午後:債券サマリー 先物は続落、あすの10年債入札に警戒感

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市況

 4日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。前日の米長期債相場が反落(金利は上昇)したことが影響したほか、あす財務省が実施する10年債入札が警戒された。

 米連邦準備理事会(FRB)による12月の利下げ観測の後退が米債の重荷となっている様子。3日には米シカゴ連銀のグールズビー総裁が「現時点では労働市場よりインフレの方を懸念している」と述べ、米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は「次回会合での追加利下げの可能性について、予断を持たずにいるべき」との考えを示した。債券先物は米債券安に追随するかたちで売りが先行し、その後も足もとでの円安に促されて日銀は早期利上げを迫られるとの思惑などから軟調に推移。午後に入ると10年債入札を控えた調整売りなども流入し、午後1時40分ごろには135円82銭まで軟化する場面があった。10年債入札の発行予定額は前回と同じ2兆6000億円程度となっているが、米長期金利が上昇基調と外部環境がやや悪化していることが入札に対する警戒感につながっているようだった。

 先物12月限の終値は、10月31日に比べ17銭安の135円87銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で10月31日に比べて0.020%高い1.675%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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