前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■ニチコン <6996> 1,250円 (-268円、-17.7%) 東証プライムの下落率トップ。ニチコン <6996> [東証P]が3日続急落。同社は5日取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比12.3%減の15億4100万円となり、通期計画の60億円に対する進捗率は25.7%にとどまった。売上高は同4.5%減の807億3200万円で着地。コンデンサー事業は堅調だったものの、NECST事業(エネルギー・環境関連製品を中心とした事業)は減収減益となった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いた。 ■シグマクシス <6088> 700円 (-135円、-16.2%) 東証プライムの下落率2位。シグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P]が3日続急落。5日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を300億円から245億円(前期比6.8%減)へ、営業利益を69億5000万円から61億円(同8.2%増)へ下方修正すると発表した。子会社の一つを株式譲渡に伴い連結対象から外した影響を織り込んだ。期末にかけての新規案件の開始が想定より遅延していることも響く見通し。これを嫌気した売りが膨らんでいた。あわせて、これまで行っていた自社株買いを中止し、新たに取得上限300万株(自己株式を除く発行済み株数の3.55%)、または18億円とする自社株買いを実施すると発表した。更に11月28日付で300万株の自社株消却を行うことも明らかにした。 ■板硝子 <5202> 521円 (-100円、-16.1%) ストップ安 東証プライムの下落率3位。日本板硝子 <5202> [東証P]がストップ安。6日午後1時ごろ、上期(4-9月)連結決算を発表。売上高は4207億5300万円(前年同期比0.4%減)、最終損益は42億2000万円の赤字(前年同期38億6700万円の赤字)だった。建築用ガラスと高機能ガラス事業が減収となったものの、自動車用ガラス事業の増収でカバー。損益面では英国債売却に伴う損失などが響いた。最終赤字拡大で着地したことが売り材料視された。 ■サンリオ <8136> 6,434円 (-1,029円、-13.8%) 東証プライムの下落率4位。サンリオ <8136> [東証P]が4日ぶり急反落。5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を1688億円から1843億円(前期比27.2%増)、営業利益予想を673億円から702億円(同35.5%増)、最終利益予想を475億円から494億円(同18.4%増)とした。ただ、修正後の利益水準については物足りなさが意識されていたもようで、売りがかさんでいた。全体では9月中間期は計画を上回る業績で着地。売上高が876億7600万円(前年同期比39.6%増)、営業利益が391億8300万円(同66.1%増)、最終利益が275億1800万円(同44.3%増)になった。日本国内における大阪・関西万博関連のコラボレーション施策などが業績拡大に寄与。海外のライセンス事業は複数キャラクター戦略が特に進んでいる中国が牽引役になった。10月以降もトップラインの堅調な推移を見込んでおり、米国の関税措置の影響によるキャラクター市場全体の下振れリスクや成長に向けた戦略的な販管費の増加を織り込みつつ、米州を除く各地域の業績予想を引き上げた。同時に年間配当予想を中間・期末各30円の年60円から中間・期末各31円の年62円(前期は53円)に修正すると開示。最終利益予想の上方修正を踏まえた。 ■DTS <9682> 1,148円 (-123円、-9.7%) 東証プライムの下落率8位。DTS <9682> [東証P]が続急落。5日取引終了後に発表した上期(4-9月)連結決算は、売上高が669億2600万円(前年同期比11.8%増)、営業利益が80億8300万円(同25.2%増)だった。自治体や企業によるシステム刷新などの案件が好調だった。通期の増収増益見通しに変更はない。決算内容は良好だったものの、目先材料出尽くしとの見方から利益確定売りが先行する形となっていた。 ■シスメックス <6869> 1,610円 (-97円、-5.7%) シスメックス <6869> [東証P]が急反落。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しから250億円減額して5100億円(前期比0.3%増)、最終利益予想は120億円減額して450億円(同16.2%減)に引き下げた。増益予想から一転、減益を計画する形となり、見切り売りを促した。日本や中国での売上高が想定を下回る見通しとなった。9月中間期の売上高は2325億2700万円(前年同期比4.1%減)、最終利益は190億1900万円(同26.9%減)となった。 ■郵船 <9101> 4,913円 (-188円、-3.7%) 日本郵船 <9101> [東証P]が大幅安で4日続落。6日正午ごろ、26年3月期連結業績予想について純利益を2400億円から2100億円(前期比56.0%減)へ下方修正すると発表した。配当予想も235円から225円(前期325円)へ減額した。これを嫌気した売りに押されていた。コンテナ船事業で米関税政策に伴う短期運賃の下落といった影響が出る。自動車事業やドライバルク事業なども利益水準が想定を下回る見通し。なお、売上高については従来予想を据え置いた。 ※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース
