前週末7日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■カナデビア <7004>  927円 (-220円、-19.2%)

 東証プライムの下落率2位。カナデビア <7004> [東証P]が3日ぶり急反落。6日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を据え置く一方、営業利益を270億円から180億円(前期比33.2%減)へ下方修正すると発表した。環境部門と機械・インフラ部門でコストアップやトラブルに伴う悪化が見込まれるという。従来の増益予想から一転して大幅減益に陥るとともに、8期ぶり減益となる見通しを示したことから、これを嫌気した売りが強まった。

■アンビスHD <7071>  427円 (-100円、-19.0%) ストップ安

 東証プライムの下落率3位。アンビスホールディングス <7071> [東証P]がストップ安。6日取引終了後、26年9月期連結業績予想について売上高を517億円(前期比5.1%増)、営業利益を38億円(同38.3%減)と発表した。前期に続き大幅減益の見通しを嫌気した売りが膨らんだ。新設施設の業績貢献や既存施設の稼働率回復を見込む一方、人件費などの費用増や来年度に予定される診療報酬改定の影響などを考慮して保守的に計画した。配当予想は前期比同額の4円とした。なお、同時に発表した25年9月期決算は売上高が491億7400万円(前の期比15.8%増)、営業利益が61億6200万円(同41.9%減)だった。

■味の素 <2802>  3,623円 (-700円、-16.2%) ストップ安

 東証プライムの下落率5位。味の素 <2802> [東証P]がストップ安。同社は6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.7%減の7388億8100万円、最終利益は同2.0%増の512億4500万円となった。中間期では最終増益を確保したものの、7-9月期の最終利益は約28%減と落ち込んだ。最終利益の通期計画に対する進捗率は約43%と低調で、失望売りを促した。調味料・食品部門では加工用うま味調味料で中国大手メーカーの増産や新規参入があって収益が落ち込んだほか、冷凍食品部門では国内で主力品のギョーザのシェアがプライベートブランドを含む他メーカーに流出。米国の関税による影響も受けた。なお、同社は決算発表とともに、取得総数3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.09%)、取得総額800億円を上限とする自社株買いの実施を開示した。取得期間は12月1日から26年11月30日まで。

■木徳神糧 <2700>  4,220円 (-700円、-14.2%) ストップ安

 木徳神糧 <2700> [東証S]がストップ安。6日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を77億円から86億円(前期比3.6倍)へ、純利益を54億円から59億円(同3.4倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を50円から70円へ引き上げたが、営業利益で90億円前後を見込んでいた市場予想を下回ったことから、失望売りが出たようだ。売上高は1770億円(同48.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、国産米の需給バランスが大きく崩れ24年産米の仕入価格と販売価格が高騰するなか、家庭用を中心とした強い引き合いにより販売が想定を上回るペースで推移した。また、原料価格の変動に関して、販売価格への適時かつ適切な反映に努めたことも寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高1309億300万円(前年同期比50.4%増)、営業利益79億6400万円(同4.8倍)、純利益54億6300万円(同4.4倍)だった。

■西華産 <8061>  2,187円 (-311円、-12.5%)

 東証プライムの下落率8位。西華産業 <8061> [東証P]が4日ぶり急反落。7日午後2時ごろ、上期(4-9月)連結決算を発表。売上高は518億3500万円(前年同期比16.4%増)、純利益は31億2200万円(同37.9%減)だった。火力や原子力発電所向け工事が順調に進んだことや、産業機械事業での大型案件などが業績に貢献した。ただ、前期に日本フェンオール <6870> [東証S]の持ち分法適用会社化に伴い負ののれんを計上した反動で、純利益は減少した。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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