好感した買いが入った。今期の売上高予想は据え置いた。舶用推進システムや物流システムの両セグメントでは上期に集中していた好採算の工事が着実に進捗し、原価低減効果も出た。米国の関税政策や地政学リスクなど不確実性が和らぎつつあることや、想定為替レートを1ドル=145円(従来は140円)に見直したことも踏まえ、業績予想に反映した。これまで15円としてきた期末配当予想については、利益予想を引き上げたことを踏まえ、未定に変更した。新たな配当予想は確定後、ただちに公表するとしている。 ■ソリトン <3040> 1,883円 (+98円、+5.5%) ソリトンシステムズ <3040> [東証P]が続急伸。サイバー攻撃対応のセキュリティー対策ソフトや認証システムなどへの展開で実績が高く、人工知能(AI)分野でも先駆し高い技術力に定評がある。高市政権ではサイバーセキュリティー分野を戦略分野として重点投資する構えを示しており、同社はその流れに沿う銘柄として注目度が高い。業績も時流を捉えた認証及びアクセス制御などのクラウドサービスで需要獲得が進み、25年12月期第3四半期(25年1-9月)の営業利益が前年同期比8割増となる18億6400万円と急拡大しており、通期見通しの22億円予想は上振れする可能性がある。 ■サッポロHD <2501> 7,859円 (+399円、+5.4%) サッポロホールディングス <2501> [東証P]が続急伸。12日午後2時ごろ、25年12月期連結業績予想について営業利益を200億円から278億円(前期比2.7倍)へ上方修正すると発表した。配当予想も60円から90円(前期52円)に増額した。これが好感された。国内酒類事業と不動産事業が寄与する見通し。海外酒類事業における売上数量の未達と円高の影響により、売上高予想については5320億円から5230億円(同1.5%減)へ下方修正した。あわせて、12月31日を基準日として1株を5株に分割すると明らかにした。 ■シップHD <3360> 2,548円 (+128円、+5.3%) シップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P]が5日続急伸。同社は11月11日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.7%増の87.2億円に伸びたことで好感されたようだ。 ■システムサポ <4396> 3,060円 (+151円、+5.2%) システムサポートホールディングス <4396> [東証P]が急反発。午後1時ごろに12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。また、同時に発表した第1四半期(7-9月)連結決算が、売上高75億1700万円(前年同期比22.1%増)、営業利益5億7200万円(同31.3%増)、純利益3億5300万円(同42.7%増)と大幅増益となったことが好感された。中期経営計画で重点分野としているクラウドインテグレーション事業を中心に、新規及び既存顧客の受注が好調に推移。また、25年7月にM&Aしたエコー・システムも売上高・利益に貢献した。なお、26年6月期通期業績予想は、売上高320億円(前期比18.8%増)、営業利益26億8600万円(同21.1%増)、純利益17億3700万円(同19.2%増)の従来見通しを据え置いている。 ■日化薬 <4272> 1,488円 (+72.5円、+5.1%) 日本化薬 <4272> [東証P]が急反発。同社は11月11日大引け後(16:00)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.1%減の108億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の197億円→209億円(前期は222億円)に6.1%上方修正し、減益率が11.5%減→6.1%減に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。 ■M&Aキャピ <6080> 3,220円 (+130円、+4.2%) M&Aキャピタルパートナーズ <6080> [東証P]が大幅反発。11日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く資産運用会社のゼナーアセットマネジメントによる株式保有割合が5.07%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資を主な目的とするが、状況に応じて、運営及び資本の効率化に向けて経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合があるとしている。なお、報告義務発生日は11月4日となっている。 ※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
