前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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■菱ガス化 <4182>  2,457円 (-500円、-16.9%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。三菱ガス化学 <4182> [東証P]がストップ安。10日取引終了後、26年3月期連結業績予想について最終損益を360億円の黒字から170億円の赤字(前期455億4400万円の黒字)に下方修正すると発表した。従来予想から一転赤字に転落する見通しを示しており、これを嫌気した売りが膨らんだ。オランダ子会社のメタキシレンジアミン製造設備について事業環境の悪化を受けて建設工事を一時中断しており、これに伴い502億円の減損損失を計上するため。あわせて売上高も7500億円から7300億円(前期比5.6%減)へ、営業利益も460億円から440億円(同13.5%減)へ見直した。

■コーセー <4922>  5,059円 (-997円、-16.5%) 一時ストップ安

 東証プライムの下落率2位。コーセー <4922> [東証P]が3日ぶり急反落、一時ストップ安となった。4月安値(5384円)を下回り、約7ヵ月ぶりに年初来安値を更新した。10日取引終了後、第3四半期累計(1-9月)連結決算を発表。売上高は2405億1000万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は135億7500万円(同27.8%減)だった。中華圏などが減収となった一方、国内事業が伸びたことで全体では小幅ながら増収を確保。利益面では新規連結対象のピューリ社ののれん償却をはじめとした管理費の上乗せに加え、タルト社におけるマーケティングコストや物流費の増加が響いた。通期で増収・営業増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。

■応用地質 <9755>  2,620円 (-273円、-9.4%)

 東証プライムの下落率5位。応用地質 <9755> [東証P]が急反落。11日午後2時ごろ、25年12月期連結業績予想について営業利益を45億円から33億円(前期比24.7%減)へ下方修正すると発表した。これが売り材料視された。売上高は750億円から760億円(同2.6%増)へ上方修正した。政府の国土強靱化対策などが追い風となる一方、洋上風力発電関連事業を巡る不確実性や米国景気の下振れ懸念などがあり、こうした状況を考慮して織り込んだ。なお、純利益は33億円から35億円(同12.7%減)へ見直した。また、配当予想は86円から90円(前期86円)に修正した。

※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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